お友達とランチがてらパフラットへ
バンコク小旅行の2日目は日曜日ということで、仕事が忙しくこの日しか会えないというお友達とランチすることになった。
いつもであればスクムビット通りあたりのレストランなのだが、休日で時間もあるので普段あまり行かないエリアに出かけようと話がまとまり、フワラムポーン駅からパフラット(インド人街)まで散歩しインド料理を食べることにした。
スカイトレイン(BTS)や地下鉄(MRT)ができてから、バンコクでの行動範囲はそれらの駅の近くに限りなく限定されてしまっていて、こちら方面に来るのはおそらく7~8年ぶりではないだろうか。
泊まっているプラカノンの定宿からBTSでアソークへ、地下鉄に乗り換えてフワラムポーン駅に向かい、駅の改札でお友達と落ち合う。
ここから目的地付近までは2kmくらいなので直接向かえば30分ほどで着いてしまうのだが、途中にはいくつか見どころがあり久しぶりにこのエリアを訪れるので寄り道してみることにした。
まず最初に立ち寄ったのは、フワラムポーン駅のすぐそばにあるワット・トライミット(黄金仏寺院)だ。
ワット・トライミット(黄金仏寺院)は5分で退散
高さ5m、重量は5.5tに達するという世界最大・最重の黄金仏をご本尊とするこの寺院は、昔から観光スポットとしてガイドブックには紹介されてはいたが、それほどメジャーな寺院ということはなかったと思う。
しかし、今回久しぶりに立ち寄ってみたら中国人観光客を乗せたツアーバスが押し寄せていて寺院の中は中国語しか聞こえてこない。
寺院に入るには入場料を取られ、おそらくお布施も莫大なのだろう、中の建築物はどこも自分の記憶にあるものよりもはるかに立派になっていた。
せっかくお金も払ったしここまで来たのだから、とご本尊にお参りはしたもののとてもゆっくりしていられる雰囲気ではなく、早々に退散することになってしまった。
活気あふれるヤワラート(中華街)
寺院を出て西に向かうと、ヤワラートだ。
ヤワラートはバンコクの中華街として知られており、どこに行っても中国の影響が見られるタイの中にあってとりわけその色が濃い場所になっている。
金行やフカヒレの店などが軒を連ね中華街ならではの活気にあふれており、久しぶりに歩いてみたがなかなか楽しかった。
ちなみに、ヤワラートは漢字で書くと「耀華力」となり、チェンマイなどにある金行の名前にもよく使われているね。
ちゃんとした意味は知らないけど、何か繁栄しそうな感じはする。
通りのところどころにこのような紙が貼られているが、法輪功のアピールらしい。
おいしそうな香りを漂わせている店が並ぶヤワラートを散策しながら、お友達と「ここでご飯食べてもいいね」と話したのだが、やはり初志貫徹であふれてくるよだれを飲み込んでパフラット(インド人街)へと向かった。
タイ(バンコク)の中のインド、パフラット
ヤワラート(中華街)をのんびりと散策しながらパフラット(インド人街)へと向かう。
場所的には、ヤワラート通りをどんどん西進して運河にかかる橋を渡り、すぐのところにある大きな交差点を左に曲がるとチャクラペット通りとなり、すぐに街の風景が変わって来る。
インド人が着るサリーやパンジャビ・ドレス(元々は未婚の女性だけが着たパンツスーツ)、安っぽい赤を中心とした原色のブレスレットなどのアクセサリー、ヒンドゥー教の神様のポスターや像などを売る店などが立ち並んでいて、歩いている人も頭にターバンを巻いたシーク教徒や肌の色が黒いベンガル人(たぶん)などのインド系の人々が多くなる。
タイに限らず、インド国外にいるインド人は布地を扱う人やテイラーを営む人が多いが、ここパフラットも例外ではなく、ここにある市場は生鮮食品ではなく布地を扱う店がたくさん並ぶ独特の雰囲気に包まれており、内部は迷路のようになっていてウロウロ歩きが楽しい。
インドのスイートを現地さながらに並べて売っている店でノンビリとチャイ(インドミルクティー)を飲んでもインド気分が味わえそうだ。
自分が学生時代さんざん貧乏旅行をしていたインドの雰囲気に久しぶりに少し触れることができてとても懐かしく感じると同時に、「あ~、また昔みたいに地べたをはいつくばうような旅がしたいな~」と思った。
現実には、もう気力的にも体力的にも無理だと思うけど……
このバンコクのパフラット(インド人街)、コアなエリアはせいぜい300m四方くらいだと思うのだが、自分同様何度もインドを旅しているお友達と行ったり来たりしながらインドの話に花を咲かせていたらあっという間に2時間くらいが過ぎてしまい、時計を見たらすっかりお昼を過ぎていた。
通りを行き来する途中でよさげなインド料理レストランも何軒か見つけていたので、さてどこでランチにしようか、とお友達と相談して店を決めた。
Booking.com
コメント