この時期、チェンマイではプルメリアの花がたくさん咲いているのを見かける。
プルメリアは成長スピードが速く(2~3年で5mくらいに育つこともあるらしい)、また一年中新しい花を次から次へとつけることからタイ人には人気があるが、特に雨季のこの時期はたくさんの花を咲かせているようだ。
また、タイ王室の中でとりわけ国民から敬愛されているシリントーン王女がこの花をお好きだということも数多く植えられている理由のひとつだ。
自分が住んでいるチェンマイ郊外の一軒家にも大家さんが植えたと思われるプルメリアの木が3本ほどあり、玄関の前にあるそのうちの1本は南西向きで日当たりがいいからか、特にたくさんの花をつけている。
花は次から次へと下に落ち、かわりに続々と新しい花が開いてくる。
「こんなに落ちたら、花がなくなるだろ!?」と思っても、常に複数の花が咲いているのには本当に驚かされる。
落ちた花はしばらくするとに端から茶色くなってきてしまうので、朝起きた時に気がついたら捨てていた。
が、プルメリアと言えば芳香剤にその香りのものがあるくらい、いい香りがするのが特徴だ。
チェンマイでも、花を多くつけるこの時期にプルメリアの木の脇を通り過ぎたりすると、どこからともなく甘い香りが鼻孔をくすぐることがある。
なので、まだ変色していない花を見つけたら水を張った小さな透明のガラスボウルに浮かべてみることにした。
ガラスボウルはベッドのサイドテーブルに置いてみた。
ちなみに、ガラスボウルの後ろに立てかけているのは、年に一度日本に一時帰国した時に必ずご祈祷を受けに行く高野山の寺院からいただく仏様の絵だ。
思ったほどは香りはしなかったが、それでもほとんど何の飾りもしていないベッドルームにこの花があるだけで、ずいぶんと気分がなごむものだ。
こんなことができるのも、南国のチェンマイ(タイ)ならではだよな~(^^)
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