熱帯モンスーン気候に属しているタイでは、季節は大きく雨季と乾季に分かれている。
乾季にはほぼまったく雨が降らないため、空き地などは土がからからに乾いて草もまったく生えていないような状態になるが、雨季には景色が一変し雑草が生い茂って、大げさに言えばちょっとしたジャングルのようになってしまう。
標高400mほどの高原で周囲を山々に囲まれているチェンマイは12月や1月には結構冷え込み、寒さを楽しみに来たタイ人観光客などはファッションでダウンジャケットを着たりしていて、日本人の自分から見るとかなり大げさに感じたりもする。
が、そうは言ってもやはりここチェンマイも熱帯モンスーン気候なので、至るところで南国の自然の力を目にすることができるのだ。
自宅の近くにあるアパートの前には、植木鉢がいくつか置かれている(タイトル下の写真)。
ほぼ毎日通るので気にしたことなどなかったのだが、ある日何かヘンなので目が留まった。
よく見ると、ひとつの植木鉢の底が持ち上がっている
おそらく剪定などまともにしていないのだろうが、急速に伸びた木が横にどんどん張り出して、その重みで植木鉢を傾かせてしまったようだ。
植木鉢は素焼きでかなり大きいので重量も相当あると思われるのだが、それをも持ち上げてしまうほど、勢いよく木が伸びたのだろう。
その隣の植木鉢は、割れてしまっている
こちらは、根の伸びる勢いが植木鉢を破壊してしまったのだろう。
素焼きの鉢はもろいということもあるのだろうが、それにしてもすごい力である。
同じ空き地が雨季と乾季では風景がまったく違ってしまうことにも驚くのだが、このように植木鉢を傾かせたり、壊してしまったりするくらいの植物の成長度合いにも熱帯の自然のパワーを感じる。
チェンマイでのリタイヤ生活、移住、ロングステイを考えている人の中には庭付き一戸建ての家でも借りて自然に囲まれてノンビリ暮らしたいと思っている方もいるかもしれないが、それなりの覚悟をしておかないと、ちょっとでもメンテナンスを怠るとみるみるうちにこの熱帯の自然のパワーに負けて庭がジャングルのようになってしまうかもしれない。
特に酷暑期の日差しのある時に庭の草刈りや水まきをするなんて、考えただけでもゲッソリしてしまうよ(笑)
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