チェンマイで長期滞在生活するための手続きに必要となる書類、プロセスなどについては予告なく変更されますので、必ず当該官庁にて最新情報を確認してください。
現在、長期滞在生活に必要な手続きに関する業務はすべて新事務所で行われています。
場合によっては現状とそぐわない可能性がありますのでご留意ください。
リエントリーパーミット(再入国許可)とは
リタイヤメント・ビザを取得して1年間の滞在が可能になって生活も落ち着いてくると、近隣諸国へ旅行に出かけたくなったり、場合によっては日本に一時帰国する必要があったりする。
特に何もせずそのままでも国外に出ることはできるが、そうするとビザは失効してしまうのでタイに帰って来た時にはビザなしの状態になり、また最初からリタイヤメント・ビザを取り直さなければならなくなってしまう(しかも、前回とまったく同じように取得できるという保証はない)。
そのような事態を防ぐために、ビザの有効期間中に海外に出て再びタイに戻って来た時でも、取得してあるリタイヤメント・ビザをそのまま生かすことをできるようにするのが「リエントリー・パーミット」(再入国許可)だ。
リエントリーパーミット(再入国許可)には種類がある
リエントリー・パーミットには、1回だけ出入国が可能な「シングル」と何度でも出入国可能な「マルチプル」の2種類がある。
前者が1,000THB、後者が3,800THBなので、単純に料金だけを比較するならビザの有効期間中に4回以上出入国する予定がないのであれば「シングル」を取得したほうが得である。
しかし、親類に不幸があって急に葬儀に出席しなければならないとか、かかりつけの病院で治療を受けたいとかで日本に緊急帰国しなければならない事態が発生した時に、土日祝日でイミグレーション・オフィスが開いていなければすぐには対応できない(空港での取得は可能だが……)。
また、そういう可能性がなくても、毎回国外に出るたびにイミグレーション・オフィスまで取得手続きのために出向く、というのも時間と手間の無駄であろう。
なので、個人的には、よほどの事情がない限りリタイヤメント・ビザを取得したらなるべく早くマルチプルのリエントリー・パーミットを取得したほうがいいと思う。
準備するもの
(1)リエントリー・パーミット申請書(TM-8)(原本)
イミグレーション・オフィスにも用意されているが、自分はこちらのNO.15をダウンロードしてパソコン上で記入、プリントアウトして持参した。
出国のスケジュールや場所は予定でも構わない(航空券のコピーなどは要求されない)ようだ。
余白にメールアドレスか携帯電話番号を記入する。
(2)パスポート(原本および顔写真、入国スタンプ、出国カード、直近に取得したビザのページのコピー)
コピーは余白にパスポートと同じサインをしておく
申請の流れ
リエントリー・パーミットの取得にかかる時間や手間は、リタイヤメン・ビザのようにかかることはない(リタイヤメント・ビザを取得したその日のうちに取得した例もあり)、という情報を事前にお友達から得ていたので、午後1時半くらいにイミグレーションに到着した。
建物中央の受付カウンターでリエントリー・パーミットを取得したい旨伝えると、ビザの取得手続きの時などと同様、番号が書かれた小さな紙片を渡された。
番号は66番となっており、館内の電光掲示板を見ると受付のすぐ左脇の「One Stop Service」と書かれたカウンターがリエントリー・パーミット取得に対応するようで、その時には60番が表示されていた。
待合いのイスも結構空いていたので適当なところに座って待っていると、15分ほどで自分の番号が表示された。
カウンターに行き、リエントリー・パーミットを取得したい旨告げ必要書類とパスポート原本を提示すると、中身をチェックした上で料金(3,800THB)を支払うよう言われる。
料金を払うと座席で待つよう言われ、15分くらいすると名前が呼び上げられた。「もう終わったのかな」と思いカウンターに行くと、顔写真を撮影するのでカウンターの前に立って正面にあるウェブカメラを見るように言われる。
写真を撮り終ると再び席で待つよう指示があり、さらに15分ほどかかってリエントリー・パーミットが無事に取得できた。
パーミットという名前がついているので単なる許可証のように思えるが、実際には取得していたリタイヤメント・ビザに変わる新しいビザのようなものなので、リエントリー・パーミットに書かれている期限などが間違っていないかすぐに確認したほうがよい。
実際に国外に出てタイに再入国する時、入国カードに記入するビザの番号はこのリエントリー・パーミットに記載されているものになる。
番号は手書きなので、もし読みにくいようならその場で番号を確かめよう。
現在、上記の書類に加え“Foreign National Information”というものが必要になっている。
イミグレーション・オフィスで用紙をもらって記入する場合は、4cm*6cmの写真も忘れずに持って行こう。
なお、リタイヤメントビザを更新してその日のうちにすぐリエントリー・パーミットを取得する場合でも別個にこの書類を提出しなければならないが、こちらはビザ更新時に提出したもののコピーでも構わない。
リタイヤメント・ビザの更新が10時過ぎに終了し、ただちに取得したビザのページのコピーを取って申請カウンターに行ったところ、受け取った番号札は5番であった。
そのままイミグレのオフィス内に入ると待っている人は誰もおらずただちに係官のデスク前に着席して手続きへ。
10分もかからず、無事にマルチプルのリエントリー・パーミットが取得できた。
なお、昨年必要だった上記「Foreign National Information」は不要になっている。
必要書類の最新まとめ(上記詳細も合わせて参照のこと)
(1)リエントリー・パーミット申請書(TM-8)(原本)
こちらの「NO.15」からダウンロードできる。
余白にメールアドレスまたは携帯電話番号を記入する。
(2)パスポート(原本および顔写真、入国スタンプ、出国カード、直近に取得したビザのページのコピー)
コピーは全ページにサイン。
ビザを取得した直後に申請する場合は、イミグレの隣にあるショップで1枚2THBでコピーできる。
(3)料金
3,800THB(マルチプルの場合)
今回の更新での必要書類は、上記前回とまったく変わりなかった。
10時ちょっと過ぎにリタイヤメント・ビザの更新が終わったので、その足でイミグレーション・オフィスの隣にあるコピー屋で取得したビザのページをコピー(1枚2THBと市内のコピー屋と比較してかなり高い。自分は他のページはあらかじめ自宅でコピーしておいた)し、受付カウンターでリエントリー・パーミットを取得したい旨伝えると、インターンの学生が書類をチェックして代金(マルチプル・エントリーで3,800THB)を受け取り書類にホチキス止めすると番号札とともに返してくれ、中で待つようにと指示してくれた。
リエントリー・パーミットの手続きカウンターはイミグレーション・オフィスの中に入って左手(ちょうどリタイヤメント・ビザのカウンターの真向かい)になり、ちょうど自分の前の番号の人を処理中だった。
それもすぐに終わり自分の番号が呼ばれ、5分もかからずにリエントリー・パーミットの取得も完了。
この番号は、タイ国外に出て戻ってくる時に入国カードに書くことになるので、読めるかどうかチェックした上で席を離れた。
コメント