観光に超便利な築浅のこぎれいな中級ホテル
「プーミン・プレイス・ホテル」はチェンマイから自動車で約6時間、320kmほどのところにある、タイでも最も隔離された人口わずか2万人の最果ての街ナーンのほぼ中心にある中級ホテル。
ナーン最大の見どころで、「愛をささやきあう男女」の壁画がタイ全土的に有名な寺院ワット・プーミンからわずか100m、国立博物館やワット・プラタート・チャーンカム・ウォラウィハーンなどほかの主要観光スポットも500m以内のところにありロケーションは抜群で、オープンしてからまだそれほど時間がたっていないためホテル内部も非常にきれいなおすすめの宿だ。
街最大の見どころワット(寺院)・プーミンまで100m
ホテルは、ナーンの街のほぼ中心部にある。
TEL:054-718767,095-4500544
WEBSITE:https://phumin-place-hotel.business.site/
自分のように自動車のハンドルを握ってチェンマイ(プレー)方面から来た場合、国道101号線がナーンの街に入って道が狭くなり、PTTのガソリンスタンドを右手に見て越えると交差点を右折する形となるのでそれにしたがう。
そのまま途中で右手に白亜の寺院ワット・ミンムアンをやり過ごしながら600mほど進むと左手に国立博物館、右手にワット・プーミンの敷地が見える信号のついた交差点があるのでそれを右折、200mほど進むと左角にカフェ・アマゾンのあるT字路があるのでそこを左折するとすぐ右側にホテルがある。
前述の通りワット・プーミンから100mほどなので、まずはそこを目指せば間違いなくたどり着ける。
木を多用したブティックホテル風の外観
ホテルは客室数が全部で11と少なく、外観もこじんまりとした印象を受ける。
3台分の駐車場の右脇にあるエントランスで分けられた2つの建物から構成されており、右側の建物を入ったすぐ右側がフロント兼ロビーとなっている。
フロントと言っても写真の通り、客1組しか相手にできないシンプルな造りだが、カウンターではちょっとしたみやげ物も売っていたりする。
オーナーと思われるご夫婦は40歳くらいだろうか、言葉に北タイ訛りがないので聞いてみたら、バンコクから移り住んで来たそうだ。
ファッションもオシャレな感じで雰囲気も都会的だが愛想もよく、朝食の時などには気軽に話しかけてきたり、料理の面倒を見てくれたりしてサービス精神にあふれている。
また、エントランスの脇には貸自転車も用意されているので、公共交通機関が皆無と言ってもいいナーンを観光するには助かるだろう。
シンプルだが、板張りの床が気持ちいい客室
2つのホテルの建物は奥行きが意外とあり、中庭のようなスペースによって隔てられている。
今回は、フロントのある棟の反対側の通り沿いの客室がアサインされた。
フロントを出てエントランスから続く通路を越え階段を昇り2階に上がると、トップライトの廊下が続いていた。
客室はかなり広くてゆったりとしている。
外観同様木が多用されており非常に落ち着いた雰囲気で居心地がよい。
扉のないクローゼット、細長いデスクなどシンプル過ぎて少し殺風景に見えるくらいだが、近年オープンしているタイの地方都市のブティックホテル風中級ホテルでは標準的なスタイルだ。
ティーセット、ドリンキングウォーター(飲料水)などもごくごく普通レベルに揃っている。
建物の造りがホテルっぽくないので、窓も一般住宅についているようなスタイルで大きくないが、日差しはしっかり取り込めるので薄暗いような印象はまったくしない。
自分たちが泊まった部屋からは、ワット・プーミンの建物の一部が見えて風情があってよかった。
清潔感のあるバスルーム。洗面台は外にある
このホテル、ちょっと珍しいのは洗面台がバスルームの外の客室内にある。
洗面台も非常にシンプルな造りで水を勢いよく出すとボウルの周囲に水が飛び散る以外は使う上では問題はない。
アメニティもこちらに置かれている。
バスルームの内部は、ホテル自体ができてからまだ時間がたっていないので非常にきれいだ。
お湯はタイの中級以下のホテルではスタンダードの湯沸かし器、シャンプーとシャワージェルは備えつけの容器に入っている。
自分が泊まった部屋の湯沸かし器はお湯の温度、水勢ともにまったく問題はなかった。
Booking.com朝食会場は狭いがそれなりに料理は揃っている
朝食はフロントのある棟の1階奥のほうにある。
おそらくレストランとして用意した部屋ではなく、客室をそのまま流用していると思われ正直言ってかなり狭い。
もっとも客室数が多くないので、自分が宿泊している間はガチャガチャするような雰囲気になったことはなかったが。
ビュッフェスタイルで用意されているのは、タイ料理と洋食が半々くらいといったところだろうか。
壁際に置かれたテーブルの上に料理が並べられている。
一番最後の写真は、北タイ料理だ。
たまたま自分が泊まっていたうちの1日はバンコクから来た裕福そうなご婦人4人組がいてたぶんその人たち向けに用意されたのだと思うが、ホテルのオーナーは前述の通りバンコク出身なのであまり北タイ料理のことは詳しくないらしく、うまく説明できていなかったので手伝ってあげたら、ご婦人がたから「外国人に北タイ料理のことを教えてもらうとは思わなかったわ。私たち、ちょうど先月日本を旅行して来たばっかりなのよね。アリガト」とお礼を言われてしまった(笑)
なお、ドリンク系も、コーヒー、紅茶、ジュース、ミルクなどごくごく普通のホテルと同じように用意されている。
前回泊まったバーン・ナーン・ホテルとの比較
前回この街に来た時に泊まったのは「バーン・ナーン・ホテル」。
値段的には同じようなものだが、「バーン・ナーン・ホテル」はナーンでは比較的大型のいわゆる普通のホテルなので客室の造りほ典型的なホテルのそれで、朝食などを含めサービスはそれなりに洗練されている。
それに比べるとこちらの「プーミン・プレイス・ホテル」は、どちらかというとブティックホテル風で多少アラはあるものの雰囲気はあって、ナーンみたいな街にはこちらのほうが似合っているようにも感じられる。
ロケーション的には「バーン・ナーン・ホテル」はワット・プーミンまで歩くと15分くらいはかかるので少し距離はあるものの決して遠くはなく、ブラブラ街の中を散歩がてら観光するにはかえって都合がいいかもしれない。
いわゆる、普通のホテル的なファシリティを求めるのであれば「バーン・ナーン・ホテル」、ブティックホテル的な雰囲気やアットホームなサービスを希望するなら「プーミン・プレイス・ホテル」と言ったところだろうか。
観光にも超便利、コスパは抜群で超おすすめ
ナーンは街のサイズ自体が非常にコンパクトで、交通量も少なくのんびりした空気が漂っているが、この「プーミン・プレイス・ホテル」はそんな街の雰囲気にピッタリの落ち着いた小ぶりの宿だ。
上記の通り市内中心部の見どころはすべて徒歩で5分以内の場所にあるのでロケーション的にも抜群で、公共交通機関が未発達のナーンでは特に旅行者には都合がいいだろう。
オフシーズンであれば1泊3,000円以下で泊まれることもあるので、特にコストパフォーマンスが高いおすすめのホテルだ。
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