ホテルで荷をほどき一休みしているうちに、空はすっかり暗くなってしまった。
昼にしっかり雲南中華料理を食べてしまったせいか、あまりお腹もすいていない。
とりあえず、軽くクエティオ(米麺)でも食べようかと思いホテルを出て大通りに向かうと、道のわきでナイトバザールが開かれていた。
ナイトバザール、といってもチェンマイやチェンラーイのように観光客向けに整備されてお土産物屋がずら~っ連なっているわけではなく、地元民向けに食べ物や洋服などを売る店が細々と並んでいるだけだ。
だが、夜には他に行くところもないのだろう、地元民だけでなくやメーサーイに泊まっていると思われるバックパッカー風の白人旅行者で結構にぎわっていた。
洋服を並べている店が結構多い。
日中にぎわっているワット(寺院)・プラタート・ドーイワーオ(通称サソリ寺)のふもとに広がる観光客向けの市場で売られているものの多くが中国製品なのだが、こういった洋服とかもやはり中国から来ているのだろうか?
これを見ると「メーサーイだなあ」と自分は思う焼き栗屋台。
「油を使っていません。中国=日本連合スタイル」などと書かれている。
何が中国=日本連合なのだろう???
さて、何を食べようかとウロウロしていると、麺を売る店が見えてきた。
以前、チェンマイのタイヤイ(シャン族)寺院で食べたことのある、ミールアムだ。
久しぶりなので、早速1杯いただくことにする。
量も少なく、さすがにこれではまだ帰れないなあ、と思いながらさらに歩いていると……
これまた、以前チェンマイで食べたことのあるものが目に入った。
これまたタイヤイ(シャン族)の伝統(?)料理、カーオクックガー(ごま入りの焼き餅)である。
以前、友人の奥さんが作ってくれたのは、米粒のまだ残った半殺しのような餅だったのだが、ここのは完全に米粒がなくなっている。
見ていると、餅にたっぷりとペースト状の砂糖を塗ってくれるようだ。
オーダーすると、早速炭火に乗せて焼き始めた。
焼きたてで熱々の餅を食べたら、ようやくお腹も気分も満たされてきた。
メーサーイは、チェンマイともチェンラーイとも、もちろんクルンテープ(バンコク)とも異なり、タイヤイ(シャン族)の文化が色濃い場所だということは前から知っていたのだが、ナイトバザールでもやはり同様であった。
翌日は、国境を越えた向こう側のビルマ(ミャンマー)の街、タキレクの知り合いの家でタイヤイ(シャン族)料理をいただくことになっているので、今日は普通のタイ料理でもいいと思っていたのだが、やっぱりここメーサーイでもタイヤイ(シャン族)料理を食べてしまったのだった。
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