タイ国鉄北線の終着となるチェンマイ駅は市内の東部、ターペー門からだと2.5kmほど離れた場所にある。
バンコクのフワラムポーン駅と違って発着する列車の本数が少ないせいか、終着駅といっても非常にこじんまりとした造りで、内部には英語の説明も完備されているので、迷う心配などはまったくないだろう。
駅構内はシンプル
プラットフォームは、4番線までしかない。
チェンマイ駅に到着した場合は、列車を降りて出口に向かって進むとまず左手にレンタルバイク屋とカフェがある。
ここは駅構内というよりもホームの一部のような場所であり、なぜここに店があるのか理由はよくわからないが、レンタルバイク屋もカフェも先に進んだところにも何軒もあるので焦ってここを使う必要はない。
2番線ホームの入口には、荷物運搬用の台車サービスのカウンターがある。
台車1台につき小10THB・大20THBと格安だが、鉄道の乗客で台車に乗せて運ばなければならないほどの荷物を持った人がどのくらいいるのだろうか?と思ってしまう。
インドじゃあるまいし(笑)
構内に入ると、左手にキヨスク併設の4~5軒の店が並ぶ小さなフードコートがある。
列車に乗り込む前、もしくは駅に着いて街に向かう前に腹ごしらえするには便利だ。
その奥の通路を進んだ先には有料トイレがある。
正面には「ツーリストインフォメーション」と大きく書かれたカウンターが目に入ってくる。
たぶん公営ではなく、単にこの場所に店を構えている普通の旅行会社だと思うが、ホテルやゲストハウスの予約、トレッキングなどの観光アトラクションの手配などができるようだ。
その右手には重厚な木製のイスがいくつも置かれている。
構内でのんびりと座って列車を待つことができるのは、フードコートを除けばここだけだ。
チェンマイから列車で次の目的地まで移動したい人は、ホームに向かって右側にチケット販売カウンターがある。
クルンテープ(バンコク)に向かう夜行列車などは混み合っていることが多いので、スケジュールが決まったら早めに予約を済ませたほうがいいだろう。
駅の建物の出口近く、チケット売り場の反対側には荷物の一時預かりコーナーがある。
看板なども出ておらず小さくて目立たないが、不要な荷物がある場合はここに預けて身軽になるといい。
ただし、営業時間が早朝4:50から夜の20:45なので注意しよう。
駅の建物を出たすぐ右側には、土産物店や飲食店が5軒ほど軒を連ねている。
駅から市内へ
冒頭にも記した通り、チェンマイ駅から市内中心のターペー門までは2.5kmほど離れているので、よほど歩くことが好きとかでなければ何らかの交通手段に頼って移動することになる。
ターペー門までは1本道だが、自動車の往来の激しい大通りで歩いて楽しい道路でもない。
駅を出ると、そこは駐車場を兼ねた広場になっている。
列車の到着時刻頃には、もしかしたらトゥクトゥクやソンテウのドライバー、ゲストハウスの客引きなどが近寄ってくるかもしれないが、中には悪質な人間もいる可能性もあるので、利用する際は十分注意した方がいいと思う。
駅の建物を出たほぼ真正面すぐのところにはソンテウだまりがあり、そこから市内に向かうことができるだけではなく、タクシーなどの手配もしてくれるようだ。
なお、ソンテウの前には大きく「UberとGrabは違法!」と書かれており、実際にこれらを利用した乗客および運転手が空港や駅でソンテウのドライバーたちから集団で暴行を受ける事件などが頻繁に発生しているので、利用しないほうがいい(空港や駅、バスターミナル以外では問題発生は少ない)。
普通に流しのソンテウを利用したい場合は、ゲートから外に出て右方向に200mほど歩くとチャルンムアン通りに出るのでそこでつかまえることになる。
渋滞していなければ、ターペー門までは10分程度で着く。
チェンマイではソンテウ組合の力が大変強く、バンコクのようなメータータクシーや乗り合いバスが普及しないのも彼らがしばしば政治家や行政など各方面に圧力をかけていることが一因と言われており、やはり鉄道駅でも影響力を発揮しているのだろう、構内でトゥクトゥクは客待ちできないようになっているようだ。
トゥクトゥクは駅の敷地を出たところの道路脇に停まっているので、利用したい人はそこまで歩いて行こう。
駅前通りにはコンビニ、飲食店、ホテルがある
駅のゲートを出たロットファイ(รถไฟ=鉄道)通りの向かい側には、7-11や飲食店、レンタルバイク店や旅行会社などが並んでいる。
また、駅を出て右手には経済的なボソテルというホテルがあるので、夜遅くにチェンマイに到着する、あるいは早朝発の列車に乗るという場合には利用価値が大きい。
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