ローイクラトンの日の由来
ローイクラトンの習慣がいつから広まったのか、はっきりと示す証拠はありません。
しかし、この習慣はスコータイ時代から長い間受け継がれてきたと信じられています。
ラームカムヘーン王の時代に、ローイクラトンは(パーリ語の)「ピティーチョーンプリーヤン」あるいは「ガーンローイプラプラティープ」と呼ばれていました。
スコータイの都では、ローソクに火をつける遊びが一番大きなイベントだったということを示す証拠が、1番目の碑文にあります。
このイベントがロイカトーンであったはずだ、と信じられています。
各地方でのローイクラトンの習慣
それぞれの県、および地方でのローイクラトンの行事のしかたには、特徴や独自性があります。
北タイの北部では、ローイクラトンのイベントは「イーペン」と呼ばれています。
イーペンは、陰暦の「イー月」に行うタムブンを意味します。
イー月はラーンナー式の数え方で、タイ式では12月にあたります。
タイ北部の人は「ワーウ」、「ワーウホム」または「ワーウクワン」(ワーウは一般タイ語では凧を意味する)と呼ばれるコムローイ(熱気球)を発明し、広く人気のあるものにしました。
ターク県では、ローイクラトンの日に小さなサイズの灯篭を作り、ずらりと列になって並び一斉に川に流します。
この日のことを人々は「クラトン・サーイ(列の灯篭)」と呼びます。
スコータイ県のローイクラトンは、もうひとつのローイクラトンの習慣で有名です。
スコータイ県は、ローイクラトンの習慣の起源となった県です。
ローイクラトンの習慣は「パウティアンレンファイ(ロウソクに火をつけて遊ぶ)」と言います。
タイ東北部のローイクラトンの習慣は「テサガーンライルアファイ(流れる火の船のお祭り)」と呼びます。
ナコンパトム県で毎年行われる習慣が大きく、バナナの葉・芯やほかの材料を持って行って船を飾り火を見事につけます。
そして、夜になるとメコン川に沿って流れるように灯篭を離します。
バンコクのローイクラトンは、色々な場所で行事が行われます。
が、ハイライトはローイクラトンの習慣を祝うための寺院での儀式を最初に始めたプーカオトーン(ワット・サケット)で行われるお祭りです。
南部でも、ローイクラトンの日は色々な県で行事があります。
たとえば、ソンクラー県ハジャイ市では毎年大きなお祭りがあります。
ローイクラトンの日の行事
現在では、すべての県でローイクラトンのお祭りが行われますが、場所によって行事は異なります。
しかし、共通しているのはクラトン(灯篭)を作ることです。
バナナの芯や葉、ヤシの殻などさまざまな材料を持って来て花、線香、ロウソク、お供え物で美しくなるように飾ります。
環境を保護して、環境に悪い影響を与えないように、パンや紙などの材料でクラトン(灯篭)を作る工夫をします。
クラトン(灯篭)の流す場所に着いたら、望んでいることが叶うように強くお祈りします。
それからクラトン(灯篭)を離して、水の流れに乗せます。
また、クラトン(灯篭)の中にはお金を入れる傾向があります。
それは、水の女神にお祈りをすると信じられているからです。
クラトン(灯篭)を流す以外に、ローイクラトンの習慣のひとつの象徴としての美人コンテスト、クラトン(灯篭)のコンテスト、パレードが色々な場所で行われます。
場所によっては、お祝いの花火を打ち上げます。
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