場合によっては現状とそぐわない可能性がありますのでご留意ください。
ターミナル入口からゲートに着くまですべてが大混乱
1年ぶりのネパールの旅を終えてチェンマイへと戻る。
今回も使うのはTG(タイ国際航空)だ。
カトマンズの東にあるトリブバン国際空港はハード(建物)こそ援助によって立派なものが作られているが、ソフト(オペレーション)がまったくデタラメなため常に大混乱していて、初めての人が見たら目を丸くしてしまうに違いない。
途中の道路渋滞なども想定に入れ出発の3時間以上前に宿をチェックアウト、友達に見送られて空港に向かう。
心配していた渋滞は幸いにして大したこともなくトリブバン空港に着陸した。
気合いを入れ直してターミナルビルへと向かうが……
ビルに入るための長い行列ができていた
もうこれを見ただけでめげてしまう。
入口は複数あり、あわてて並んでも中に入ったらTG(タイ国際航空)のカウンターまでなかなかたどり着けない、なんてことにもなりかねないのでまずは少し周囲を歩いてみて入口をチェックする。
どうやらどこに並んでも関係なさそうなので、一番空いていた入口の前の列に並ぶことにした。
お得意の割り込みをしようとするインド人を他の並んでいる人と怒鳴ったり突飛ばしたりして追い出し、何とかターミナル内に入った。
結局ターミナルの外で15分は並んでいたと思う。
搭乗するTG(タイ国際航空)便のチェックインカウンターを見つけたが……
こちらも長い列になっていた
登山隊などの場合荷物が多かったりしてチェックインに時間がかかるというのもあるだろうが、フォーク並びで順番待ちの人を整理したりという効率化が一切ないため列によってスムーズだったりひどく時間がかかったりするのはいつものことだ。
並んでいる人たちの風体を見て時間がかからなそうな列に並んだが、それでもチェックインが完了するまで優に30分はかかった。
搭乗券を受け取ると、一安心すると同時にどっと疲労感が出て来た。
が、疲れたと音を上げるわけにはまだまだいかない。
まずは機内に乗り込む前の最初の関門、イミグレーションへ向かう。
行列でカウンターが見えない
結局、出国のスタンプをパスポートに押してもらうだけで20分ほど経過。
「やれやれ」と声を出しそうになりながらイミグレーションを通過すると、またまた長~い行列が。
今度はいったい何の行列だ???
普通なら搭乗ゲートに向かう客をふりわけるためのロビーのような場所だが、そこにわざわざテープを張ってテーブルを並べて1列でしか進めないようにしている。
パスポートコントロールほどの時間はかからず少しづつではあるが前に進んでおり5分ほどで列の先頭が見えてきたが、どうやらここで再度のパスポートと搭乗券のチェックがあるようだ。
目と鼻の先のイミグレの出国カウンターでパスポートにスタンプを押してもらったのに、このチェックは意味があるのか!?
ともあれここも無事に通過するとようやく搭乗ゲートに向かうことができるが、途中のロビーや通路には大勢の人がいてまっすぐ進むことができない。
この人たち、別に通路にいたくているわけではないと思う。
通路の両脇には搭乗ゲートと待合室があるのだが狭くて全員が入りきれなかったりするので、仕方なくこの辺にいるという人も多いのだ。
人混みを通り抜けやっと搭乗ゲートに到着だ
カトマンズのトリブバン国際空港は首都の空港では珍しい平屋建てでブリッジがなく、ゲートを出ると歩いて飛行機に向かいタラップを登って乗り込む。
なので、窓の外すぐ目の前には搭乗するTG(タイ国際航空)の機体が見えている。
ほかの空港ではなかなか目に出来ない風景だ。
何とか空いている席を見つけて座り「フ~ッ」と大きなため息をついて腕時計を見ると、空港に到着してから2時間半近くが過ぎていた。
ずっと立ちっぱなしでさすがにくたびれた。
その分搭乗までの待ち時間は短くて30分もしないうちにボーディングのアナウンスがあり、ゲートを通過して機体へと向かった。
3時間ほどのフライトでしっかりした食事が出る
この日の搭乗便タイ国際航空TG320便はボーイング777-200型機での運航だった(注:現在はエアバスA320の1日2便体制のことが多い)。
トリブバン国際空港がこんな感じの大混乱なので、離陸はもちろんディレイだ。
この日は予定時刻からちょうど1時間遅れて機体が動き出した。
ヒマラヤ山脈の真ん中にあるカトマンズ盆地は北は7,000m級のランタンヒマール、南には4,000m近いヒマラヤ前衛峰が迫っており、飛行機が離着陸する時にはかなりの角度をつけて飛ぶことになる。
この日は南に向かって離陸するとすぐに南東に進路を取り急上昇しながら前衛峰を越えインド平原に進んだ。
バンコク・スワンナプーム空港までの飛行時間は、およそ3時間。
もちろんしっかりとした機内食が提供される。
昔はほとんどが外国人だったこの路線も、時代が変わって現在はネパール人がかなり多い。
彼らの多くはヒンドゥー教徒なので特別食を予約しており、まずはそれが最初に配られた。
その後少しすると、CAさんがカートを引きながらドリンクのオーダーを聞きに来た。
白ワインにピーナツ
この日は進行方向左側の席だったが通路側だったのでたぶん見えたであろうヒマラヤの連なりを眺めることもできず、ピーナツをかじりながらワインをいただいた。
しばらくすると今度は食事を乗せたカートがやって来て、CAさんが「チキンかフィッシュか?」と聞いて来たので具体的な料理名をたずねると前者がインド料理(カレー)、後者がタイ料理だと言う。
ネパール滞在中は一度もタイ料理を口にすることがなかったので、そちらをリクエストした。
メインは魚のグリーンカレーライス
ご飯がバスマティ米(インドで食べられている超長粒種)じゃなくてよかった。
ほかはTG定番のもの(バンコク搭載?)
食事が終わってちょっとうとうとしかかった時に、機はバンコクのスワンナプーム空港に向けて降下を開始する旨機内アナウンスがあった。
結局、バンコク到着は45分の遅延であった。
この日はスワンナプーム空港近くの乗り継ぎ用安ホテルに泊まるので特に困ることはない。
この日はかなり遠いゲートに到着したのでイミグレーションまで結構な距離を歩くことになった。
幸い入国審査のカウンターは空いていて、ほとんど待つことなく通過することができた。
預け入れ荷物受け取りのターンテーブルにはもうかなりの人が待っていたが、まだ荷物は回っていなかった。
ほどなくしてターンテーブルが動き出し預け入れ荷物が出てきたが自分のバッグはなかなか出て来ず、結局あらかた人がいなくなったころにようやく受け取ることができた。
飛行時間は3時間だが飛ぶ前のカトマンズ・トリブバン空港でかなり消耗してしまい、荷物を持って一般エリアに出るともう動くのも面倒なくらい疲れていた。
この後は空港近くの乗り継ぎ用ホテルに向かい1泊、翌朝の便でチェンマイへと戻ることになる。
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