ラウンジでノンビリしすぎてしまい、最終搭乗案内も終わって誰もいなくなっていたゲートを通過してバンコク行きの機上の人となる。
この日のタイ国際航空TG641便は、エアバスA330-300型機での運航であった。
チェックインの時にカウンターで聞いたら「今日のビジネスクラスは空席がけっこうあります」と係員の女性が言っていたので隣(A330-300型機は2-2-2のコンフィギュレーション)には誰もいないことを期待していたのだが、残念ながら隣にはすでに人が座っていた。
「ドアが閉まったらどこか空いてる席に移るかな」と考えながら手荷物を上の物入れにしまおうとしていたら、CAの男性が来て「隣に乗客のいない席がありますが、そちらにお移りになりますか?」と言うので、「ぜひそうします。ありがとう」と答えてすぐに移動となった。
CAが案内してくれたのは、最前列だった。
ブロックされていたのかどうかわからないが、この列には誰も乗客がいなかった。
前には壁があるが、1人で座る気楽さのほうがはるかにまさっている。
自分は通常2人がけの席の時は通路側をアサインすることにしておりこの日もそうしていたのだが、隣に誰もいないのであれば窓際の席を使う。
この日は、往路のTG642便と異なりメニューが配られた。
席について一息つき、ウエルカムドリンクのシャンパン(Veuve Clicquot Brut)をいただく。
日本に住んでいた時は機内ではたいてい洋食を選んでいたのだが、チェンマイに住むようになってからはどのキャリアでも日本食を積んでいればほぼ100%日本食をチョイスするようになっている。
この日も、メニューは配られたものの詳細にチェックすることなく日本食をオーダーした。
食前酒は白ワイン(Montagny Millebuis2014=シャルドネ)。
おつまみは、往路のナイトフライトと同じくミックスナッツだった。
メニューには、洋食やタイ料理のところには前菜からすべての料理が掲載されていたのだが、和食はなぜかメインの焼き魚だけしか書かれておらず、どんなものがその前に出されるのかまったくわからなかったのだが、まず最初はお重が運ばれてきた。
なかなか美しいお重で感心していたら、ふたの裏には「Noritake」と書かれていた。
さすがだね。
お重の中にはなかなか楽しい料理が並んでいる。
これはおいしそうだ(実際においしかった)。
味付けもほどよく、白ワインが進む進む。
前菜だけで3杯もおかわりしてしまったので、すっかり酔っぱらった。
これだけでもう満足してしまい、もうあとの料理のことなど半ばどうでもよくなってしまったが、もちろんメインディッシュは運ばれてくる。
銀だら西京焼きなのだが、温かさを保つためなのか乾いてしまうの防ぐためなのか、なぜかあんかけになっていた。
これ、あんをかけずに普通の西京焼きにしたほうが絶対にいいと思うのだが。
前菜とワインですっかりお腹がいっぱいになってしまったので、ご飯を含め半分くらいしか食べられなかった。
食後のチーズ盛り合わせとフルーツは定番。
たぶんすべてのメニュー共通の皿なのだろうが、さすがに日本食にチーズは合わないなあ。
なので、フルーツだけをいただいた。
食後のデザートはタロイモを敷いたマンゴーアイスクリーム。
メニューでは「マンゴーアイスクリームともち米」となっていたが、アイスクリームの下はもち米ではなくタロイモを甘く煮て小さく角切りにしたものになっていた。
日系キャリアを除けば、これまで成田発のキャリアで食べた日本食のナンバーワンはCI(中華航空)だと思っていたのだが、いやいやTG(タイ国際航空)の日本食もかなりがんばってると思った。
バンコクからの便とは逆で今度はジェット気流に逆らって飛ぶため、この日のフライトは6時間45分かかった分、食事のあとはゆっくりと眠ることができた。
これで、シートが往路同様777-300型機とかのフルフラットだったら言うことなしなのだが。
TG(タイ国際航空)のビジネスクラスでは、昔からバンコク着陸1時間ほど前にリフレッシュメントが出る。
ほぼ定刻に降りたったバンコク・スワンナプーム空港は、機内アナウンスでは晴れで気温32度とのことであったが、実際には季節はずれの土砂降りの雨。
おまけに往路同様バスでの移動となり、スタッフが傘を差しかけてくれてはいたものの雨にぬれながらの空港ターミナルビルへの移動となったのだった。
さあ、チェンマイまではあと一息だっ(^^)
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