チェンマイでの生活中、自分たち夫婦はほとんどタイ料理しか食べない。
昼はだいたい外に出ているので屋台や食堂などで適当に済ませ、夜は近所のおかず屋やタラート(市場)で料理を購入し、家で炊いたカーオクローン(玄米)かおかずによってはカーオヌン(カーオニヨウ=もち米)を食べることが多い。
ところが、日曜日はお気に入りのおかずを売る店が軒並みお休みなので、夕食はいつも頭を悩ませてしまう。
面倒くさい時には、買い置きのカップ麺やカーオトム(お粥)、さらには日本からわざわざ持って来たのにまったく食べることがなくとっくの昔に賞味期限の切れたレトルト食品などを処分目的で食べることもあって、何だかさびしいなあ……と思うこともしばしばだ。
それではちっとも楽しくないので、野菜などの食材のストックが少なくなっている時にはその買い出しを兼ねて午前中の早い時間にチェンマイ市内に出かけ、ついでにおかずを買って来てブランチとして食べ、夜はその時に一緒に買い出したフルーツなどで軽く済ませるというパターンも多い。
そんな時に向かうのは、市内やや北部の「JJマーケット」という場所で日曜日に開催されるタラートナット(定期市)だ。
このタラートナット(定期市)は「安全食品市」と銘打たれ、オーガニックだったり農薬使用が管理・制限された安全な野菜や果物が販売されるだけでなく、パンやおかずの製造直売、手作りの洋服やアクセサリー、化粧品などのフリーマーケットも併設される。
市内からもアクセスが容易なので、在住の外国人や観光客などでいつも大変なにぎわいだ。
この日も、いつものように朝8時半すぎに到着
まずはバナナやちょうど切れていた米を購入した
いったんバイクに戻って買ったものをシートの下の物入れにしまい(バイクだと自宅から30分近くかかるので自動車で出かけるほうが便利なのだが、たいてい駐車スペースが見つからないほど混み合っている)、身軽になって今度はおかずを購入だ。
いろいろなおかずを売る店が出ていて、いつも迷ってしまう
ちなみに、このタラートナット(定期市)の中にはテーブルやイスもたくさん置かれていて、その場で食事をしている人達もたくさんいる。
結局いつもそうなのだが、カミさんと2人でも食べきれないほどのおかずを買って家に戻ったのだった。
家に着くともう10時半を回っており、文字通りブランチだ
まずはガイヤーン(タイ式ローストチキン)
2枚上の写真の店で買ったのだが、わかる通りここは大きなかめで蒸し焼きにしているのが特徴だ。
なので、我が家では「かめ焼きガイヤーン」と呼んでいる。
もともとはスパンブリーだったかシンブリーだったか、中部タイの名物らしいのだが詳細はわからない。
1羽買ったのだが、当然2人でも食べ切れないので残った分は冷凍して保存している。
ゲーンパッカードーン(発酵した高菜のスープ)
ナムプリックヌム(チェンマイ唐辛子味噌)と生野菜
カーオヌン(もち米)
カーオヌン(もち米)はこの日はタラートナット(定期市)ではなく、自宅近くの炊いた米も売っている米屋で購入した。
いつものことだが、冷凍できるガイヤーン(タイ風ローストチキン)以外は全部食べきることができず捨てることになってしまった。
日本で生まれ育ったので、以前は食べ物を捨てるのにはかなり抵抗があったのだが、最近はようやくポイポイ惜しげもなく捨てられるようになった。
これだけのブランチ、しかも腹持ちのよいカーオヌン(もち米)を食べてしまうと夜になってもまったくお腹が空かず、この日の食事は結局この1回だけだった。
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