リビングとベッドルームが別々になっているより高級な「エグゼクティブルーム」にも泊まりました。
バンコク泊で少しぜいたくしたい時の定宿
チェンマイに住んでいると、どうしてもバンコク泊が多くなる。
向こうに住むお友達との会食、一時帰国やタイ国内外への旅での乗り継ぎなど理由はさまざまだが、特に気分転換を兼ねて「今回のホテルは少しぜいたくしようかな」などと考えている時に定宿的に使っているのが今回紹介する「ジャスミンリゾートホテル(Jasmine Resort Hotel)」だ。
BTS(スカイトレイン)のプラカノン駅徒歩0分の好立地に加え、バスルームが日本のように使えるスタイルでチェンマイの自宅にはシャワーしかない自分にとって捨てがたい設備のあるホテルとしてとても重宝している。
「ホテル」という名前になっているが実際はサービスアパートメントも兼ねており、ここならば渋滞に巻き込まれずに済むからか東部方面に勤務する日本人駐在員や出張者も非常に多く宿泊しており、朝食にも常に日本料理が用意されている。
同じく渋滞に巻き込まれずに済むので、少し時間に余裕があればスワンナプーム空港での乗り継ぎ1泊でも使うことが可能だ。
BTSプラカノン駅を出たら目の前
このホテルの大きなメリットのひとつは、抜群のアクセスのよさにある。
BTSのプラカノン駅改札を出て、北側エカマイ方向出口の階段を下りて地上に出たら10mもしないうちにホテルのエントランスだ。
一度プラカノン駅に着いたら土砂降りの雨で写真の階段の途中からホテルの警備員に手を振ったら気がついてくれ、傘を持って迎えに来てもらったことがあるくらいの近さと言えばわかるだろうか。
スワンナプーム空港からだと、エアポートリンク(鉄道)でパヤタイ駅まで行きBTSを使えば乗り換え1回でプラカノン駅まで行ける。
パヤタイ駅での乗り換えもそれほど距離はないので、よほどの大荷物でない限り辛くはないだろう。
乗り換えが苦でなければ同じくエアポートリンクのマッカサン駅で地下鉄に乗り換えスクムビット駅へ行き(1駅)、そこでBTS(アソーク駅)にもう一度乗り換えてプラカノンまで向かうことも可能で、こちらのほうが所要時間は多少短くなる。
住所:1511 Sukhumvit 67-69 Phrakhanong-nue Wattana
TEL:02-3355000
WEBSITE:https://www.jasmineresortbangkok.com/en/
空港から車で来た場合は、すぐ東のオンヌットに高速の出入口がありこのルートは市内とを結ぶ渋滞ルートからはずれているので早ければ20分くらいで着いてしまう。
市内中心部からだとかなり空港よりになるので、タクシーやGrabなどの料金も安めになるのもメリットだ。
これだけ駅から近いので、部屋によってはBTSの駅と線路を真下に見ることができる。
広々としたロビー、基本SAなのでフロントは小さい
スクムビット通りからホテルの敷地に入ると目の前が車寄せと入口になっている。
ガラス扉を抜けると左手にはソファなどが置かれた広々としたロビー、右側は朝食会場にもなるレストランだ。
正面奥の突き当りがフロントだ。
写真撮影しようとしたら、ノリのよいスタッフがVサインをしてくれている(タイではよくある)。
ロビーの広さと比較してフロントが小さく感じられるかもしれないが、それはここがどちらかというとサービスアパートメントをメインにしているためだ。
日本人の企業駐在員や長期出張者なども非常に多く暮らしており、特に朝の7時前後はスーツや作業服を着た日本人が迎えに来た自動車に乗って続々と出勤するという光景が繰り広げられる。
部屋へと向かうエレベーターはフロントからエントランス方向に戻った場所にあり誰でも乗れてしまうが、カード式のキーをかざさないと降りる階には止まらないようになっておりセキュリティ面での心配はない。
エレベーターを降りて部屋へと向かう通路をはじめホテル内はやはりどちらかというとサービスアパートメント風で高級感がある。
電子レンジや食器もあり 隣は日系コンビニ
自分が通常泊まるのは一番ポピュラーな、というよりは予約サイトではスイート以外このクラスしかないことの多いデラックスルームというカテゴリの部屋だ。
扉を開けると床をはじめあちらこちらに木(合板かも)が使われた落ち着いた雰囲気の客室が広がっている。
入ってすぐ右手はクローゼットだ。
クローゼットは二つに分かれており、一方はバスローブがかかったオープンスペース、もう一方には引き出しとセーフティーボックスが組み込まれている。
置かれているスリッパも、たぶん使い捨てではあるだろうが少しいいものになっている。
その向かい、部屋に入って左側はバスルーム(後述)だ。
ベースの造りがサービスアパートメントなので、部屋によってはこのあたりにシンクや洗濯機が設置されている時もある。
最近はこのタイプの部屋にはまず当たらないので、もしかしたらホテル用の部屋がいっぱいになった場合にのみ割り当てられるのかも。
部屋のメインスペースは20畳ほどであろうか。
ベッドはブティックホテルのようなベッドカバーやスローといった装飾はないが、白のリネン類はもちろんきれいにセッティングされている。
ベッドの向かいの壁にはごく普通のテレビがあるが、日本人居住者が多いからだろうテレビはNHKのほか民放も数チャンネル視聴可能だ。
部屋の突き当りにはオットマン付きのチェアが置かれている。
かなり余裕のある大きさで、ノンビリくつろぐのには最高だ。
チェアから窓の外を眺めると、近くにまだ高層の建物がないのでバンコクやや郊外の景色が広がっている。
市内の中心部、例えば同じスクムビット通り沿いのアソークやプロンポンあたりとはまったく違う印象を受けることだろう。
飲料水やインスタントコーヒーなどの飲物類は一般的なホテルと同じだが、電子レンジと食器類が一緒に用意されている。
ホテルの隣は日系コンビニのマックスバリュで表通りに出ずに行くことができるようになっているので、そこで日本式のお弁当を買って来て部屋で温めたりというようなことも簡単だ。
なお、シンクのある部屋にはこのほかに包丁にまな板と鍋、中にはトースターまで揃っていたので、材料さえ買って来れば自炊も可能な環境だ。
デスクは機能的に特筆すべきところはないが、スペースに余裕があるので広々している。
デスクの上にはドライヤーのほかボディローションも置かれていて、特に女性はうれしいだろう。
また、ルームサービスのメニューも置かれているが、1階のレストランは朝食会場としてだけではなくそのほかの時間も普通に営業しているだけであって載っている料理も豊富、値段もホテルとしてはかなり安いので気軽にオーダーできるだろう。
サービスアパートメント利用者に合わせたのか日本料理まである。
日本風の風呂がうれしいバスルーム
「ジャスミンリゾートホテル(Jasmine Resort Hotel)」の部屋の一番の特徴は、何と言ってもバスルームにある。
トイレは独立式で、洗面台もバスルームの入口前に出されているのだが、これはバスルームに入るとシャワーがバスタブの外に設置されているためだ。
言葉にするとわかりにくいかもしれないが、要はバスルームのシャワーの蛇口がバスタブの外についているので、イスさえあれば日本と同じようにバスタブを出たところで髪の毛や身体を洗ったりシャワーを浴びることができるようになっているのだ。
バスタブも深さが十分あってこれも日本の浴槽のように座った状態でもかなり身体の上のほうまで湯につけることができる。
もしかしたらはじめから日本人を想定顧客としてこのような造りになっているのかもしれないが、周囲にお湯が飛び跳ねることを気にせずにバシャバシャとシャワーを使ったりゆったりと湯船に身体をつけたりすることができるというのは実に気持ちのよいものだ。
チェンマイの自宅にはバスタブがないので、ここに泊まるといつもまずはバスタブにお湯を張って近くの日系スーパーから買って来た入浴剤を入れてバスタイムを楽しむことにしている。
シャンプーなどもデスクに置かれているボディローションと同じブランドで、比較的質のいいもののように感じられる。
アメニティも一般的なものは揃っているが、さらにこのホテルではタイではまだそれほど多くはないハブラシも置かれている。
日本食もある朝食
朝食は1階のスクムビット通り側にあるレストランが会場だ。
日中や夜も営業しているかなり大きなレストランで、いつ行っても席には余裕がある。
天井まで届くような大きな窓があり、景色はよくないが開放感があって気持ちよく朝のひと時が過ごせるだろう。
やはり席は窓際がいいのだが、みな考えることは同じでなかなか空いていることがない。
料理は非常に豊富。
いくつかの島に分かれて置かれているので、まずはグルッと見て回ってから食べるものを取るようにした方がいいかもしれない。
メニューは洋食、タイ料理、お粥(具材が10種類くらい置いてある)のほかにみそ汁とカレーなどの日本食がいつも用意されている。
料理はその時によって異なるが、せいぜい2~3種類といったところで日本食だけで朝食を完結させるのはむずかしいものの、バリエーションが広がるので何泊かしてもあきることはないと思う。
さらにこうした一般的な料理のほかにベジタリアン用のプレートやチーズとハムのコールドプレートなども用意されているので、そちらを軽くつまんで済ませるのもいいだろう。
パンやシリアルも迷ってしまうくらい種類が豊富だ。
予約サイトに朝食付きプランがあるなら多少高くなってもそちらを選択することをおすすめしたい。
少しもったいないが乗り継ぎでも使える
「ジャスミンリゾートホテル(Jasmine Resort Hotel)」は、冒頭に述べた通り渋滞に巻き込まれずに済むので、料金的にはちょっともったいない気もするがスワンナプーム空港での乗り継ぎ1泊でも使うことが可能だ。
スクムビット通りもBTSプラカノン駅の3つ手前のプロンポンくらいまでは観光客も非常に多いが、ここまで来るとグッとローカルな雰囲気が色濃くなる。
実際にホテルから徒歩5分くらいのところにはプラカノン市場があり、大都会バンコクとは思えないくらいの昔ながらのタラート(市場)の雰囲気そのままに今も営業している。
周囲には安い飯屋とかも多くバンコクの庶民の生活に触れることができるので、時間があれば散歩がてら行ってみるといいだろう。
一方で近年はこのプラカノン、そしてもうひとつ先の駅のオンヌットあたりの開発がものすごい勢いで進んでおり、駅の周辺には新しいホテルやショッピングモールなどが次々に建設されていて高級ブランド品を買うとかでなければわざわざBTSに乗って市内中心部まで出かける必要がないくらいだ。
しかも、中心部の家賃高騰を嫌ってこちらに引っ越してきて住んでいる日本人も多いそうで日本式のしゃぶしゃぶ&すき焼きの食べ放題レストラン、定食屋や居酒屋も近隣に何軒もある。
王宮などはかなり離れているため初めてバンコクを旅する、というような人にはあまり向いていないかもしれないが、目の前がプラカノン駅なのでBTS(とその他の鉄道路線)を使いこなせばたいていの場所には行けてしまうだろう。
元々がサービスアパートメントなので多少生活感を出しながら長めに滞在するのにももちろん向いており、幅広い人におすすめできるホテルだ。
Booking.com
コメント