これまでにも何回か書いていると思うが、チェンマイ郊外にある自分の住む家の裏は敷地面積が優に3,000坪はあろうかという豪邸が建っている。
テニスコートまであるこの家は、近所の人の話によればバンコクに住む貴族の別荘だというのだが、もちろんその所有者には会ったこともなく普段は住み込みの管理人兼庭師一家がいるだけだ。
その敷地のほとんどは林のようになっており、高さ10m以上の大木が植わっていてそのてっぺん付近から伸びているいくつもの枝は、自分の家の敷地を覆うように広がっている。
おかげで、ほぼ午前中いっぱい(豪邸は自宅の東側にある)は日光が家に直接あたるのを防いでくれるので、酷暑期の一時期を除けば扇風機がいらないくらいの涼をもたらしてくれる。
しかし、いいことばかりではない。
最大の問題は、乾季になると降って来る大量の落ち葉だ。
「降って来る」と書いたが、まさにその言葉がピッタリあてはまるような落ち方で、特に風が吹いた時などは、カラカラと音を立てて大小さまざまな落ち葉が自宅の庭に落ちて来る。
ちょっと掃除を怠るとこの有様
もちろん庭だけではない。
ガレージ、道路脇、家の裏にも容赦なく降って来る
別に落ち葉がたくさんあったとしても実害はないのだが、やはり気分のいいものではないし、近所の家の人達も割とこまめに掃除をしているので、自分も2~3日に1度は落ち葉拾いをするようにしている。
落ち葉を拾うために、こんな道具を用意している
熊手は植木・花木用品のカムティエン市場で、それ以外のほうきと背負子のようなカゴはチェンマイ郊外にプチドライブに出かけた時に国道沿いの店で買ったものだ。
ここに引っ越してきて落ち葉拾いをしなければならなくなってから、色々なやり方を試してみたのだが、今ではほぼひとつの方法に落ち着いている。
庭は、まず熊手で落ち葉を数カ所に集める
それをチリトリですくってカゴに入れる
捨てるのは、自宅と裏の豪邸の間にわずかにある空き地のような場所だ
自分の家だけではなく近所の人も捨てに来るし、道路には時々葉っぱだけではなく大きな枝が落ちていることもあって(なぜか自宅には落ちてこない)、通行人が拾って捨てたりもするので乾季になると1m以上の高さの枯葉の山ができる。
思い切り直射日光が当たる場所だし、たまにバイクで通る人がたばこの吸い殻をその辺に捨てたりするので火事にでもなったらどうしようかとたまに心配になるのだが、今のところはだいじょうぶのようだ。
近くの大通りでは時おり郡役場(?)のトラックが落ち葉を回収しているのを見かけるが、我が家のあるソイ(路地)の奥だとそういうサービスもないのだろうな……
枯れ葉がきれいになくなると、庭も広く見えるね
庭の掃除が終わると、今度はガレージやエントランスのコンクリートの上の落ち葉を同じようにほうきで集め、カゴに入れて捨てて行く。
これで、家全体がきれいになった。
いや~、実にさっぱりとして気持ちがいい。
この後、家の裏の通路部分や塀の外の道路との境界の部分などすべての落ち葉を片付けなければならず、すべて終わるのに2時間近くかかってしまう。
が、当然その間も落ち葉は降ってくるわけで……
すべての落ち葉を拾い終わって最初に掃除した庭に戻ってみると、もうこの状態だ。
むなしくなる、とはまさにこのことだ_| ̄|○
この落ち葉拾い、乾季の間じゅうほぼ2~3日に1回のペースでやっているので、相当な時間を消費しているだろう。
ジムに通っているとはいえ、チェンマイではどうしても身体を動かす機会が減ってしまうので軽い運動だと思ってやるようにはしているが、朝起きた時に庭にある落ち葉を見るとやはり憂うつな気持ちになってしまう。
こちらに住むとなると、東京では絶対に不可能なくらいの広々とした一戸建てを格安な値段で借りることもできるが、もちろんデメリットもあるわけで、自分はこの家を契約したのが雨季だったこともあり、実際に半年近く住んだ後で初めて実感したのがこの落ち葉拾いの大変さだった。
まあ、チェンマイ暮らしでは「多少の不便さやトラブルも楽しんじゃおう」くらいの気持ちがないと、やってられないと思う時もあるよ。
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