6年ぶりにキャセイで一時帰国
日本に一時帰国する。
自分が一時帰国の航空券を購入する時は、たいてい以下の手順にしたがっている。
(1)航空券比較サイト「スカイスキャナー」を使っておおよその候補をピックアップ
(2)候補にあげたキャリアのサイトで機材やシート、機内食などをチェックして1~2つに絞り込む
(3)上記で絞り込んだ最終候補をさらに精査して最終的に購入するキャリアとサイトを決定
自分は日本便では基本的にビジネスクラスにしか乗らないので、正直言って価格を最重要視しているわけではない。
むしろ、シートや乗継便の場合はトータルの所要時間などのほうが大切だ。
今回も上記手順にしがたって航空券を検索し、最終的に Trip.com でCX(キャセイパシフィック航空)のバンコク・成田往復に決定した。
理由はいくつかあるが、すべての区間がソロシート(キャセイはチェンマイ・香港便もあるが香港までは香港エクスプレスというLCCでしかもバンコク往復より値段が高い)でナイトフライトではないこと、CX(キャセイパシフィック航空)のサイト直で購入するよりもトリップドットコムのほうが値段が安かったことだろうか。
しかも、トリップドットコムは最初から料金が日本円表示なので為替変動の影響を受けない上にほとんど為替手数料を乗せていないようで相当良心的だと感じた。
航空券は最近ここで買っています。航空会社より安いことも
予約を入れた後で調べてみたら最後に一時帰国でCX(キャセイパシフィック航空)を使ったのは2019年だったので、6年ぶりということになる。
搭乗待ち合いもビジネスは別なのがよい
バンコクからまずは香港へ飛ぶ。
今回搭乗するのは、朝8時20分発のCX700便だ。
これで、最終的な成田着は夜8時半すぎとなる。
前回は成田に朝着くナイトフライトを利用したのだが、香港発が夜中の1時でしかもフライト時間が短かすぎてまったく眠ることができず懲りたので今回は朝便だ。
そのため前日にチェンマイを出て空港近くの乗り継ぎ用ホテルに1泊、翌朝6時にホテルをチェックアウトして無料シャトルでスワンナプーム空港へと向かった。
いつも思うのだが、早朝のスワンナプーム空港は結構な人で混みあっている。

早速チェックインカンターに向かうと、エコノミークラスは結構な行列となっていた。
が、それを横目にビジネスクラスのカウンターへと向かうとほぼ待つことなくチェックインを完了できた。


もちろん、ビジネスクラス搭乗者はファストトラックが使える。

中はまったく人がおらず、あっという間にセキュリティチェックと出国手続きを完了して制限区域に入った。

搭乗まではしばらく時間があるので、ラウンジで朝食をいただいたりして過ごした。
この日の搭乗ゲートはG2。
CX(キャセイパシフィック航空)のラウンジはコンコースGに入ったすぐのところにあるので、おそらく通常このあたりのゲートを使用するのだろう。
スロープを降りて待ち合いに着くと、スタッフが何やらボードを掲げている。

他のキャリアでもたまにやっているが、ビジネスクラスなど優先搭乗の客とそうでない客をここで振り分けているのだ。
もちろん搭乗する時には順番などがアナウンスされるのだが、一部のエコノミークラスの乗客がゲートの前や周囲をふさいでしまって優先搭乗に行き着くのが大変なこともよくあるのでこのやり方はストレスがなくて自分は好きだ。
搭乗券をスタッフに見せて中に入る。

「無駄に広すぎないか!?」と感じるくらいのスペースで、この日は搭乗が始まるまで10人くらいの乗客しかいなかった。
窓の外には搭乗機が離陸の準備をしているのが見えた。

イスに座って待つこと10分ちょっとでボーディングのアナウンスがあった。

この段階でもまだエコノミークラスの乗客はゲートまで来ることが許されておらず、キチンと優先客を優先扱いしていることが感じられる。
どことは言わないけど、そうでないキャリアも多いからね。
少し古そうな機材で毛布もスリッパもなし
バンコクと香港とを結ぶCX(キャセイパシフィック航空)便では、通常エアバスA330-300型機が使用されている。

シートは、このような大型機では一般的な1-2-1のヘリンボーン式のフルフラットシートだ。


シートやAV機器のコントローラーやコンセントなどはすべて頭の脇の部分にまとめられている。


ヘッドホンも小物収納に用意されている。
かなり古い機体のようで、シートのあちらこちらからそれは感じられる。
それが特にわかるのが、足元のスペース。

今どきの機材であれば、こちらが足を入れる部分も含めて前席がひとつのユニットとして造られているので、このように空間が広がっていることはない。
また、足乗せの下は通常空間になっていてものを収納したりできるのだが、そこもふさがれていている。
しかも、階段のように段差がついていて席を出入りする時には気をつけないとつまづいてしまいそうだ。
とはいえシートピッチなどは他のキャリアとかわりはなく、広々としているのは間違いない。

普通のFSC(フルサービスキャリア)のビジネスクラスであれば、近距離線であってもブランケットや枕、スリッパなどは事前に席に置かれていることが多い。
が、この日利用したCX700便では何も置かれていなかった。
離陸前に配るか希望を聞きに来るかと思ったのだがそれもなし。
せめてブランケットはほしいのだが、このまま放っておいたらどうなるかとちょっと悪戯心に近いものが働いてしまい様子を見ていた。
が、結局最後まで誰にもブランケットは配られなかった(ほかにリクエストした人がいなかった?)
CAさんに希望すればいくら何でもブランケットの用意くらいはあると思うのだが、たぶん近距離線でとにかくコスト削減、手間削減が至上命題なのだろう。
この点は非常に残念だった。
ちなみに、TG(タイ国際航空)のチェンマイ・バンコク線はたった1時間のフライトだけどブランケットも枕も最初からシートに置かれている。
-***-
さすがに朝8時半発のフライトなので、ウエルカムドリンクでシャンパンを飲む気にはならず普通にオレンジジュースをいただいた。

しばらくすると機体の扉が閉まり、予定時刻よりも15分程度の遅れで搭乗機はバンコクのスワンナプーム空港を離陸した。
【動画】キャセイパシフィック航空CX700便のビジネスクラスの座席から見たバンコク・スワンナプーム空港離陸から雲抜けまで
朝食なので軽めのメニュー中心
CX(キャセイパシフィック航空)のビジネスクラスでは、あらかじめ席にミネラルウォーターのボトルと食事のメニューが置かれている。

なので、離陸する前にメニューをゆっくり眺めて食事を決めることができる。
CX700便は朝8時半発のため、用意されているのは朝食だ。
洋食か中華からの選択で、中華は鶏肉と唐辛子の炒め米麺となっていた。
自分はチェンマイ(タイ)生活中で中華系の料理は頻繁に食べているので目先を変えようと洋食をリクエスト。
国際線ではあるが飛行予定時間はちょうど2時間と短いため、まだ水平飛行に移る前からCAさんたちが準備を開始した。
時間がないので、ワンプレートでサクッと運ばれて来た朝食はこんな感じ。

しばらくすると、空いているお皿に乗せるパンをCAさんがバスケットに入れて持って来てくれたが、ラウンジで麺も食べちゃったしクロワッサンをひとつだけいただいた。

洋食のメインはパプリカ入りフレンチトーストとなっていた。

付け合わせを含め全体にかなり薄味で、濃い味付けのことが多い機内食では珍しいと思った。
メニューでは「TO START」と書かれているので、本当ならこれを一番最初に食べろということなのだろう、季節の果物とヨーグルト。


飲物はコーヒーをいただいた。

6年前に乗った時にはilly(イリー)が使われていて空の上で飲むコーヒーとしてはビックリするくらいのおいしさだったのだが、さすがに6年もたてば変わっているということだろう。
コーヒーのおかわりをいただいて、まだそれが飲み終わらないうちに機体は高度を下げ始めた。
あっという間に香港到着、乗り継ぎは簡単
搭乗機のキャセイパシフィック航空CX700便は、予定よりも15分ほど早く香港空港に着陸した。
【動画】キャセイパシフィック航空CX700便のビジネスクラスの座席から見た香港空港着陸
香港空港は現在大規模拡張工事中のようで、着陸してから左右に曲がったり止まったりを何度か繰り返して20分ちかくかかってようやくゲートに到着した。
この日は3時間ちょっとの乗り継ぎで東京に向かうので時間には余裕がある。
ゆっくりと降機すると「Transfer」の案内にしたがってコンコースを進んでいく。


香港空港の乗り継ぎカウンターはパスポートと搭乗券のスキャンと顔写真登録すべてが自動化されていた。
さらにすごかったのが、手荷物検査もほかの空港ならバッグから出すように言われるパソコンなどの電子機器も一切取り出す必要がなく、そのまま機械を通すだけ。
これはいちいち検査前後にバッグから荷物の出し入れをしなければならないことを考えるとかなり便利に感じた。
セキュリティチェックを終え出発フロアに出る。

スワンナプーム空港に比べるとデザインが近代的で、全体的により高級感がある(お金がかかっている)ように感じる。
ここまで来たが成田行きの搭乗時刻まではまだ2時間以上あるので、ラウンジに入ってくつろぐことにした。
航空券は最近ここで買っています。航空会社より安いことも
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