今自分たち夫婦が住んでいる一軒家は郊外にあり、周囲は緑が多く風通しもいいので窓を開けていれば心地よい風が吹いてきて日中からエアコンをつけたりすることはめったにない。
しかし玄関が西南西に向いており、時期によっては4枚の透明ガラス(うち2枚が引き戸の出入口)から直射日光が差し込んできて、入ってすぐのところにあるリビングルームは結構な暑さになる。
もちろん4枚のガラスを完全に覆うことのできる厚手のカーテンはついているのだが、それを締め切ってしまうと部屋が薄暗くなってしまい気分がよくない。
「何か、うまい方法はないだろうか?」と思いほかの家を何気なく見てみると、黒いビニール製のネットを張っている家が多い。
しかし、これは見栄えが悪い上にネットの向こう側がまったく見えず、防犯上もよろしくない。
風も抜けなさそうだし、かえってネットの内側の温度は高くなってしまいそうな気さえする。
もう少し目の粗い、色も明るいものがないかと思ってチェンマイにあるさまざまな店を見てみたのだが、売っているのはグリーンの色違いのみで目の細かさなどにはバリエーションがないようで「これはやはり日本で探さないとダメかなあ」と、今回の一時帰国の買い物リストにメモしておいた。
そして、一時帰国してしばらくしてから自宅の近くの国道沿いにある何軒かの大型のホームセンターやDIYショップを見てみると、あるわあるわ……
住居用か畑用かなどの使う場所、遮光・遮熱率、ネットの色などさまざまなバリエーションが用意されていて、見ているとどれを選んだらいいかわからなくなるほど。
最近の日本はタイと比較すると物価の安さに驚くこともよくあるけど、それ以上に売っている商品の選択肢の多さにいつも感動してしまう。
で、さんざん迷った挙句、今回購入したのはこれだ
パッケージには謳い文句が色々書かれている
遮光率が約65%で、「従来品に比べて体感温度が最大5度下がる!」と書かれているが、本当だろうか???
日本で売っているのだから、さすがに嘘八百ではないだろうが。
袋から出してネットを広げてみる
ちょっと柔らかいプラスチックのような素材で、触るとパリパリしている。
目の細かい部分と荒い部分があり、風が吹いても普通のネットのようにあおられるようなことはなさそうだ。
プラスチック製の留め具がついている
簡単な説明書も付属している
日本からチェンマイの家に戻って、早速取りつけてみた
チェンマイ郊外にはよくあるプラスチック製品を多く扱うディスカウントストアでロープを買って来て玄関前の柱に渡し、留め具を使って下にたらした。
ネットをはさんで留める
説明書にもある通り、留め具のロープにひっかける部分は余裕を持たせたU字型になっているので横にすべらせることができ、使わない時には柱の近くにまとめておくことができる。
ちょうどいい加減に透けていて、ネットを広げて家の中にいても閉塞感はないし防犯上もまったく問題がなく実にすばらしい。
家の外や道路からはこんな感じに見える
肝心の遮光性・遮熱性だが、これだけ透けているので完全に日差しを遮ることはできないものの、カンカン照りの日の直射日光でもなければ十分効果がある。
パッケージのうたい文句である「体感温度が5度下がる」かどうかは、実際に測定はしていないのでわからないが……
4mは玄関には長すぎたので、切って余った部分を部屋の窓につけた
窓の防犯金枠にクリップで留める(笑)
ちょうど今は雨季でカンカン照りになることはめったにないので、厚いカーテンを閉めきらなくてもこの遮光・遮熱ネットだけでじゅうぶん日差しが遮られて家の中にはやわらかな陽の光が入ってくる程度になっているとともに、暑さよけの役割も合わせて果たしてくれているようだ。
今回は、ニトリで買って来た冷感寝具ととともに日本から持って来たモノの中では大ヒットだった。
「こりゃチェンマイ(タイ)には向かなかった~」とかのハズレ商品を買って来てしまうことも時にはあるけど、「向こうで使えるかな?」とか「これがあったら不便から解消されてストレスがたまらなさそうだな」とか想像しながら日本のショップを見て回るのが、自分にとっては一時帰国の大きな楽しみのひとつになっている。
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