23年7月にオープンした「希和(ノア)ラウンジ」
成田空港第1ターミナルの制限エリア内でプライオリティパスで利用することができるラウンジは、同社のサイトによれば2個所ある。
ひとつは以前から利用できたKAL(大韓航空)ビジネスクラスラウンジ、そしてもうひとが今回紹介する「希和(ノア)ラウンジ」だ。
空港ラウンジと航空関連サービスを提供する日系のアイ・エー・エス・エス(IASS)社が運営している「希和(ノア)ラウンジ」は2023年7月12日にオープンした出来たてホヤホヤのラウンジで、コンセプトは「日本らしさを感じられる空間」。
たぶん日本を出る、あるいは乗り継ぎの外国人をメインターゲットにしているのだろう、コンセプト通りインテリアや用意されている飲食物も「日本」をイメージさせるものだった。
今回自分はZG(ジップエア)でバンコクに向かうにあたって初めて利用した。
なお、ANA(全日空)のラウンジは23年9月からプライオリティパスでは利用不可となっている。
世界の空港ラウンジが使えるプライオリティパスも無料で作れるラウンジ内は広くないが和のテイストで統一
「希和(ノア)ラウンジ」は、第1ターミナルの26番ゲートのすぐ隣にある。
保安検査場を過ぎたら中央ビル方向に進み、メイン通路のマクドナルドや一風堂の向かいあたりにある7-11のちょうど裏手だ。
通常TG(タイ国際航空)が使用する40番台のゲートがある第4サテライトまではかなりの距離があるので搭乗予定時刻より余裕を持って退出しなければならないが、ZG(ジップエア)は第2サテライトのゲートを使用しているので搭乗予定時刻ギリギリまで滞在できるのも大きなメリットだ。
入口もどことなく日本っぽいイメージ
中に入るとすぐに受付がある
スタッフが2人座ればいっぱいの受付カウンターで一組ずつしか事務処理できないため、もたもたしている客がいたりすると中に入るまで少し待たされるかも。
小学校の教室程度の広さのラウンジは全部で54席
メインは中央の一段高くなった部分のイス席
このイスが置かれているスペースの段差の周囲には小石が敷かれ竹で装飾されているが何かショボいし、しばしば歩いている人が石を蹴飛ばして通路にまいてしまっていた。
白木(たぶん貼り合わせ)のテーブルは小さくて隣の席の人と共有するのはキツイが、電源コンセントとUSBジャックは備わっている。
パソコンも広げられるテーブルがある窓際の席
外の滑走路なども眺めることができるが、西向きなのでZG(ジップエア)の搭乗時刻ごろは西日が直接あたって使いにくいかも。
さらに、このほかに最奥にもイス席が10ほど用意されている。
自分が入館した時にはガラガラで静かだったが、途中からほぼ満席にになり結構騒々しかった。
他のラウンジに比べるとスペースにまったく余裕がないので、人が多くなると落ち着いた雰囲気ではなくなってしまうのだろう。
なお、ラウンジ内にはトイレ、シャワーはない。
タコ焼きにナポリタン、味噌汁まである
ラウンジに入って右側の壁沿いが飲食物のコーナーとなっている。
ここでも「日本らしさを感じられる空間」というコンセプトが貫かれており、それは用意されている特に食べ物によく現れている。
外国人を意識したっぽいたこ焼きにナポリタンという取り合わせ
こんにゃくの煮物は好き嫌い分かれるかも
ひじきにポテサラ、さらに漬け物がある
味噌汁のサーバーがあるラウンジは初めてかも
長野県にあるひかり味噌という会社の味噌を使っているらしい(スポンサード?)。
日本人だとどう考えても白飯がほしくなる取り合わせだが、残念ながらご飯はなかった。
ビールに酎ハイ(?)も飲める
日本酒、ワインまで一通り揃っている
もちろんソフトドリンク、コーヒーも
プライオリティパス利用者はここがメインになるかも
今回この「希和(ノア)ラウンジ」で過ごした後に搭乗ゲートに向かう際KAL(大韓航空)ビジネスクラスラウンジの前を通ったのだが、入口近くに「プライオリティパスの人は希和(ノア)ラウンジへ行け」みたいなことが書かれたボードが立っていた。
実際のところラウンジのレセプションでもそう言われるのか、それともそのまますんなり利用できるのかはわからないが、何となくプライオリティパス【楽天プレミアムカード があれば無料で作れます!】利用者は希和(ノア)ラウンジに集約させたいのだろう意志は感じられる。
自分はラウンジにいるといってもせいぜい1時間前後で、とりあえず座って一息つくのがメインで飲食物はせいぜいコーラ1杯ということも多いのだが、そういった使い方であれば「希和(ノア)ラウンジ」で十分満足できると思う。
ちなみにすぐ隣には、ZG(ジップエア)搭乗客なら割引価格で使用(要事前予約)できる「ナリタトラベラウンジ」がある。
「希和(ノア)ラウンジ」と比較すると、プライオリティパスが使用できないなど条件が厳しいのかいつ利用しても空いている。
そういった意味では「ナリタトラベラウンジ」のほうが静かに過ごせると思う。
ただし、食べ物は基本的に有料だ。
利用料と言っても千数百円なので、少し長い時間を落ち着いた環境で過ごしたいという気持ちが強い人にとっては決して高くはないだろう。
とりあえず短時間でも、イスに座ってビールも飲みたいし食べ物もほしいし、というような人には「希和(ノア)ラウンジ」のほうが向いているかも。
しかも、プライオリティパス【楽天プレミアムカード があれば無料で作れます!】があれば無料だし。
世界の空港ラウンジが使えるプライオリティパスも無料で作れる
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