自分がチェンマイで暮らしている時の食事は、基本的にタイ料理だ。
昼は外にいることが多いので食堂などで麺類やぶっかけ飯を食べ、夜は家の近所の店もしくはタラート(市場)でおかずを買って、カーオチャオ(うるち米=カーオスエイ)であれば自宅で玄米を炊きカーオヌン(もち米=カーオニヨウ)なら店で買ってくる、というパターンが多い。
不思議と日本食が恋しくなったりすることもまったくなく、タイ料理以外のものを食べるのは誰かと会食をする時ぐらいだ。
が、問題と思う点がないわけではない。
タイ(チェンマイ)料理の多くは、油と砂糖がたっぷり使われていることが多いのだ。
油は主としてパーム(ヤシ)油で、これは飽和脂肪酸の含有量が多く血液の粘度を高めてしまうため動脈硬化を招きやすかったり、インスリンの働きを阻害するので糖尿病の発症にも結びついたりするらしい。
そんなことよりも使われている量がとにかく半端ないので、それだけでも健康にはよくないだろうが……
また、日本にいる時に比べると野菜をとる量が少なく、それも何となく問題のような気がする。
なので、最低週に1回、とりわけ家の近所のおかず屋やタラートの店が休んでしまう日曜日の夜は、なるべく自炊で油や砂糖を使わず野菜をたっぷり食べるように心がけている。
そんな時に欠かせないのが、プラチナシリコン樹脂製のスチームケース「ルクエ」だ。
もともとはカミさんが日本から持って来てチェンマイに置いてあるのだが、これがあまりに便利すぎてちょっとした自炊をする時にはほとんどルクエを使っているといっても過言ではない。
ルクエは、商品そのものを社名としているスペインのバルセロナに本社があるキッチン・生活用品メーカーのルクエ社が製造している調理用スチームケース(蒸し器)のことだ。
カミさんによれば、耐熱・耐冷性にすぐれており油を使わず電子レンジで短時間調理ができることから日本でも人気を博しているそうだ。
プラチナシリコンは、病院などで使用する医療機器や乳幼児が口に入れる商品などにも使用されている毒性が非常に低い素材なので、もちろん安心して使うことができる。
パッケージもおしゃれ。
自分が使っているのはレギュラーサイズだ。
上は全面がふたになっており、大きく口を開けるので材料が入れやすい。
同じプラチナシリコン樹脂でできているトレイは、蒸したものの水分を切ってベチャッとさせないために下に敷く。
ルクエ本体そのものは単独でもトレイ付きのセットでも販売しているが、トレイがあったほうが蒸し器としての使い勝手はずっといいので、一緒に購入することをおすすめする。
「スチームケース(蒸し器)」というと蒸すだけしかできないと勘違いするかもしれないが、このルクエがすごいのはオーブンや電子レンジを使って煮る、焼く、茹でる、炊く……といった使い方もできること。
なので、ご飯を炊いたり、パスタをゆでたり、さらには煮物、焼き魚、グラタン、パンやケーキまで作れてしまう。
しかも、野菜はもちろん、肉も魚も卵もあらゆる食材を油をほぼまったく使わずに調理できるので、ヘルシーという点では完璧だ。
さらに加えて、マイナス50度までの耐冷なので、作った料理が入ったルクエをそのまま冷凍庫に入れてを保存までできてしまうのだ!
簡単な調理ブックつきなので、男の自分でも安心して使える(タイトル下の写真も併せて参照してください)
この付属の冊子では60種類の料理が紹介されているが、クックパッドで「ルクエ」と入力して検索すれば何と2,000種類以上のレシピが結果として表示される。
およそできない料理はないと思えるほどだ。
もっとも、カミさんがチェンマイにいる時にはこのルクエで本当に色々と料理を作ってくれるのだが、自分が一人の時には野菜をザクザクッと切って蒸すだけということがもっぱらなのだが(^^;
とある日曜日のシンプルな夕食はこんな感じ。
ルクエで野菜を蒸して、オリーブオイルにマナオ(ライム)をかけ回している。
これにシャルドネの白ワイン(右上)を加えれば、自分にとっては炭水化物も抜いた立派な食事となる。
右に見えるように、前日の残りのナムプリックヌム(チェンマイ風唐辛子味噌)も出したのだが、この日は結局食べなかった。
自分は一軒家に住んでいてIH調理器を使って普通に調理することもできるのだが、アパートなど集合住宅にいて火を使った煮炊きが禁止されているため電子レンジしか使えない、というような環境でチェンマイで長期滞在生活(ロングステイ)している方も多いのではないだろうか。
そんな方は、この「ルクエ」を使えば電子レンジだけでほとんどの料理が10分以内にできてしまうので、とにかく便利だと思う。
そのまま器としても使えるので、洗い物が少なくて済むのも助かるし。
チェンマイで長期滞在生活(ロングステイ)にピッタリの調理器具がこの「ルクエ」だ。
超おすすめだよ。
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