タイヤイ(シャン族)の友人知人が多いことから年に数回は遊びに行くタイ最北端にしてミャンマー国境の街メーサーイ。
誰でもそうだろうが、頻繁に行く場所はいちいち写真を撮ったりしないしいわゆる観光スポットに行くこともなく目的地に行って用事を済ませたらさっさとチェンマイに戻る、という感じになってしまい、なかなかひとつの場所で記事を書くほどの情報が手元には残らない。
そこで、今回はさまざまな時期に撮影して保存しておいたメーサーイの写真を紹介することにする。
普通ならメーサーイに来たら小山の上にある通称「サソリ寺(ワットプラタートドーイワーウ)」やその麓にある中国からの物品を売る店がたくさん並んだアーケード商店街を見たりするのだが、自分はもう何年も行っていないので写真もない。
なお、自分のように自動車を運転してメーサーイを訪れる場合は、ナーイブンユン市場の周りに有料駐車場があるが国道から入るソイがどれも狭く入り組んでいる上に止める場所がシャッターの降りた商店の前のわずかなスペースだったりして慣れない人には難しいと思う。
その場合は国境すぐ手前の側道を入って国道の下をくぐり抜けて少し進んだ(側道に入るとそちら方向にしか進めない)ところにいくつかある空き地を利用した駐車場に止めたほうがいいと思う。
1~2分も歩けばタイ・ミャンマー国境の橋のたもとに出られる。
またバスで当地を訪れた場合、ターミナルは5kmほど南になるのでバイクタクシーか乗り合いのソンテウ(前がバイクの通常タイで見られるものよりも小型)で移動することになる。
ほとんどの乗客の目的地は国境なので、バスを降りるとドライバーが声をかけてくることが多い。
ミャンマー国境
タイとミャンマーの国境はサーイ川だ。
川といってもメコンのような大河ではなくせいぜい幅が10mほどで、雨季に大雨が降った時にはすぐ西の山から鉄砲水が押し寄せて街を水没させる。
川の上にかけられた橋で両国を行き来することができる。
タイ側の出入国管理の建物は中央を車両が、両脇を人が通るようになっておりちょうど国境ゲートのようなデザインになっている。
「タイ最北端の地」の碑
国境ゲートのほぼ並び、向かって右(東)の橋のたもとに「タイ最北端の地」の碑が立っている。
これはタイ国内の東西南北すべての場所にあるようで、自分はここ以外ではウボンラーチャターニー県にある最東の碑は実際に訪れたことがある。
タイ風のデザインで英語の「THE NORTHERN MOST OF THAILAND」と併記されていて裏に国境の橋も入れて写真を撮ることができるので、外国人の団体観光客がいたりすると人でいっぱいになることも。
国境近くの商店街
国境周辺の国道沿いにはタイ、ミャンマー両国のものだけでなく、中国からの品々を売る店が並んでいる。
国道西側から伸びるソイ(路地)はアーケードになっていて、みやげ物を売る店が並んでいる。
自分の感覚だが、チェンマイでも売っているものはチェンマイのほうが値段は安い。
また、ところどころに焼き栗を売る店が出ているのも面白い。
チェンマイだと、チンホー(隊商雲南人)金曜朝市くらいでしか目にしないが、メーサーイではそこらじゅうに店が出ている感じだ。
味もよいので、しばしば自分用の土産として買っている。
看板はどこも普通にミャンマー語併記で、中にはバックパッカー向けだろうかマンダレーへの航空券を手配するという旅行社(?)のものもある。
ナーイブンユン市場
国境から南に500~600m行った右側に、ナーイブンユン市場がある。
大通りから伸びる細い路地を入った先にかなりの広さで続いており、野放図に拡大した結果なのか複雑に入り組んだ形をしている。
内部もチェンマイのタラート(市場)のように区画が整然としておらず、しかも少し勾配のある場所もあったりして初めての人は面食らうかもしれない。
このナーイブンユン市場の主要な客はミャンマー側から日帰りで買い物に来るタイヤイ(シャン族)だ。
そのため、市場全体がタイヤイ(シャン族色)が強く、出ている食べ物の店で売っているものの多くがタイヤイ料理だ。
また、タナカ(ミャンマー女性が顔に塗る)の木やパウダーを売っている店が多いのも、ここがミャンマー国境であることを感じさせる。
この市場は個人的には国境に次ぐメーサーイ観光のおすすめスポットだ。
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