チェンマイで長期滞在生活するための手続きに必要となる書類、プロセスなどについては予告なく変更されますので、必ず当該官庁にて最新情報を確認してください。
はじめに
日本にベースがあって年に数回海外旅行に行く程度、というかつての自分のような人であればパスポートの発給は日本の居住地で受けるのが普通だろう。
しかし、チェンマイに基盤を移して生活していると、パスポートの有効期限が来たからといってわざわざ日本に帰国して手続するというのは現実的ではない。
また、日本大使館からのメルマガ(下記参照)によれば、日本で新しくパスポートを取得してタイに戻ってくると、旧パスポートで取得したリタイヤメント・ビザが無効になってしまうケースもあるようなので、そうした余計なトラブルに巻き込まれないためにも、日本での手続きは避けたほうがよい。
在外の日本大使館・領事館では、現地に居住する日本人のためにさまざまな便宜を提供しているが、そのうちのひとつがパスポートの切替発給(更新)である。
パスポートの切替発給が受けられる要件はいくつかあるが、そのうちのひとつに「有効期間が1年未満である」というのがある。
リタイヤメント・ビザは通常1年間滞在可能のものがタイのイミグレーション・オフィスで取得できるのだが、パスポートの有効期間が1年未満の場合はパスポートの有効期限までしかもらえない。
そのため、もし自分の持っているパスポートの有効期間が1年を切ったのであれば早めに切替発給を受けてリタイヤメント・ビザを新しいパスポートに移し替えておき、次のビザ更新に備えておくほうがよい。
なお、パスポートの切替発給の詳細については、在タイ日本国大使館のウェブサイトに記載されている。
発給の流れ
総領事館のオフィスの中に入ると一番右奥に一般旅券発給申請書が置かれているので、デスクに掲示されている見本を見ながら必要事項を記入する。
こちらからダウンロードして記入したものを持参してもよい。
なお、現住所はチェンマイの居住先を記入するようになっている点には注意が必要だ。
発給を受けるパスポートは日本同様10年用と5年用を選ぶことができるが、実質的に有効期間マイナス1年しか使えない(上記の通りリタイヤメントビザは更新の際有効期間が1年未満だとパスポートの有効期限までしか発給されない)ことを考えれば、よほどの理由がない限り10年用を申請したほうがいいだろう。
記入した申請書と現在使っているパスポートを提出すると、受付の担当者が内容などをチェックして、問題がなければ受け取り日と費用などを説明したうえで引換証をくれる。
受取日は申請日から3営業日後(月曜に申請したなら受け取りは木曜日)となっている。
なお、パスポート切り替え発給申請中は手元からパスポートがなくなるので、パスポートの原本が必要になるような用事を入れることはできない。
受け取り日になったら、引換証を持って再び総領事館に出向く。
引換証を提出し費用を支払うと、新しいパスポートの記載内容ならびにICチップに記憶されたデータをモニターで確認するよう言われ、それが済むと新旧のパスポートが渡される。
新しいパスポートには旧パスポートにあった日本出国のスタンプはなかったが、おそらく日本に帰国した時にはデータで照合できるのだろう。
古いパスポートには日本で手続きした時と同様「Void」の打ち抜きがされている。
また、後日イミグレーション・オフィスでリタイヤメント・ビザを新しいパスポートに移し替える(ビザ・トランスファー)する際に必要となる総領事館発行のレターも同時に封筒に入れて渡されるので、なくさないように取っておこう。
なお、在留届を提出している場合はパスポート番号を変更する必要があるのだが、オンラインでは変更することができない。
どうするのかと思って総領事館で聞いてみたら、「こちらで変更しておきましたのでだいじょうぶです」との返事であった。
実際に自宅に戻って新しいパスポート番号でログインすると、問題なく自分の情報を確認することができた。
いちいち旧データを抹消して新たに登録しなおしたりするのは面倒なので、ありがたいサービスである。
2.タイの長期滞在許可を持つ方が日本で旅券切替をした場合の注意事項
タイの長期滞在許可をお持ちの方が、日本に一時帰国された際などに、日本国内の旅券事務所で旅券を更新されることがあります。
そのような方がタイに再度入国する際、滞在許可・再入国許可印の押された旧旅券を提示しない場合、ビザなしとみなされ30日の滞在許可しか認められない場合があります。
また、まれに旧旅券を一緒に提示したにも拘わらず、30日の滞在許可を押印される場合もあるようです。
自分では滞在許可があるものと思って安心していたら、気づかぬうちに30日の滞在期限が過ぎてオーバーステイとなってしまう危険もありますので、入国審査場で押印が終わりましたら直ぐに内容を確認する等、十分にご注意ください。
尚,入国した際に滞在許可・再入国許可があるにも拘わらずビザなしとみなされ30日の許可しかもらえなかった場合,タイ国内の入国管理局に出向き,旧旅券にある本来の滞在許可を新旅券に移す手続きが必要になりますが,その際に大使館からのレターを求められるケースが増えているようです。
大使館からのレターが必要な方は,新旧の旅券,委任状(代理人が来館する場合)をお持ちの上,大使館領事部までお越しください。
コメント
2017年の8月にチェンマイにある日本総領事館でパスポートの更新をしました。パスポートの更新の申請から受け取りまでは書かれておられる通りでした。ただパスポートと一緒に受け取った封筒入りのレターは、ビザの移し替えする時は必ず持って行くように念をおされました。
数日後新しいパスポートとレターを持って当時まだプロムナーダにあったイミグレーションに昼前に行きました。
あまり記憶は定かではありませんが、申請用紙も書かず、インタビューもなく10分程度で終わったと思います。
新しいパスポートには5個のスタンプが押してありました。
古いパスポートの番号、発行国、発行年月日、一番最初にビザを申
請した際のタイ入国日等が転記されています。
最新のビザの転記。
一番最初にビザを申請した際のタイ入国日。
一番最初に申請した90日有効のビザ
最新のタイ入国日
途中のビザは省略して記載されていませんでした。
あとは出国カード、TM-30、90日届け出の半券をホッチキスでとめてくれます。
感想としては特に難しくはなかったと思います。
ただ新しいイミグレーションに変わってからはどうでしょうか?
かせい人さん、コメントありがとうございます!
冒頭に記している通りこのコンテンツは旧サイトにアップしていたもので、まだイミグレがプロムナーダにあった頃のものです。
ビザトランスファー(移し替えは)は、無料であっという間に済みました。
頻繁に経験できる手続きではないのでアップデイトがむずかしいのですが、そちらの話も近々アップするつもりですので、もし間違いなどがありましたらご指摘くださいm(_ _)m