日本入国前に必要な手続きや準備したもの、チェンマイからの国内線移動とスワンナプーム空港でのチェックインなどについてはこちら↓
暗くて廃墟のようなスワンナプーム空港制限エリア
バンコクから成田への搭乗便であるタイ国際航空TG642便のチェックインも問題なく終えることができ、ボーディングパスを手に出国手続きへと向かった。
上級クラス搭乗客用のFast Trackも開いており、自分はそちらで手荷物検査と出国手続きを済ませる。
イミグレーションでのタイ出国の手続きは普段と何の変りもなかった。
が、その後の制限エリアは悲惨だった。
ほとんどのフライトが欠航なので人がいないのはもちろんだが、コロナ禍前は中国人でごった返していた免税店もすべて閉鎖か工事中のフェンスで覆われ、おまけに照明が落とされているため暗くまるで廃墟のような雰囲気だった。
タイなのでそういう心配は不要だとは思うが、万が一空港職員が強盗にでも変身したらたぶん助けも呼べないだろう。
チェックイン時には「ラウンジは出国直後のところへどうぞ」と言われていたのだが、行ってみたら閉鎖。
搭乗ゲート近くにあるTG(タイ国際航空)のラウンジも行ける範囲のところは一通り見てみたが、軒並み「2020年5月31日まで閉鎖」という貼り紙が貼られていた。
自分が行ったのは、2021年の6月だったのだが。
しかたがないので搭乗ゲートに早めに向かったのだが、最後まで乗客はまばらだった。
搭乗客は全部で11人、ビジネスクラスは何と貸し切り
これだけしか人がいないので、ボーディングのアナウンスもない。
ボ~ッと座っていた自分のところにTG(タイ国際航空)のスタッフが寄って来て「どうぞご搭乗ください」と声をかけてくれた。
このスタッフに聞いたら、何とこの日のTG642便成田行きのビジネスクラス(ロイヤルシルククラス)の乗客は自分一人だけ、エコノミークラスを合わせても総勢11名とのこと。
復路にどのくらいの客がいるのかはわからないが、この人数でも欠航せずにちゃんと飛ばしてくれるTG(タイ国際航空)には感謝しかない。
機内に入ると、2人のCAさんが出迎えてくれた。
この日は、ボーイング777-300ER型機での運航だった。
写真右上遠景にチラッと見えるように、CAさんは全員防護服、N95マスクにフェイスシールド、ゴム手袋と完全防備だ。
席につくと、すぐに紙袋に入ったスナックを渡される。
これは、翌日隔離ホテルに入って小腹が減った時のおやつにでもしようと機内では手をつけなかった。
スナックをもらうと、このフライトではウエルカムドリンクやアルコール類のサービスがないこと、また飛行中の映画などのエンターテインメントもないとCAさんから告げられる。
ドリンク系のサービスがないのは新型コロナウイルスの影響だろうが、機内エンターテインメントがないのはおそらく倒産したキャリアなので経費を節減するためだろう。
自分は酒はほとんど飲まないし、ナイトフライトではほとんど寝ているだけでエンターテインメントを見ることもないのでぜんぜん構わないのだが。
そして紙袋のスナックとは別に機内食があり、メニューはオムレツとカーオパット(チャーハン)の2種類、時間はバンコク離陸後と日本着陸前が選べるがどうするか、と希望を聞かれた。
自分たった一人のために、2種類の食事を用意してくれているということなのか。
どこで見たのか記憶がないのだが、日本の空港に着いて唾液検査を受ける際、間近に飲食してしまうと、結果にエラーが出て2時間後の再検査になることがあるらしいので、自分は離陸後にカーオパット(チャーハン)をオーダー。
搭乗便は、予定時刻よりも少しだけ早くスワンナプーム空港を離陸した。
【動画】タイ国際航空TG642便のビジネスクラスシートから見たスワンナプーム空港離陸
事前のリクエスト通り、水平飛行に水平飛行に移ってからしばらくすると食事が運ばれてきた。
ワンプレートでビジネスクラスにしては簡素な食事だが、夜遅い時間だし食べ終わればすぐに寝てしまうのでまったく不満はない。
食事が終わるとすぐに眠ってしまい、目がさめた時にはもう静岡県南方上空まで来ていた。
この日は予定よりも早着で、7時半過ぎに成田に着陸。
【動画】タイ国際航空TG642便のビジネスクラスシートから見た成田空港着陸
成田空港の検疫はかなりの距離を歩く
降機したところには職員がいて、乗客全員が揃うまで待たされる。
11人しかいないので、すぐにこの職員を先頭にしてひとかたまりとなって移動となった。
搭乗便が到着したのは第3サテライト35番ゲートだったのだが、職員は通常入国手続きをする中央ビルとは反対方向に進んで行く。
後でわかったのだが、第1ターミナルでは検疫手続きを第4サテライトで行うため「到着ゲート→第4サテライト(中央ビルから一番遠い)→中央ビル(イミグレ・通関)」とかなりの距離を歩くことになる。
動く歩道も使えないので、歩くのが苦手な人は手荷物を減らしておくなど事前準備をしておいたほうがいい。
検疫では「健康カード」という言葉に注意!
ようやくたどり着いた第4サテライトでの検疫手続きにはいくつものステップがあるが、すべて職員が誘導してくれるし各カウンターのスタッフも丁寧に説明してくれるので、誓約書記入、質問票回答→QRコード保存、アプリのダウンロードなど厚生労働省のサイトに記載されている事項を事前にキチンとやっておけば何の問題もない。
唯一注意しなければならないのが、それぞれの手続きカウンターで一番最初に「健康カードを見せてください」と言われることだ。
そんなものは厚生労働省のサイトにもまったく記載がないし、「何のこっちゃ!?」と思うが、これは一番最初の受付カウンターで受け取る紙のことだ。
ペラ紙でカードではないし、どこにも「健康カード」と書かれていないので一瞬とまどうが、唾液検査を提出した時に番号の書かれたシールもこれに貼られたりする重要なもののようなので、落としたりどこかのカウンターの上に忘れたりしないようにしよう。
最後の唾液検査が陰性になると、「Quarantine(検疫済)」書かれたピンクの紙を渡される。
自分が成田空港に到着した時はそれほど混みあっていなかったようだが、唾液検査を提出してから結果が出るまで1時間近く待たされたため、降機から入国・通関を終えて一般エリアに出るまでの所用時間はおよそ2時間だった。
1月にタイに入国した時は、降機からASQ(隔離措置施設)に向かう車に乗り込むまで30分ほどでした。日本はやり方がヘタクソですね~
隔離ホテル行きのバスは30分待ち
唾液検査が終わってから入国、預け入れ荷物受け取り(荷物は乗客ごとにまとめられ、ターンテーブルから降ろされていた)まで先導してくれた職員が通関カウンターの先でも待っており、そのまま隔離ホテル行きのバスの待合所まで連れて行ってくれた。
バスを待っている間もずっと職員が付き添って(監視して?)いて、自分の時はバスに乗るまで30分も待たされた。
自分が1月にタイに入国した時は一般エリアに出てからASQ(隔離措置施設)行きのワンボックスカーに乗り込むまで2~3分。
しかも、途中には冷たい飲料水のペットボトルのサービスまでありました。観光が主要産業のタイはこういうところが上手だよな~、と思いました。
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