トップス(TOPS)は、タイの小売最大手のひとつセントラルグループが手がける高級スーパーマーケットチェーンだ。
セントラルグループはその名のままのデパート(タイではセンタンと呼ばれる)をはじめ、同じくデパートのロビンソン、大型スーパーのBig-Cなども展開していることから、トップスは主としてデパートとともに核テナントとしてショッピングセンター内で営業している。
チェンマイでは、エアポートプラザ(グーグルマップ)、カードスアンケーオ(グーグルマップ)、ルアムチョークモール(グーグルマップ)、さらには単独店舗として、市内やや北部のチャーンプアック・バスターミナルちかくのメルクールホテルの隣にチョータナー店がある(グーグルマップ)。
なお、グループのチェンマイにおける旗艦店であるセンタン(セントラル)・フェスティバルには、トップス(TOPS)をさらに高級にしたような「セントラル・フード・ホール」という店が入っている。
店内の構成はどの店もほぼほぼ共通しており、比較的高級な食料品がメインでそこに家庭雑貨が少し加わる、といった感じだろうか。
チョータナー店(タイトル下写真)のあるエリアは長期滞在生活をしている外国人も非常に多いため、チェンマイで最高級のリムピン・スーパーには負けるものの日本料理の材料をはじめとする輸入食材も多く外国人でも十分満足できる品揃えになっているし、家庭雑貨もたいていの必需品なら手に入れることができるだろう。
タイの食材やインスタント食品などを購入したいような旅行者にとっては正直あまり利用価値はないかもしれないが、デパートやショッピングセンターと一緒の場所に入っているのでついでに寄るにはとても便利で、ゆっくり大型スーパーに行っている時間が取れないというような人には都合がいい。
ポジショニングとしては、店の規模はビッグCやロータスのような大型スーパーマーケットと7-11をはじめとするコンビニエンス・ストアのちょうど中間に位置し、グレード的にはアッパーミドル層あたりをターゲットにしているのではないかと推測できる。
が、現地のタイ人、駐在や長期滞在の外国人を含め、ジャストフィットする市場の規模はチェンマイという街ではそれほど大きくはないだろう。
しかも、チェンマイにはハイエンドのスーパーマーケットとして、リムピンスーパーがドーンとひかえているため、上のパイを収奪するのは非常に困難だ。
さらにそれに加え、近年ではスーパーマーケットのロータスが7-11よりもやや大型のロータスエクスプレスという店舗を急拡大させており競争環境は一段と厳しくなっており、今後のこのスーパーがどのような戦略と戦術をもって成長を図っていくのか、現役時代にマーケティングを仕事としていた自分にとっては非常に興味深いものがあり、注目していきたいと思う。
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