2月末に、急な家庭の事情で日本に一時帰国した。
スケジュールに組み込まれているルーティンの年2回の日本行きであれば、自分は
(1)検索比較サイトのエクスペディアで、利用できるキャリアと価格をチェックして候補を抽出
(2)候補の航空会社の公式サイトで価格とともに運行機材・シートなどをチェック
(3)市内の旅行会社で価格をチェック
というプロセスを経てこの3か所のどこで何航空の航空券を購入するかを最終的に決めている。
エクスペディアは、よく航空会社の公式サイトよりも安い価格で出ていることもあるのだが、単なる比較サイトなのでかなりいい加減なエージェントが出ていることもあるようで、利用する時にはあらかじめ評判などをチェックしたほうがいい。
航空会社の公式サイトはまず第一に安心だし、そのキャリアのマイレージ会員になっていればログイン後にチェックすると価格が下がることも多い。
インターネットの時代にあって実際に利用する人は少ないと思われる旅行会社だが、航空会社が特別に(=オープンにしたくない)プロモーション・チケットを出していることがあり、ちょっとリサーチというつもりで店頭に行ったにもかかわらず、驚くようなお得なオファーをされてその場で購入を決めてしまったことが何回もある。
ところが、今回は急に日本に戻ることが決まったためそんな時間的余裕はなく、このところ使うことが多かったベトナム航空やマレーシア航空などの値段の安い第三国経由便を使うわけにもいかず、とにかく日本までの所要時間の短いものをということでネットで検索し、TG(タイ国際航空)+NH(全日空)という組み合わせになった。
なので、まずはチェンマイから国内線でバンコクのスワンナプーム空港へと向かう。
全日空の日本行きの便は15時すぎなので、スワンナプーム空港に12時頃に着くTG105便でもいいのだが最近はその便ばかり使っているし、万が一ディレイやキャンセルになって乗り継ぎがうまくいかなかったりしても困るので、安全を期してそれより1便早いTG103便に予約を入れておいた。
2月末のタイは、もちろん今のような状態とは異なるが新型コロナウイルスの影響が出始めていて、すでに旅行客は減っていてキャリアによっては欠航もあった。
自分も「今日は空港も機内もガラガラかな……」と思いながら自宅を出た。
空港は確かに空いていた。
午前中のこの時間で、こんなに人が少ないのはいつ以来だろうか。
我が物顔でやかましくガチャガチャと騒ぎ回る中国(本土)人がほとんどいない。
ところが、TG(タイ国際航空)のチェックインカウンターの前だけは、普段と変わらぬ混雑ぶりだった。
ファラン(欧米人)も多いが、誰一人マスクをつけていない。
自分は怖いので、大気汚染(煙害)の中バイクに乗る時用に日本で買ってチェンマイの自宅に置いておいたN95マスクを着用していた。
制限区域内の搭乗ゲート前も普段に比べるとかなり空いていたが、自分が搭乗する便の前だけはいつも通りの風景だった。
予想にまったく反して、この日のバンコク・スワンナプーム行きは満席だった。
使われていたのは、この路線では珍しいボーイング777-200ER型機だ。
シートはTG(タイ国際航空)の標準的なタイプだが、かなり古ぼけている。
新型コロナウィルスの影響がひどくなってから、機内食のサービスも簡略化されたりなくなったりしているようだが、この時はまだ普通に提供された。
主食(?)はチリペースト・マヨネーズで和えた細切り鶏肉のトルティーヤ巻き。
パッケージには「チリペースト」と書かれていたが、誰でも食べられるようにか、まったく辛さは感じられなかった。
定番の飲料水
しばらくするとホットドリンクが出されるのもいつも通り。
コーヒーをいただく。
搭乗機は、ほぼ定刻にバンコク・スワンナプーム空港に到着した。
預け入れ荷物の受け取りエリアは、やはり普段に比べてかなり空いていた。
荷物もスムーズに受け取ると、一般エリアに出てエスカレーターで上階の出発フロアへと向かった。
航空券はホテルとセットで買うと、一段とおトクになります
コメント