インドネシアのジャワ島中部にある、チェンマイにも少し似た雰囲気を持つ古都ソロ(スラカルタ)の街。
その初日の観光は、ラジャ・プスタカ博物館からカスナナン王宮(クラトン・スラカルタ)という最もメジャーなスポットを見て終了だ。
自分が当地を旅行したのはタイでいえば酷暑季にあたり、最高気温は軽く35度を超えていてチェンマイであればヘタをすると家から一歩も出ずに1日を過ごすような陽気である。
その中を全部徒歩で移動しているのだから、「がんばってるねえ」と自分で自分をほめてやりたくなる(笑)
チェンマイでは、歩いてどこかに行くとか帰るとか、まずないからなあ……。
で、カスナナン王宮(クラトン・スラカルタ)を出ると、ベチャ(タイで言うサームロー)が止まっていたのでそれに乗ってホテルまで帰ってもいいなあ、思っていたのだが、他のアジア諸国と違って声をかけてくる様子どころか、こちらに視線も向けることすらない。
暑くてとてもペダルを漕ぐ気にならないのだろうか、などと考えながら、乗るのをあきらめて歩いてホテルまで戻ることにして、道順を考えようとスマホの地図アプリを開いたら、王宮のすぐそばに市場があることがわかった。
ちょっと調べてみると、どうやらバティック専門の市場らしい。
バティックは、ウィキペディアによれば、
特にジャワ島のものが有名なため、「ジャワ更紗」と呼ばれることもある。
2009年10月2日、インドネシアのバティックは、ユネスコの無形文化遺産に認定された。
とある。
事前にガイドブックを見ていたら、バティックの本場ジャワ島の中でもソロ(スラカルタ)は特に良質のものを生産するとして名を馳せており、街にはいくつもの工房がある、と書かれていた。
ガイドブックには工房兼ショップも何軒か紹介されていたが、どこも高そうだし行かなくてもいいな、と思っていたのだが、市場であれば安いものもあるだろうし、場合によってはチェンマイの自宅のインテリア用に布を1枚買ってもいいかな、と思ったので立ち寄ってみることにした。
名前は「クレウェル市場(Pasar Klewer Solo)」というらしい。
王宮から一番近い道を行けば500mも離れていなかったようだが、自分はホテルに戻ろうと歩き始めてしまった後で行くことを決めたので遠回りになってしまい、結局1km近く歩いてしまった。
市場は、想像していたよりもずっと大きな規模であった。
建物は新しく、近年造られたようだ。
中に入ると、人がすれ違うのがやっとというくらいの狭い通路の両脇にびっしりと店が並んでいる。
卸もしているようで、地方から買い付けに来ている風の業者っぽい人も多い。
既製品、布地とも大量の品揃えだが、男性向けのシャツのようなものはあまり見かけなかった。
中には少し面白そうなデザインの布地を売っている店もあり、値段を聞いてみようと店の人に話しかけたのだが、英語がほとんど通じないようであきらめた。
ちなみに、建物の東側には同じようにバティックを売る平屋の古い建物(もともとの市場はこちらだった?)、西側にもやはり店が立ち並ぶ一角があるので、もし買うならそれらもひと通り見てからにしたほうがいいかも。
まだソロ(スラカルタ)の街に着いた翌日だし、この後1週間以上滞在する予定なので、また来る機会もあるだろうと思いこの日は結局見ただけで市場を後にした。
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