今回のインドネシアの旅の目的のひとつである、ソロ(スラカルタ)郊外のラウ山の中腹にある2つのヒンドゥー教遺跡見学も無事に終了した。
ランチも済ませてあとはソロ(スラカルタ)に戻るだけ……と思っていたのだが、ドライバーが「まだ時間が結構余っているので、ソロ(スラカルタ)の街に戻ってバティック工房にでも行きますか?」と聞いてきた。
ソロ(スラカルタ)はバティックで有名な街で、ガイドブックを見ると市内にはいくつか外国人ツアーも立ち寄るような高級ショップもあるらしい。
そんなところに連れていかれて、チェンマイ(タイ)のシルクのお店のようにバティックを作る様子とかを見せられた後に買わないと出ていくことができないような雰囲気になっても面白くも何ともないし、そもそも買う余分な金もない。
なので「う~ん、バティックは必要ないな。このままホテルに帰ってもいいよ」と言ったのだがドライバー的には持ち時間を目いっぱい使いたいのか「では、近くにある滝に案内します」という。
滝も正直あまり興味はなかったのだが、ホテルに早く帰ってもシャワー浴びて昼寝するくらいしかやることはないし、せっかく連れて行ってくれるというのでその申し出にしたがうことにした。
滝はランチを食べた場所から車で15分ほどしか離れておらず、ラウ山のふもとにあるタワンマングという街のはずれにあった。
名前を知らなかったのだが、後でグーグルマップを見たら「Air Terjun Grojogan Sewu」というらしい。
発音もよくわからないのでこの記事では「タワンマングの滝」と便宜上呼ぶことにする。
駐車場を降りて入場料を払い滝のあるエリア中に入ると森のようになっており、思いのほか緑が濃かった。
自分が行った時期はタイで言えば酷暑季真っただ中で、街をはじめどこもカラカラに乾ききって強烈な暑さだったのだが、この中は別世界だ。
コンクリート敷きの道の脇には小さな川が流れていた。
道のところどころには、タイにもあるようなちゃちなオブジェも置かれていた。
日本では「ヘビににらまれたカエル」というけれど、これはにらまれたというよりは「負けないぞっ」って感じかな(笑)
と思うと、本物のサルもいたりする。
森の中を15分ほど歩いただろうか、突然視界が開けて目的地の滝が見えた。
チェンマイの周辺にある滝は、日本人からすると「え~っ、これを滝って呼んじゃうの!?」みたいなショボいものが多いのだが、このタワンマングの滝は落差も結構あってすぐ近くから見ると迫力がある。
乾季の最終盤だというのに、水量も豊富だ。
雨季に来たらどんな感じになるのだろう……
ただ、まあ日本人からすると大したことはなく、滝そのものよりもここに着くまでの森の中の道がひんやりとしていて気持ちがよかったのが収穫だったかも。
歩く距離が結構あってちょうどいい感じに時間もつぶれ、ここからは一直線にホテルに戻った。
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