チェンマイで長期滞在生活するための手続きに必要となる書類、プロセスなどについては予告なく変更されますので、当該官庁で最新情報を確認することを強くおすすめします。
タイランドエリート満了で再度リタイアメントビザを取得
プロフィールのページでも記している通り、自分は2014年にリタイアメントビザを取得してチェンマイで暮らしていた。
ところが2020年初めの一時帰国中にコロナ禍が発生、タイに戻れなくなりリタイアメントビザも失効してしまった。
そのため、当時最も早くタイ入国が許可されたタイランドエリート(現タイランドプリビレッジ)を取得しこの5年間はその資格をもってチェンマイに滞在した。
そして、そのタイランドエリート(現タイランドプリビレッジ)も有効期間の5年が満了となったため再びリタイアメントビザを取得することにした。
リタイアメントビザ取得には2ステップが必要
タイ外務省のウェブサイトには、リタイアメントビザとして4種類が記載されている。

しかし、最も一般的で今回自分も取得した「NON-Oビザ」はここには掲載されていない。
なぜなら、この「NON-Oビザ」はタイ国内でしか発給されないからで、これを取得するためにはまず初めに一番上にある「50歳以上の年金受給者で、タイに90日以上滞在しない場合」のリタイアメントビザを取得してタイに入国、そちらが失効する前にイミグレーションオフィスで12ヶ月有効の「NON-Oビザ」を延長申請するというステップを踏む必要がある。
自分が採用したこの方法だと、日本で取得したビザでタイに入国した後の90日間の滞在中に銀行口座を開設したり住まいを決めたりして「NON-Oビザ」の延長申請のために必要な書類などを準備すればよい。
ちなみにこれは、自分が2014年に初めてリタイアメントビザ(NON-O)を取得した時の方法に近い。
その時はノービザでタイに入国し、有効期限(当時は30日)が来る前に銀行口座開設や住居の契約など必要な書類を整えてまずは「90日のリタイアメントビザ」に切り換え、さらにそれが失効する前に1年有効の「NON-Oビザ」を取得するというものだった。
現在もこの方法は不可能ではないと思われるが、ノービザでのタイ入国はチェックが厳しく出国航空券や所持金のチェックを受け場合によっては入国を拒否される可能性があるだけでなく、マネーロンダリング防止などの理由により長期滞在ビザを保持していない者の銀行口座開設はほぼ不可能になっていて、リスクが非常に高いのでまったくおすすめしない。
自分はすでに銀行口座も保有、住居もあるなど条件は満たしているが、あえてこの方法は取らなかった。
また、一部の方は日本で取得できる「O-Aビザ」(写真の上から2番目)でタイに入国し長期滞在するが、そのためには健康証明書(診断書)や犯罪歴証明書(無犯罪証明書)が要求されるなど慣れない手続きが必要なうえ、保障額が100,000USD以上で期間が1年間の海外旅行保険に加入しなければならないなど費用的にも負担が大きい。

日本での90日滞在可能なリタイアメントビザ取得の手順
現在、タイ外務省では各種ビザの申請から受領までをオンライン上で行う「E-VISA」制度を導入している。
したがって、90日滞在可能なリタイアメントビザの申請もこの「E-VISA」のシステムを利用して行う。
90日滞在可能なリタイアメントビザ(E-VISA)申請に必要なもの
(1)パスポートの顔写真や旅券番号、氏名、生年月日などが記載されたページのデータ
(2)6ヶ月以内に撮影した顔写真のデータ
(3)現住所を証明するもの(免許証、マイナンバーカード、住民票など)のデータ
(4)3ヶ月以上にわたる65,000THB以上の月収、あるいは800,000THBの銀行預金残高を証明する書面のデータ(2026年7月1日現在1THB≒4.87JPY)
なお、申請先は在日本タイ王国大使館(東京や大阪)になるので、書面はすべて日本語で構わない。
E-VISA申請のためのアカウント作成
E-VISAを申請するためには、先にアカウントを取得しておかなければならない。
まずは、E-VISA申請サイトにアクセスしよう。
いきなりすべて英語の画面が現れるが、日本語に切り換えることができるので最上部の地球のマークをクリックして日本語に変える。

するとすべてが日本語に変換された画面になるので、右上の「アカウント作成」をクリックする。

するとアカウント作成のための入力画面が現れるので、上から必要事項を埋めていき表示されているキャプチャコードを入力、一番下の「アカウントを作成」のボタンを押下する。

しばらくすると登録したメールアドレスに認証メールが飛んでくるので、記載されたリンク先をクリックして承認されればアカウント作成は成功だ。
なお、何かシステム上の不具合なのか一時的な障害なのかはわからないが、自分がアカウントを作成する際のEメールアドレスはGmailのアドレスしか受け付けてもらえなかった。
それ以外のアドレスを5~6個入力して申請したが、すべて認証メールに記載されたURLをクリックしても「このメールアドレスは受付することができません」と弾かれてしまい、唯一アカウント作成に成功したのがGmailのアドレスだった。
アカウントが作成できたら、いよいよビザの申請だ。
ログインしてビザを申請する
E-VISAの有効期間は発給後3ヶ月なので、その間にタイに入国しなければならない。
また、ビザの申請フォームには、タイ入国の日付や航空会社・便名を記入する項目がある。
なので、申請にあたってはあらかじめタイ入国のスケジュールを決めておいたほうがいい。
なお、申請画面は記入途中でセーブ(保存)しておくこともできるので、無理して一度で記入・申請まで終わらせる必要もない。
まずは、E-VISA申請サイトにアクセスして、右上の「サインイン」をクリックする。
するとサインインの画面が現れるので、登録したメールアドレスとパスワードを記入してキャプチャコードを入力、その下の「サインイン」のボタンを押下する。

「マイダッシュボード」画面に切り替わったら、左上の「新しいビザを申請する」をクリックする。

すると、自分が今どの段階まで申請が進んでいるのかわかるような1~4の数字が一番上に、その下に実際に入力すべき項目が表示された画面に切り替わる。

あとは、必要な項目を埋めたりデータをアップロードしていけばいい。
入力する内容は、これからタイに長期滞在しようとする人ならほとんど迷うようなことがない簡単な情報ばかりだ。
「資格を確認してください」のブロックの「申請場所」は東京か大阪どちらか自宅に近いほうのタイ大使館を選択すればよい。
また、その下の「訪問の目的」のブロックは「ビザの種類」から順に「Non-immigrant Visa」→「50歳以上の年金受給者で、タイに90日以上滞在しない場合」を選択すると「入国回数」には自動的に「Single」が選択されるようになっている。
記入し終わって右下の「NEXT」のボタンを押下したら、次は申請者の個人情報の入力・アップロードだ。

まず最初にパスポートの顔写真や旅券番号、氏名、生年月日などが記載されたページのデータと6ヶ月以内に撮影した顔写真のデータをアップロードする。
次いで、氏名や連絡先にパスポートのデータ、現住所、職業などの各項目を埋めていく。
このページのすべての項目の入力を終え、ここでいったん中断してデータを保存、後から続ける場合は「Save」を、先に進むなら「Next」のボタンを押下する。
次のページは渡航情報およびタイ国内での滞在先を入力する。

出国予定日は90日後の日付を入れておけばよい。
宿泊先は当座の滞在場所(ホテルなど)などを記入しておけば問題ないと思う。
自分はすでに賃借している家の住所を記入、「滞在日数」は90日間に設定した。
最後のページは、残りの画像データのアップロード画面になる。

一番上のパスポートの旅券番号などが記載されたページと半年以内に撮影した顔写真はすでにアップロードしてあるので、ファイル名が自動的に表示されているはずだ。
なので、ここで必要なのは3の現住所を証明するものと4.の預金残高証明書などの経済的裏付けデータの2点になる。
現住所を証明するものとしては、運転免許証やマイナンバーカード、住民票などが有効だろう。
自分は運転免許証の表面のデータをアップロードした。
3ヶ月以上にわたる65,000THB以上の月収、あるいは800,000THBの銀行預金残高を証明する書面は、前者なら源泉徴収票や所得証明書、納税通知書が該当するだろうし、後者なら金融機関から残高証明書を取得すればよい。
金融機関の残高証明書は取得まで2週間とか必要になるので、早めに申し込んだほうがいいと思う。
自分はタイの銀行にすでに800,000THB以上の残高のある口座を保持しているため、今回タイランドエリート(現タイランドプリビレッジ)失効に伴ってタイを出国する前に残高証明書とステートメント(6ヶ月間)を取得しておき、それを添付した。
残高証明書の発行日はこのビザを申請する1か月ちょっと前になっており「ダメだったら日本の銀行で取りなおせばいいや」と思っていたのだが、何の問題もなく承認された。
こちらのデータアップロードが終わったら右下の「Done」を押下する。
すると、入力した情報確認のポップアップが表示されるので「Confirm」をクリック、さらに表示されるポップアップで「Submit now」をクリックすれば申請は完了だ。


ビザ申請料の支払い
リタイアメントビザの申請が完了したら、次に申請料の支払いだ。
「50歳以上の年金受給者で、タイに90日以上滞在しない場合」のリタイアメントビザの申請料は11,000円で、オンラインで支払う。
支払いは申請後14日以内に完了しないと申請そのものが失効してしまうので、忘れるのを防止する意味でも申請直後に支払ってしまおう。
なお、申請料は仮にビザが却下されてしまった場合を含め一切返金されない。
支払いは、まず「マイダッシュボード」画面にある申請中のビザをクリックする。
すると「ビザ申請を管理する」という画面が現れるので、右上の「支払いに進む」を押下しよう。

支払い対象のビザや氏名など確認事項が表示されるので、右下の「今すぐ支払う」をクリックしてあとはカード情報など必要事項を入力すればよい。

支払いが正常に終了するとメールで領収書が送付されて来るので、保存しておこう。
これで、申請に係るすべての手続きは完了だ。
E-VISAの受領
申請したE-VISAのステータス(今どうなっているのか)は、「マイダッシュボード」画面にある申請中のビザをクリックすると確認することができる。
申請から承認まではだいたい2週間程度かかるようだが、時々ここでチェックしておくといいだろう。

最初はステータスが「書類確認待ち」になっているが、そのうち「承認待ち」に変わる。
ここまで来ればあと一息だ。
最終的に、ビザは登録したEメールアドレスに送られてくる。

メールには申請データとビザデータが記載され、E-VISAがPDFファイルで添付されている。
E-VISAは入国の時に必要になるので、プリントアウトしておくこと。
また、このE-VISAは後日チェンマイのイミグレーションオフィスで12か月の延長申請をする際にも必要となるので注意しよう。

入国時はビザを出すだけ。事前入国手続きも忘れずに
自分は今回成田→クアラルンプール(マレーシア)→チェンマイと飛んだので、入国はチェンマイ空港で行った。
入国手続き時に何か特別なことは必要なく、いつものパスポート、タイデジタル到着カード(TDAC)、到着便の航空券に加えて日本で取得したビザをセットにしてカウンターに出せばよい。
ビザがあっても別途タイデジタル到着カード(TDAC)への登録は必要なので、忘れないようにしよう。
カウンターで押されるのは普通の入国スタンプで、ビザの種類が「NON-O」、有効期限が90日後になっているだけだ。

係官の押し間違いという話も時々聞くので、カウンターを通過したらすぐにスタンプの日付を確認しよう。
これで預け入れ荷物(あれば)を受け取って一般区域に出たら、旅行者ではなく居住者としてチェンマイに滞在することになる。
自分の場合は初めてではないので特に感慨もないが、初めてのことならきっとそれまでとは心持も異なるだろう。
タイ入国後、90日有効のリタイヤメントビザを1年延長する方法はこちら(近日公開)



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