新しい家のネット回線契約のためエアポートプラザへ
今までの古い家に住みつつ、チェンマイの南部郊外に新しく借りた家の環境を整えていく。
新しい家にはまだ泊まってはいないのだが、徐々にこちらにいる時間を長くしていくためには、まず絶対にやらなければならないことがある。
それは、インターネット回線(wifi)の開設だ。
もちろん、スマホを使っていればインターネットにアクセスすることは可能だが、やっぱりパソコンを開いたほうが楽だし目や腕も疲れない。
今回の家探しを色々と手伝ってくださったお友達に相談すると、「エアポートプラザに行けば、色々な通信会社が出店しているので比較も楽でしょう。一緒に行きましょう」とありがたいお申し出をいただいたので、早速現地で待ち合わせることにした。
エアポートプラザの4階には、携帯電話ショップなどと並んでタイの通信キャリアの店舗が軒を連ねている。
お友達が自宅で利用しているのがTrueだというので、まずはそこに行ってみる。
店舗に入るとすぐに案内係が寄って来て用件を聞き、素早くカウンターの席へと案内してくれた。
まだ20代そこそこと思われる女性に引越し先の新しい家にインターネット回線(wifi)を引きたい旨を伝えると、3つ折りのパンフレットを見せつつ色々なプランを説明してくれた。
すると、中に単なるインターネット回線(wifi)だけでなく、ケーブルテレビ(CATV)とさらにスマホのSIMカードまでセットになったパッケージが用意されていて、「新しい家にテレビ回線がまだ来ていないのなら、断然お得ですよ」と熱心にプッシュしてきた。
パンフレットを詳細に見ると、インターネット(wifi)は無制限、ケーブルテレビ(CATV)はNHKワールド(NHKの英語24時間放送)などを含めて50チャンネル以上を見ることができ、スマホのSIMカードは無料通話100分にデータ通信が500MBついていて1カ月799THB(約2,660JPY)だという。
半年以内に解約すると4,000THBのペナルティーがかかるが、継続すれば6カ月目は無料になるキャンペーンもやっているらしい。
考えてみたら、新しい家には大家さんが設置してくれた液晶テレビはあるものの、まだ視聴できる環境もなかったのだった。
スマホのSIMカードはD-TACとTrueの2枚を1台のスマホに入れて使っていたのだが、後者をこのサービスに切り替えればトップアップ(チャージ)も不要になる。
当初は、いくつか会社を回ってどこにするか決めるつもりだったのだが、同行してくださったお友達とも「これだけの内容だったら、即決でもいいですね」ということになった。
契約の手続きをしたい旨女性店員に伝えると、「自宅の詳しい場所を教えてください」と言って、コンピュータのモニター画面をこちら側に向けた。
画面にはチェンマイの地図(確かグーグルマップだったと思う)が出ていて、ケーブルが敷設してある道路上には緑色の線が描かれていた。
自分の家の場所を示すと、「そこなら問題ありません。あさってには工事できますよ」ということなので、早速書類にサインをして契約を済ませたのだった。
最後に女性店員は「7-11で毎月料金を支払う時に、これを出せば振込手数料がタダになるので使ってください」と、バーコードが印刷されたカードを数枚渡してくれた。
Trueを運営している会社は7-11を経営しているのと同じCPグループに属しているので、このような特典がついているのだった。
ストレスゼロでネットとCATV環境が整った
約束の日時に、新しい家で工事業者の到着を待つ。
すると、時間ピッタリにTrueのロゴをつけた小型トラックが到着した。
中から首にIDカードをぶら下げた男性が2人降りてきて、自分の名前と住所を確認した後、家の内外をチェックして早速工事に取りかかった。
まずは、道路上の主回線から自宅へのケーブルを引き込む作業だ。
新しい自宅は郊外なのだが、市内ほどではないにしろかなりのケーブル類がゴチャゴチャに走っている。
「この中からどうやってTrueの本線ケーブルを見つけるのだろう?」と思って見ていたら、どうやら番号を振った小さなプレートのようなものがところどころに取りつけられているらしく、まず最初に自宅から30~40m離れた場所にはしごをかけてTrueのものを確認し、そこからたどって来て自宅の前に立っている電信柱から家の敷地内へとケーブルをつないで伸ばし始めた。
その時、自宅へのケーブルに小さな金属製のプレートを鉄製の釘のようなもので数字を打ち込んでから取りつけていたので、わかったのだが。
チェンマイ(タイ)の電線を見ているととても秩序立って敷設されているとは思えなかったのだが、ちゃんとコントロールしてる会社もあるのね(笑)
電柱からケーブルを自宅に引き込んでいく。
自宅の壁には屋内の各室とを結ぶケーブルがあらかじめ張られており(上の写真では白く塗られている)、引っ張ってきたケーブルを壁に止めながらつなげるだけである。
これで屋外の工事は完了、続いて屋内の工事だ。
まずは、ケーブルテレビ(CATV)のセットトップボックスとインターネット(wifi)のルーターを箱から取り出して作業開始だ。
新しく借りたこの家は屋内の配線がきちんとされていて、日本の家と同じように部屋の壁にテレビ回線のアンテナ端子(ジャック)が出ているので作業自体はまったく難しいことはない。
作業している人が「インターネット(wifi)のパスワードを設定するので、希望の文字数字を書いてください」と箱に入っていたルーターの取扱説明書のメモのページを開いて出してきたので、適当に書いて渡した。
あとは、日本でのこうした工事とまったく同じ手順で作業は進んでいった。
そうこうしているうちに、「工事が終わったので、持っているスマホでインターネット(wifi)につないでみてください」と言われ、先ほど紙に書いたパスワードを入力すると、無事にインターネットに接続することができた。
工事をメインでやってくれた担当者は無口な感じだったが、帰りぎわにケーブルテレビ(CATV)のリモコンを操作しながら「サッカーをよくやるスポーツチャンネルはこの番号、英語のドラマをやっているのはこの番号……」といくつか教えてくれた。
さすがに、NHKワールドの番号は知らなかったみたいだが(笑)
作業確認書のような書類にサインを済ませると、工事は完了だ。
今まで住んでいた家は同居していたタイ人の友人がこうしたインフラの整備はすべてやってくれていたので自分にとってはまったく初めての経験だったのだが、やってみると日本と何ら違うところはなかったのだった。
まあ、当たり前といえば当たり前なのだが。
ともあれ、新しい自宅での重要な生活環境がひとつ整ったのだった。
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