スワンナプーム空港の乗継ホテルは3つに分けられる
タイの玄関口として、年間約6,500万人が利用する首都バンコクのスワンナプーム国際空港。
バンコクを目的地として利用する人ももちろん多いが、他国から来て他国に行く人や自分のようにチェンマイなどのタイ国内の他の場所に向かう人もたくさんいる。
そういう人たちは乗り継ぎのため一晩を過ごすことも多いが、スワンナプーム空港で乗り継ぎのために1泊する時の選択肢としては以下の3つがあり、どれも一長一短がある。
空港直結のホテル
スワンナプーム空港には、ターミナル直結の乗り継ぎ用高級ホテル「ハイアットリージェンシーバンコクスワンナプームエアポート」がある。
ここを利用する一番のメリットは、移動に時間がほとんどかからないので休息の時間が目いっぱい取れること(滞在はチェックインから24時間可能)。
乗り継ぎ用に特化されたホテルなので、24時間営業のレストランや頻繁な空港へのシャトルバスなどいつ到着/出発しても不自由なく過ごせるよう配慮されている。
デメリットとしては、宿泊代が割高なことだ。

なお、スワンナプーム空港のターミナル地下通路に簡易なブース(カプセル)をただ並べただけのような格安宿泊施設もあるが、個人的にはまったくおすすめしない。
バンコク市内のホテル
乗り継ぎ時間に余裕がある人のみが選択できる方法。
一番のメリットは、何と言っても普通に街を歩いたり食事したりできることだ。
逆にデメリットは、スワンナプーム空港から離れている(鉄道でも車でも1時間程度)ので時間が短いとホテルでゆっくり休めないことか。
また、運が悪いと渋滞に巻き込まれて飛行機に乗り遅れたりする心配もあるだろう。
このカテゴリで自分がよく使うのは、空港に近い市内東部のプラカノンにあり車だと渋滞に遭う可能性が低い「ジャスミンリゾートホテル」だ。

空港周辺の乗り継ぎ用ホテル
スワンナプーム空港の周辺に点在している。
値段が高い国際レベルのホテルからタイ人向けのアパートを改造した格安のものまで、さまざまなタイプが揃っている。
空港から車で15~20分ほどなので、宿での滞在時間を長く取れるし値段的にもお手頃なところが多い。
ただし、周囲に何もない場所(空港一帯は元々は湿地帯)にあることがほとんどなので、外出や買い物はできないと思っていたほうがよい。
この手のホテルは以前は空港への出迎えサービスをやっている(有料・無料あり)ところが多かったのだが、最近はルールが変わったのかほとんど行われていない。
そのため、ホテルに向かうなら1階の「Short Distance(短距離)」と書かれたタクシー乗り場まで行かなければならない。
このエリアで自分がリピートしているのは、空港から車で10分ほどで歩いてすぐのところに7-11もある「ライラックリラックスレジデンス」だ。

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今回紹介する「ザインホテル」は、上記のカテゴリ分けで言えば「空港周辺の乗り継ぎ用ホテル」に該当する。
ただし、スワンナプーム空港からタクシーでアクセスするのではなく、エアポートレールリンク(ARL)という市内とを結ぶ鉄道に乗って3駅のところにある。
最寄り駅は近年別の高架鉄道(モノレール)との乗換駅になったことから開発が進んでコンドミニアムが建ち、乗り換え通勤客をターゲットにした夜市がホテルの隣で毎日開催されるなど、一般的な空港周辺の乗り継ぎ用ホテルに比べると街の雰囲気をより楽しめるのが大きなメリットだ。
エアポートリンク(ARL)は24時間運行ではないことに注意が必要だが、スケジュールが許せば乗り継ぎ用ホテルの候補にぜひ入れてほしい宿だ。
鉄道で3駅。空港近くのホテルに車で行くより早く着くかも
上記の通り、「ザインホテル」は空港の西にエアポートレールリンク(ARL=空港鉄道)で3駅、直線距離にしておよそ13kmのところにある。
最寄り駅は「フアマーク(หัวหมาก)」という。
改札(ひとつしかない)を出たら1番出口に向かう

地上に降りるとそこらじゅうに自動車や二輪車が止まっている(たぶん鉄道利用者のもの)殺風景な景色が広がっているが、気にせずまっすぐ進んで行こう。
この出口からは結構な数のモノレールへの乗り換え客が歩いているが、向かう先はホテルのすぐそばだ。
なので彼らについて行けば間違いない

300mほど歩くとモノレールの高架橋が中央分離帯部分に立っている大きな通り(上の写真で見えている)にぶつかるので、左折して踏切を渡る。
徒歩の乗換客はみなさんショートカット

ホテルは踏切から50mほどのところにある

モダンな外観をした細長い建物

駅から500mもないが、途中踏切を渡ったり歩道に大きな段差があったりするので自分がここを使う時には空港の到着ロビーにある一時荷物預かりサービスに大きなスーツケースを預け、必要なものだけを入れた手荷物用バッグひとつでホテルに向かっている。
中に入るとすぐ目の前右手にフロント

ホテルは決して高級というわけではないのだが、チェックイン時にウエルカムドリンクとフルーツが出る。
フルーツと言ってもデーツ(ナツメヤシ)だが

フワマークはムスリムが多く住む地域で、おそらくこのホテルもオーナーがムスリムなのだろう従業員や客もムスリムが多い。
その関係の配慮なのだと思う。
部屋はシンプル、ムスリム向けの設備も
自分がいつも泊まるのは「デラックスルーム」というカテゴリーの客室だ。
これより下の「スーペリア」にしても広さは同じなので、寝るだけでいいのならそちらでも十分だと思う。
客室はシンプルで典型的なタイのホテル

おそらくできてまだそれほどのの年数がたっていないのだろう、古さを感じさせるようなところはない。
設備も十分整っており、正直言って乗り継ぎ用としてはぜいたくな部類に入るだろう。
立派なリクライニングチェア

ライティングデスク

クローゼットの中はガウンとセーフティーボックス

使い捨てのスリッパも用意されている

テレビと小さめの荷物台

電気ケトルとティーセット

冷蔵庫の中には水が2本

なおホテルを出てすぐ左隣のビルにはセブンイレブンが、そのまま100mほど歩いたところには24時間営業のマクドナルドをはじめ複数の日本食店を含む各種レストラン(だいたい21時前後まで営業)やスーパーマーケットが入ったミニモールもあり食事やちょっとした買い物に困ることはない。
また、後述の通りホテルの右隣の建物前のスペースは夜になると屋台が並び、イスとテーブルもあってその場で飲食できるのでおすすめだ。
客室の天井には見慣れないものが貼られている

「キブラ」と呼び、ムスリムが1日5回の礼拝を行う際に顔を向けるべき聖地メッカの方角を示すものだ。
こんなところにも、このホテルがムスリム経営であることをうかがわせる。
両脇が高層ビルなので客室からの展望は期待できない

バスルームもごく普通の造り

レインシャワー付きのブース

もちろん、お湯の温度や勢いにはまったく問題はない。
アメニティは1泊にはもったいないくらい

自分はチューブに入ったものは持って帰って次の旅行に使ったりしている。
洗面台などもごくごく一般的



ホテル隣の小さな夜市でローカルな雰囲気も楽しめる
ホテルの徒歩圏内にはマクドナルドやKFCなどの世界的チェーン店をはじめ数多くの飲食店が立ち並んでいるが、「ローカルな雰囲気を味わいたい」という人にはホテルを出て右(駅方向)隣のビル前のスペースで開かれる夜市がおすすめだ。

店数は12~3と規模は小さいが、買ったものを座って食べることができるようイスとテーブルも用意されているし、生演奏が入る時間帯もある。
エアポートリンク(ARL)と高架鉄道(モノレール)との乗り換え客が頻繁に通る場所なので開催時間中はずっとにぎわっており、タイミングが悪いと席が空いていないということもあるが、ぜひ立ち寄ってみてほしい。



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