チェンマイ生活では移動の足として自動車とスクーターを使っているが、前者はスーパーへの買い出しで荷物が多くなるとか、確実に駐車スペースがある場所に行くとかで使うことが多く、日常でより頻繁に活躍しているのはスクーターだ。
乗っているのはホンダClickというスクーター
すでに車やバイクを所有している方ならご存知だろうが、タイでは年に1度登録の更新(自賠責(強制)保険加入と税金支払)が義務付けられており、これを怠っていて検問に引っかかると罰金に処せられる。
これまで自分は、ノーンホーイの陸運局に行ってまず事務所入口にある保険屋で自賠責(強制)保険に加入、次に事務所の中に入って税金支払&登録証明ステッカーの受領、という単純な流れで手続きが終了し、所用時間はほんの10分ほどだった。
ビザとかと違い、期限がすぎても多少なら問題ない(1日あたり1THBの罰金を取られるだけ)ので、登録の切れる当日とか2~3日後とか時間のある時に出かけている。
今回もそのつもりでいて、たまたまタイ人の友人の家に行って「もうすぐ陸運局に行かなきゃいけないんだ~」と話したら、バイクに貼ってある登録証明ステッカーを見て「これ、次からは車検を受けてからじゃないと更新できないよ」と言われてしまった。
バイクに貼ってある古い登録証
「え~っ、ぜんぜん知ならかった! どこで車検は受ければいいの?」とたずねたところ、「陸運局の周りにいっぱい検査場があるから行けばわかるよ。タビアンロット(ทะเบียนรถ=緑色の冊子になった登録証)を出せば黙っていてもやってくれるからだいじょうぶ」との答えだった。
友人の話によると、バイクは(自動車も?)登録後まる5年を過ぎると更新前に車検が必要になるらしい。
この日は特に用事もなく、ちょうど前日に登録が切れていたので、善は急げということで家に戻って登録証を取ってその足で陸運局に向かった。
普段はまったく気にしたことがなかったのでわからなかったのだが、確かに陸運局の周囲には検査場がいくつもあった。
どこに入ってよいかわからないが、やることはどこでも同じだろうと思い一番入るのが簡単だった検査場へ。
バイクを適当に止め、中にいたお兄ちゃんに登録証を渡して「検査したいんだけど」と言うと、中身をペラペラとめくって「ポーローボー(พรป.=自賠責(強制)保険)の書類も作る?」と聞いてきたので「はい」というと、事務所の中にいた女の子に何かを大きな声で叫び、登録証を取りに越させ「事務所の中で待ってて」と言うのでしたがう。
お兄ちゃんはすぐに検査にとりかかった
自分は事務所の中の待合いスペースに座って待つ
待合いスペースにはインスタントコーヒーが置かれていたので、それでも飲んでノンビリ待つか~と思っていたらカウンターの向こうにいた事務員の女の子が「書類ができました」というので、行って支払を済ませる。
払った金額は411THB(約1,450JPY)。
ポーローボー(自賠責(強制)保険)料が322.26THB(約1,140円)なので、残りが検査代ということだろうか。
事務員の女の子は「ポーローボー(自賠責(強制)保険)の書類をタビアンロット(登録証)の間にはさみ「これを陸運局に行ったら出してください」と言った。
ポーローボー(自賠責(強制)保険)の料金は支払済みなので、あとは陸運局で税金の支払だけすればいいということなのだろう。
これがポーローボー(自賠責(強制)保険)の領収書兼保険証
というようなやり取りをしていたら、検査していたお兄ちゃんが「終わったよ」と言いに来た。
検査にかかった時間はものの5分くだいだろうか。
何を検査したのかは知らないが、あっという間だ。
コーヒーを飲む間もないままキーを返してもらい、そのまま陸運局へと向かった。
市内やや南部のノーンホーイにある陸運局事務所
事務所はこじんまりとしているので、迷うようなことはない。
まずは、受付カウンターで書類を提出する
ハーンドーンにある、運転免許の取得・更新を行う事務所もそうなのだが、陸運局の職員は仕事が全体にテキパキとしており、好感が持てる。
「イミグレの職員に爪の垢を煎じて飲ませたい」とは、在住日本人の口からよく出る言葉だ。
空港近くに移転してだいぶよくなったようだが……。
受付カウンターの女性は書類をチェックすると、番号がプリントされた紙をくれた
カウンターの上の天井から液晶画面がぶら下がっており、そこに順番が来た番号は表示され自動音声でも案内がある。
この日は比較的すいている感じで、5分もしないうちに自分の番号が呼び出された。
書類と番号カードを出して料金を支払う。
101THB(約360THB)だが、1THBは登録期限を1日オーバーした分の罰金だ。
その場で領収書と新しい登録証明ステッカーがセットになった紙を受け取ったら手続きは完了だ。
家に戻り、早速新しい登録証明ステッカーをバイクに貼り付ける。
ふと気がつけばこのバイクももう5年以上に乗っていることに「月日がたつのは早いもんだ」と改めて感じると同時に「そろそろ、新しいスクーターがほしいかなあ」とも思ってしまった。
まあ、特に不具合はないし、その辺のチョロチョロ乗るだけなので、たぶんこのままもうしばらくは乗り続けるのだろうが……。
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