予期せぬ長期日本滞在でノートPCを買い換え
2月下旬に家庭の都合で日本に一時帰国した。
もともとの予定では10日ほどの滞在でチェンマイに戻るはずだったのだが、新型コロナウイルスのせいで用事が片付かず、そうこうしているうちに事態がどんどん悪化してしまい日本からチェンマイ(タイ)に戻るフライトも軒並みキャンセル、8年ぶりの長期日本滞在を余儀なくされてしまった。
そこで、せっかくの長くなりそうな日本暮らしを利用して、7年以上使い続けこのところ調子の悪かったチェンマイ暮らしやアジア旅で使うノートパソコンをマウスコンピューターDAIV 4Nに買い換えた
最大の問題は大きすぎる電源アダプター
マウスコンピューターDAIV 4Nは「クリエイターPC」と謳うだけあって、自分にはもったいないくらいの高スペックであり、マグネシウム合金製のボディは薄型・軽量・コンパクトで、チェンマイで暮らしつつも頻繁にアジア各地を旅する自分のような人間にはまさにピッタリのノートパソコンだ。
使い始めて2か月近くになるが、まったく不満はない。
ただ、新型コロナウイルスがいずれ終息してチェンマイに戻る時、あるいはさらにその後今までのようにタイ国内外を旅することができるようになった時に大きな問題になると思う点がひとつだけある。
電源アダプターが、ものすごく大きくて重たいのだ。
せっかくノートパソコン本体が高スペックで持ち運びが容易でも、この電源アダプターじゃそれが台無しだ。
その不満をDAIV 4Nについてのブログ記事の「残念なところ」の一番最初に書いたところ、見たお友達が「こんないいものがありますよ」と教えてくださった。
早速商品について調べてみたところ「これはすごい!」と思い、すぐに注文を入れた。
世界最小・最軽量のPC電源アダプター「DART」
それは、世界最小・最軽量のノートパソコン用電源アダプター「DART」という。
2010年に米マサチューセッツ工科大学LEES研究所出身のメンバーが設立した、革新的な小型軽量スイッチング電源ソリューションを提供するベンチャー企業のフィンシックスという会社が開発した商品で、同社はトヨタグループの中核企業である株式会社豊田自動織機ともハイブリッドカー関連で戦略的パートナーシップ契約を締結しているという。
そのフィンシックス社が持つ高速スイッチング技術を活用して開発した民生用商品がこの「DART」だ。
わずか85gでスマホの充電コンセントより小さい
「DART」はとにかくコンパクトだ。
コードを含め、これですべて。
マウスコンピューターDAIV 4N付属の電源アダプターと比較すると、その小型ぶりは一目瞭然だ。
この写真を撮るために並べたら、ちょっとめまいがするくらいの衝撃だった。
アダプター部分はたったの3.3cm*6.6cm*2.7cmで85gしかない。
自分が普段使っているASUSのスマホの充電用コードのコンセント(USBコネクタ兼用)部分とほとんど大きさが変わらないのでは、っていうかむしろ小さいと思うくらい。
上の黒いのが「DART」だ。
ちなみに、カラーは黒(ガンメタル)以外にブルー、マゼンタ、シルバー、オレンジから選ぶことができる。
コードも1本のみ
「DART」はアダプターを直接コンセントに差し込んで使う。
そのため、普通のノートパソコンの電源アダプターであればコンセントとアダプター間、アダプターとノートパソコン間と2本あるコードが1本で済む。
しかも、コードそのものも細いため旅で持ち歩いてもかさばることがない。
付属のケーブルは1.8mの長さがあるので、よほどのことがなければ短かくて足りない、ということはないだろう。
9種類の電源プラグ同梱でほとんどのPCに対応
自分はこの「DART」を購入するまで知らなったのだが、ノートパソコンと電源アダプターをつなぐコネクターの形状はメーカーによってさまざまなのだそうだ。
そのため、この「DART」にはあらかじめ9種類の電源プラグが同梱されており、自分の使用しているノートパソコンメーカーの仕様のものに交換して使うようになっている。
このうちのいずれかのプラグで、日本で発売されているほぼすべてのメーカーのWindowsパソコン1000機種以上に対応するそうで、日本総代理店の丸文株式会社のウェブサイトにはプラグの互換性一覧データが掲載されている。
が、自分が使うマウスコンピューターはやはりマイナーなのだろう、一覧データの中には掲載されていなかった。
そういった場合は、使っているノートパソコンのメーカー、型番、純正ACアダプターの型番を記入してメールで丸文株式会社に問合せすれば、すぐに調べてくれて回答がもらえるようになっている。
自分のDAIV 4NはタイプAで使用可能という回答があり、安心して購入することができた。
また、Macbookなど用については丸文株式会社のサイトでは「発売予定(時期未定)」となっているが、クラウドファンディングサイト「Green Funding」から対応したDART専用Type-Cケーブルを購入することが可能のようだ。
USB-Aに対応したポートもついている
付属のケーブルには、USB-Aに対応したポートもついている。
なので、ノートパソコンにつなぎ(充電し)ながら、同時にスマートフォンやタブレットといったほかのデバイスを充電することも可能だ。
これがついていれば、旅に出る時はスマートフォンの充電はコンセント(USBコネクタ兼用)部分を持っていく必要がなく、コードだけあればいいのでさらに余計な荷物を減らすことができるのは隠れたメリットだ。
特に自分が使っているASUS Zenfone5zの充電コンセントは、上の写真の通り大きいので。
そのほかのポイント
もちろん100~240V対応なので日本、タイはもちろん海外のほとんどの国で使うことができる。
日本で販売されているモデルは電気用品安全法認証(PSE)を取得しているので、国内使用も安心だ。
持ち運び用の小さなポーチもついている。
ただの袋なので衝撃吸収性はないが、例えば飛行機で移動する際の手荷物用バッグに入れるのであればこの程度でも十分なのではないだろうか。
下の写真はポーチの中に「DART」を収納した状態なのだが、とにかく本体がコンパクトなのでサクッとバッグの中に収まってしまうだろう。
これを持って早く旅に出たい!
このようなご時世なので残念ながらまだ日本の自宅でしか使っていないのだが、やはり「DART」が最大の効果を発揮するのはモバイルユースになるだろう。
なので、自分の場合はチェンマイの自宅ではノートパソコンにもともと付属していたACアダプターを使用し、タイ国内やアジア各地を旅する時にこの「DART」を持ち歩くことになると思う。
正確に調べたことはないが、これまでだと1年に最低4回各2~3週間ほど旅に出るほか、それとは別に3~4回は主にタイ北部を3泊程度ドライブ旅行するので使用頻度は結構高くなるだろう。
12,000円ほどと結構いい値段で一瞬購入を躊躇してしまうかもしれないが、その高価格を補って余りあるほどのメリットがあるのは間違いない。
さまざまなメーカーに対応するプラグが標準で同梱されているので、万が一ノートパソコンを買い換えることになってもこの「DART」自体を新たに買い換える必要はなく、引き続き使い続けられる。
そういったことを考慮すると、長い目で見ればさらにコストパフォーマンスはよくなると思う。
自分のようにノートパソコンを持ち歩いて頻繁に旅をする人、あるいはノマド的な生活を送る人にとっては、超超超おすすめだ。
コメント
初めまして!自分もマウスコンピュータDIVEを買いまして!これからフィリピンに戻ります!そこでお聞きしたいのですが!どうですか?海外での使用は電圧等でトラブルはないですか?
政さんコメントありがとうございます。
実は、チェンマイに戻るタイミングで購入したのですがタイが鎖国してしまっていまだに日本で足止めを食らっています。
そのため、海外では使えていないのですが、日本では今のところパソコンともども何の問題もありません。
フィリピンに戻られるのですか。うらやましい……私も早くチェンマイに帰りたいです。