チェンマイで長期滞在生活するための手続きに必要となる書類、プロセスなどについては予告なく変更されますので、必ず当該官庁にて最新情報を確認してください。
新パスポート受領後は速やかにビザの移し替えを
自分のようにチェンマイに長期滞在していてパスポートの有効期限が近づき切替発給(更新)を受けた人間が次にやらなければならない手続きは、旧にあるビザや出入国スタンプの移し替えだ。
これは「ビザトランスファー」と呼ばれる手続きで、新しく何かを発給してもらうわけではないのでさほど難しいことはなく費用も無料。
ただし新しいパスポートにビザや出入国スタンプがないと、例えば急に日本に一時帰国しなければならなくなったというような場合に、最悪出国できないなどトラブルになる可能性が十分にある。
なので、パスポートが新しくなったらなるべく早くこの手続きは行ったほうがよい。
ビザや出入国スタンプ移し替えに必要なもの
申請書(原本)
正式名称は「TRANSFER STAMP TO NEW PASSPORT」という。
タイイミグレーションのサイトのNO.22にダウンロードできる申請書のデータ(上記画像)があるが、2024年12月現在アップロードされているデータは旧書式で使えない。
自分はこれに必要事項を記入して持参したが「古い書式なので新しいものに書き直してください」と言われたので、現時点ではイミグレーションオフィスで申請書をもらって現地で記入したほうが間違いがないと思う。
記入するのは氏名や新旧のパスポート番号、発行日や有効期限などでまったく難しいことはない。
日本国総領事館のレター(原本)
日本国総領事館で新しいパスポートを受け取った時、一緒に封筒に入ったレターをもらったはずだ。
タイ側のイミグレーションのトップに対して新しいパスポートを発給した旨を伝えるためのもので、これがないとトランスファー(移し替え)もできない。
新旧パスポートの原本およびコピー
新旧のパスポート原本に加え旧パスポートの全ページ、新パスポートの顔写真のページのコピーを用意しておく。
なお、旧パスポートに添付されているTM-30の届出済証のコピーも必要(アプリで管理している場合はスクリーンショットをプリントアウトしたもの)。
先日パスポートの切替発給を受け旧から新にビザや出入国スタンプを移し替える際、チェンマイのイミグレではTM30のチェックが厳しかった。手続きには旧の全ページのコピーが必要なのだがTM30届出済証のも付けるよう言われたし。聞いた話ではチェンマイともう1地方は特にTM30にうるさいらしい pic.twitter.com/3EGfwpEeWG
— ガネッシュ@チェンマイ🇹🇭リタイヤ生活12年目 (@chettanaa) October 1, 2024
自分はパスポートの全ページのコピーは自宅から用意していったのだがTM-30の半券はコピーしておらず、職員に指摘されて本館裏のコピー屋まで行った。
なお、コピーのすべてのページの余白にサインをしておく。
ビザや出入国スタンプを移し替える手順
当日は、イミグレの敷地に入ったらまずは本館の手前にある小さなブースに行く。
ここはコロナ禍の時に検温などを行っていたチェックポイントだが、現在はインフォメーションカウンターになっていて、ブースの中にいるスタッフに「ビザやスタンプのトランスファーに来た」というと、番号がプリントされた紙片をくれる。
ブースを離れたら、またイミグレの建物には入らずに向かって左手にある「Document Preparation Area」と書かれた場所に行く(インフォメーションでも案内がある)。
ズラリと並んだイスの正面には細長いブースがあり、そこで書類のチェックを受けてOKをもらった者のみが本館の建物の中で手続きをする、という流れになっている。
ある意味合理的だ(大して広くはない窓口が混乱せずに済むので)。
ブースの上には液晶画面があり、そこに番号が表示されるので先ほどインフォメーションでもらった紙片に書かれた数字が表示されるのを待とう。
紙片の番号とブースナンバーが表示(アナウンスもある)されたら前に進み、中にいる職員に用件と用意して来た書類一式を提出する。
自分は上記の通り申請書をイミグレのサイトからダウンロードしてあらかじめ記入して持って行ったのだがここで「それは古いバージョンだから」と言われ新しい書式を渡されて書き直すことになった。
ただし、TM30の届出済証のコピーが必要だったのはスタッフが見逃したのか、それとも知らなかったのかはわからないがスルーされ、建物の中のカウンターで指摘された。
ここでの書類チェックが済むと、また別の数字が書かれた紙片を渡されてイミグレの建物の中に行くように言われる。
写真でもわかるように、自動ドアを入るとすぐ目の前がカウンターになっておりイスは2列程度に置かれているだけでキャパシティは大きくない。
カウンターは用件によって分かれており、待ち合いに設置された液晶画面に順番が表示される。
自分の番号が表示(アナウンスもある)されたら、カウンターに行って先ほどチェックを受けた書類をそのまま提出する。
自分の時はここでTM30の届出済証のコピーが抜けているのを指摘され、いったん外に出て本館裏のコピー屋さんでコピー、サインして追加提出することで事なきを得た。
カウンターで提出して20分ほどした頃だろうか、制服を着た女性職員が腕にパスポートや書類をかかえて待ち合いに現れ、名前を呼び上げながらそれを返し始めた。
受付は要件ごとに分かれているが、たぶん最後のサインをする所長(?)が一人だからだろうパスポートを戻すのはまとめてのようだ。
自分の名前もすぐに呼ばれ、パスポート(無料なので領収書の類もない)を受け取った。
パスポートの最初のページには、旧パスポートにあった入国スタンプやビザに関する情報が手書されたスタンプなどが押されていた。
前回チェンマイでパスポートの切替発給を受けた時にも思ったのだが、これはこれでいい記念になるね。
インフォメーションで受付してからパスポートが返却されるまで、かかった時間はおよそ1時間40分だった。
TM30のトランスファーも忘れずに
返却されたパスポート2冊を見ると、最終ページ近くにホチキス止めされていた90日レポートの提出済証は新しいパスポートに移し替えられていたもののTM30の届出済証は旧パスポートにつけられたままだった。
スタンプだけしか見ずに建物の外に出て来てしまったので一瞬引き返して確認しようかとも思ったのだが、ほぼ真裏にTM30の専用事務所があるのでそちらに行ってたずねることにした。
オフィスの中はカウンターはほぼ埋まっていたもののイスに座って待っている人はおらず、要件を聞いて番号札をくれる受付的なスタッフに「パスポートを新しくしたのですが、TM30のこの届出済証の紙はどうすればいいですか?」とパスポートを2冊見せると、「そこに座ってください」とすぐ隣の席を指さした。
そこには別のスタッフが座っていたのでパスポートを2冊差し出すと、何も言わないままパソコンのキーボードをパチパチ叩いて紙をプリントアウトし新しいほうのパスポートにはさみ、古いパスポートにホチキス止めされていた届出済証をはずして「OKです」と言ってこちらに返してくれた。
目の前で作業していたので中身は確認するまでもないが、あとで自宅に戻ってからパスポートの最終ページにホチキス止めした。
見た感じでは、作業的には国外からタイに再入国した際の手順とまったく同じであった。
ー***-
これで、パスポートの切替発給に伴うすべての役所関係の手続きが完了した。
あとは口座のある銀行への届出などが必要なのだが、どれも急ぐ必要はないのでボチボチやっていくことにしよう。
コメント
旧パスポートの全ページのコピー、とありますが、スタンプの押されていない白紙の
ページも含めた全ページ、ということでしょうか?
職員は「すべて」と言ってましたが、実際はスタンプのあるページだけでだいじょうぶだと思います。足りなければ裏のコピー屋使えばいいだけですし