毎年「もう行くのはやめよう」と思いつつ、今年も結局イーペン(ローイクラトン=灯篭流し)を見に行ってしまった(笑)
プミポン国王崩御を受けて派手な演出や催し物が自粛となり、自分が初めてイーペン(ローイクラトン=灯篭流し)を見た31年くらい前のような風情のある雰囲気が少しは醸し出されているかとちょっと期待していたのだが……
いやいや、人出は例年通りで風情もへったくれもあったものではなかった(*_*)
出かけたのは、市内中心部のワローロット市場近くのピン川沿い。
周辺道路の大渋滞とともに近くに空いている駐輪スペースが見つからないのを恐れて、今年も早めの時間帯に出かけた。
市場のすぐ裏に運よくバイクを止めることができ、そこからピン川方向に歩いて行った。
ピン川に沿って走るプライサニー通りには、たくさんのラーンナースタイルの提灯がぶら下げられていた。
まだ、道路が通行止めになる時刻より前なので、車両と歩行者が入り乱れて大混乱に陥っている。
今年は(も?)コムローイ(熱気球)は、許可された時間帯以外はあげてはいけないことになっていたと思うのだが、外国人旅行者を中心にそんなことはお構いなしだ。
その様子を少しだけ眺めて、川沿いの道路に出ていた露店でクラトン(灯篭)を買うことにする。
適当にひとつ買い、川岸に降りてお祈りをしてから川に流した。
余談だが、日本人の間ではチェンマイのイーペン(ローイクラトン=灯篭流し)というとコムローイ(熱気球)あげがすっかり有名になっているが、実はこれはイーペン(ローイクラトン=灯篭流し)とはまったく関係がない。
そもそも、コムローイ(熱気球)あげをするようになったのはたかだか24年ほど前からのことで、タイの某新興宗教団体(日本の某新興宗教団体も一枚かんでいるという噂がある)が活動資金集めのために始めたのが有名になって、そこに日本の旅行会社も乗っかってバカ高い料金を設定して一大ビジネスイベントとなっているというのが実態だ。
自分が初めてイーペン(ローイクラトン=灯篭流し)を体験した1993年でも、ゼロではなかったがコムローイ(熱気球)あげはほとんど行われていなかったと記憶しているし、イーペン(ローイクラトン=灯篭流し)と何の関係がないことについてはタイの学者による論文も発表されている。
さて、ローイクラトン(灯篭流し)も終えたのでそのままナワラット橋西詰まで歩いて行き、右折してターペー通りをチャーンクラーン通りとの交差点まで行ったのだが、自動車やバイクが通行止めにされておらず、徒歩で橋の方向に向かう旅行者の数が多すぎて車道をふさいでおり、喧騒というかまさにカオス状態。
最初はパレードの出発点になっておりイベントも行われるターペー門まで歩いて行こうかと思っていたのだが、イヤになってそのままワローロット市場の方向に引き返してバイクを止めた場所まで行き、早々に撤退だ。
結局、滞在していたのは1時間ほどだったが、個人的にはそれでも十分だ。
自宅まで戻ってくると、近くの民家では前に火を灯す家が多かった。
イーペン(ローイクラトン=灯篭流し)の風景としては、個人的にはこちらのほうが風情があって好きだな。
そして、これも毎年恒例なのだが、翌日のテレビニュースでクラトン(灯篭)が水門をふさいでいる、というのをやっていた。
自分もしばしばバイクや自動車で通る、チェンマイ市内やや南部にあるパーデートの水門だ。
近年は、人々の間で環境意識が高まっているため、ほとんどのクラトン(灯篭)は台座にパンやバナナの茎、上の飾りはアイスクリームのコーンや植物とかの自然に帰る材料が使われているのだが、それにしてもすごい量だ。
ニュースでは「全部で700トン」と言っていたが、どこに捨てるのだろうか?
ともあれ、今年もイーペン(ローイクラトン=灯篭流し)終了したが……来年こそはもう行くのはやめよう(笑)
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