往路の記事でも書いたが、チャイナエアライン(中華航空)でバンコク・日本を往復すると台北の桃園国際空港は日本発着便はターミナル2、タイ発着便はターミナル1を利用する。
そのため、バンコクのスワンナプーム空港で日本から着いてチェンマイ行きに乗り継ぐ際の国内線ターミナルへの移動ほどではないものの、両ターミナル間をトラムに乗って移動したりして結構な時間を消費してしまう。
この日自分が利用した便だと台北での乗り継ぎ時間がスケジュール上で1時間20分しかなく、以前からそうなのだがラウンジに入ってゆっくりする時間がない。
が、この日は機材繰りの関係だろう、台北で飛行機を降りたらバンコク行きのフライトもターミナル2からの出発に変更になったと大きなボードに書かれていて、少しだけ時間に余裕ができたのでラウンジに入ることにした。
といっても、結局滞在したのは30分ほどだったので、往路と違い飲み物を1杯飲んだだけだったが。
ともあれ、一息つく暇もないくらいのあわただしさで、バンコク・スワンナプーム行きのCI835便へと乗り込んだ。
機材はやはりエアバスA330-300型機であった
が、シートが成田から搭乗したものとは異なっていた
今まで、チャイナエアライン(中華航空)のエアバスA330-300型機には何10回と乗っているが、このタイプのシートに当たるのは初めてだ。
シートピッチや幅にはほとんど違いがあるようには感じられなかったが、リクライニングの角度がいつも乗っている機材よりも大きいようで、シートを倒した時の快適度はこちらのほうが優っていた。
ただ、やはりフルフラットシートを利用してしまうと、決して満足のいく座り心地ではなかったが……
この便の前に搭乗した成田→台北便がガラガラだったのに対し、この台北→バンコク便は満席であった。
地方から台北に来てこの便に乗り継いでバンコクに向かう、いかにも遊びに行きますみたいなスケベな赤ら顔をした中高年男性グループも相変わらず健在だ。
バンコクに着くのが待ちきれないのか、大きな声で今夜遊びに行く場所や前回遊んだ(?)店やお相手の女性のことを話していることも珍しくない。
よく、チェンマイ(タイ)にいると中国人旅行者が街なかや空港などで大声で騒ぎ立てていて迷惑に感じることも多いのだが、こういう日本人中高年男性グループを見ると「日本人も他人(ひと)のことは言えないよ」と思ってしまう。
ちなみに、個人的にバンコクに向かう路線のビジネスクラスで「もっとも客層が悪い」と思うのは、このチャイナエアライン(中華航空)の台北・バンコクだ。
搭乗するとすぐにCAが挨拶に来るのでウエルカムドリンクをもらう
シャンパンはやはり「冷えていないから」と、断われてしまった。
チェンマイに戻った後、飛行機関連のとあるフォーラムを見ていてわかったのだが、どうやらチャイナエアライン(中華航空)ではウエルカムドリンクにシャンパンは出さないポリシーらしい。
この後の食事の時にはシャンパンをリクエストできるので、別にどうしても離陸前に飲みたいというわけでもないのだが、あっさり断られてしまうと何か不満を感じてしまうのもまた事実である。
で、食前酒はシャンパンでもよかったのだが、白ワインにした(あまのじゃく)。
成田から台北の便で飲んだのとは異なる、Giesen Souvignon Blanc 2015 Marlboroughというニュージーランドのものだ。
この日の機内食全景
メインは3種類の中から中華をチョイス
鶏もも肉の客家大豆ペースト煮込み、豆腐の鶏肉詰め、ご飯、ケール、シメジ、にんじん。
見た目はイマイチだが、お味のほうはよかった。
この後バンコクで会食が控えていたので、自制して半分くらい残してしまったが。
ガーデンサラダは日本風の取り合わせ
ドレッシングは既製品のバルサミコ・ビネグレットだがこれがおいしかった
ソフトロールパン
デザートとフルーツ、コーヒー
これまではハーゲンダッツばかり食べていたが、この便ではスイーツのマルサラ・ティラミスをいただいた。
すべての食器が下げられた後で、コーヒーはおかわりする。
今回の一時帰国では数年ぶりにチャイナエアライン(中華航空)を利用したが、サービスはほとんど以前と変わらず安定していてホッとした。
ナイトフライトではないので、目的地に着いた時の疲れ方もやはりぜんぜん違う。
ただ、やはり前回、前々回と乗ったベトナム航空のドリームライナー(ボーイング787-9型機)のソロ・フルフラットシートと較べてしまうと劣位なのは否めないと思う。
料金次第というところもあるが「どちらを使うか?」と聞かれたら悩むところだ。
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