どんなホテル?
バンコク市内中心部、日本人街のど真ん中といってもよいスクムビット通りソイ31にある中級ホテル。
ラッシュの時間帯はひどい渋滞に巻き込まれることが多いエリアなので、自分は乗り継ぎの場合は空港までの往復に電車が使える時にのみ利用しているが、単純に旅行でバンコクに立ち寄る時にも泊まっている。
アクセス
ホテルの最寄り駅は、BTS(スカイトレイン)のプロンポンになる。
駅の西寄りの改札を出たらまっすぐ進み、突き当り右手にある階段を降りてスクムビット通りに出てそのまままっすぐ約300m行くとソイ31との交差点(角にAu Bon Painという黄色い看板のベーカリーカフェがある)にぶつかるので右折、50mほど進んだ右手にホテルはある。
駅からはおよそ5~6分といったところだが、スクムビット通りの歩道は人が多い上に段差やでこぼこもひどく特にキャスターつきのバッグを持っていたりすると結構疲れる。
建物はこじんまりとしており、通りから中に入ると狭いロビーとフロントカウンターがある。
場所柄日本からの出張者なども多く、フロントは特別愛想がよいわけではないものの日本人には慣れている。
客室
客室は全部で60あり、スーペリア、デラックス、エグゼクティブの3つのグレードに分かれている。
スーペリアとデラックスは3平方メートルしか広さが違わず、予約サイトでの料金も100THBくらいしか違わないことが多いが、前者は部屋数が少ないのか空室がないこともたびたびだ。
大型ホテルではないので、フロントからエレベーターで上階に昇って部屋まではあっという間だ。
部屋のドアを開けるとすぐにセーフティーボックスがついたクローゼットとその反対側にバスルームの扉、その奥にベッドスペースがある。
手前の床はタイル張りだが、ベッドスペースは板張りになっている。
ベッドもマットレスがへたっているようなこともなく、ここちよく眠れる。


客室内のファシリティはタイのごく一般的な中級ホテルのそれで、ライティングデスクにテレビとオーディオセット、冷蔵庫とその上にティーセットと電気ケトルが置かれている。
飲料水もペットボトルが毎日2本無料でサービスされる。
ライティングデスクは十分な広さがあり、壁にコンセントもあるのでパソコンなどで作業するにしてもまったく支障はない。


小さなテーブルつきのソファも置かれているが、デッドスペースに無理やり置いたような感じで2人で並んで座るには狭すぎる。
冷蔵庫は部屋によってはガラス扉のものが置かれているが、これは外から買って来たものを入れるスペースがほとんどない上にまったく冷えない代物で、乗り継ぎのための1泊であればそれほど不自由には思わないだろうが、日本との往復で要冷蔵のものを持っている場合には注意が必要かもしれない。
普通の冷蔵庫が置かれている部屋もあるので、どうしても困る場合はフロントに相談してみよう。


バンコク市内のど真ん中で高層の建物でもないので窓の外の展望は開けないが、ビルがにょきにょきと林立する風景はチェンマイ郊外の田舎(笑)に住む自分からするとものすごく都会的に見える。

乗り継ぎの時だけでなく普通の旅行の時にもこのホテルをたびたび利用している最大の理由、それはバスルームだ。
バスルーム自体が非常に広い、というか「無駄に広いんじゃない?」と思ってしまうほど、というだけでなく、バスタブもこのクラスのホテルにしてはかなり大きなものがついている。
お湯の量・温度どもにまったくストレスはなく、アメニティにバスバブルがついているのでそれを入れてもよし、日本から持って来ている入浴剤を入れてもよしでたっぷりと張った湯船にゆったりと浸かってリラックスすることができる。
自分は日本に住んでいる時から普段はシャワーばかりでバスタブに浸かるのはせいぜい週1回、というような生活をしていたのでホテルを予約する時にもバスタブの有無はそれほど気にしていないのだが、どういう理由かバンコクに泊まるとなるとやたらとバスタブに浸かりたくなる。
そういう意味でも、ここのバスタブは捨てがたい。



朝食
朝食会場は、地下のレストランだ。
地下なので少々薄暗い感じはするものの、卵はこちらが注文してから調理してくれるし、料理もハム、ソーセージ、ベイクドポテトといった定番の洋食のほか、パッタイ(タイ風焼きそば)やゲーン(タイカレー)などもあり、何泊かしても飽きるようなことはない。
客室がそれほど多くないのでいつ行って客はあまりおらず、しかも中国人団体がいないので騒々しいということがないのは昨今のタイのホテルでは非常にありがたい。
バンコクのほぼど真ん中なのでホテル周辺でも朝食の取れる場所はたくさんあるし、コンビニで何かを買って来て食べるというのも節約旅行ならいいかもしれないが、それほど高くはないのでここに泊まるのであれば朝食付きプランを予約することをお勧めする。



コスパのよさは抜群
冒頭に書いた通り、日本人街にあるホテルなので周辺には日本食のレストランだけでなくパン屋やケーキ屋、古本屋、なかば日本人専用と化しているスーパーマーケットなど何でもあるだけでなく(チェンマイと違ってバンコクはすごいなあ、といつも実感させられる)、BTS(スカイトレイン)のプロンポン駅は北にエムクオーティエ、南にエムポリアムという高級ショッピングモールに直結しており、その中にも飲食店が山のようにあるのでバンコクに慣れていない人でも食事に困るようなことはないだろう。
地下鉄のアソーク駅へもぶらぶら歩いて10分ちょっとでアクセス可能なので、空港から来る場合も荷物が少なければわざわざパヤタイ駅経由にしなくても、マッカサンで降りてスカイウォーク(距離は結構ある)を使って地下鉄のペチャブリー駅まで移動すれば所要時間は大幅に短縮できる。
値段も日本のビジネスホテルに泊まるのとほとんど変わらないが、コストパフォーマンスはそれに比べるとはるかによい。
特に、食事は日本食にしたいがお目当ての場所を決めていない(決められない)といった場合には特に都合がよいホテルだ。
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