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【ネパール・カトマンズ】今なお中世の雰囲気を残す旧市街のインドとチベットとを結ぶ交易路を歩く

カトマンズ旧市街のインド・チベット交易路 ネパールの旅
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この記事は、旧サイトにアップしていたのを改訂・移設したものです

インド・チベット交易の中継点として栄えたカトマンズ

南をインド、北をチベットにはさまれたヒマラヤ山脈南部の小国ネパール。

そのヒマラヤの山々の中に埋もれるように存在する、奇跡的にと言ってもよいくらいの広さを持つ盆地には古くから先住民族のネワール族によって都市国家カトマンズが築かれ、栄華を誇っていた。

その富の源泉は、チベットとインドとを結ぶ交易路の中継点、またネパール全土への物資の供給元の商都としての地位であり、チベットが中国の侵略によって閉ざされたことを除けば今なおその位置づけは変わっていない。

先住民族のネワール人が築き上げた建物が密集し、独特な雰囲気を醸し出してカトマンズの旧市街には今もなお中世の面影を色濃く残した商店が立ち並び、一目で地方から出て来たことがわかる民族衣装に身を包んだ人々があまりの人の多さに眼を白黒させながら田舎に持って帰るものを買い求めているのを見ることができるだろう。

インドラチョークからアッサントールへ

そんないにしえの雰囲気を一番感じることができるのは旧市街の目抜き通り、インドラチョークからアッサントールにかけての一帯だ。

旧王宮の西にはかつてインドとチベットの間を行き来する人々が一夜を明かしたり休息を取ったりしていたカスタマンダップという大きな東屋があり、それがカトマンズの、またタイの寺院にあるモンドップ(仏堂)の語源ともなったのだが、2015年の大地震で跡形もなく崩壊してしまい現在ネワール族の有志の手で再建が図られている。

本来であればここを出発地点とするのがおすすめなのだが、今はただの瓦礫なのでいきなりインドラチョークから始めてもいいだろう。

インドラチョークは5本の道が交わる広場のようになっている

カトマンズ旧市街のインドラチョーク概観

広場の真ん中には鉄柵で囲まれたヒンドゥー教のシバ神を祀った一角があり、持ち物の武器トリスリ(三叉の槍)が立てられている(下の写真参照)。

西側に建つのはアカ-シュバイラブ寺院

カトマンズ旧市街のアカ-シュバイラブ寺院

寺院は2階にあり、下は商店が入っている。

自分がカトマンズを頻繁に旅していた1980年代初頭は、夜になると1階で現地の人が集まってバジャン(宗教歌)が奏でられ、その周囲ではヒッピー風の旅人がガンジャ(マリファナ)を詰めたチュロム(素焼きの円錐形のパイプ)を回し吸いするという光景が繰り広げられた。

アッサントールへと続く道は北東へと伸びている

カトマンズ旧市街のシッディダーマーグ入口
カトマンズ旧市街のシッディダーマーグ概観

通りの両側の店には、衣類やインド系の女性達が大好きなガラスの細いブレスレットなどの装飾品、鍋釜のような家庭用品、家電品など生活に必要なありとあらゆるものが並べられている。

カトマンズ旧市街のシッディダーマーグの衣料品店

ところどころに寺院や神様を祀った祠があり、通り過ぎる人が歩きながら一瞬額に手を合わせているのが見れるだろう。

カトマンズ旧市街のシッディダーマーグの寺院

300mほど行けば、旧市街の中心地アッサントールに到着だ

カトマンズ旧市街のアッサントール概観

6つの道が交わるアッサントールにはアンナプルナ神を祀った2つの寺院があり、広場を取り囲むように店が立ち並んでいる。

インドラチョークからの道沿いと異なり、アッサントール周辺には食料品を売る店が固まっている。

昔の広場には特に朝方は野菜や果物を売る露店がたくさん出ていたのだが今は出店が禁じられているので、そこから伸びる路地に店がある。

カトマンズ旧市街のアッサントール近くの野菜の露店

アッサントール(広場)から分かれる道は、サンクー経由で東進してチベット、盆地にある別の王都パタンとバクタプール、スワヤンブー寺院経由で西進してポカラ方面、トリスリとランタン渓谷経由で北進してチベットへとそれぞれ続いている。

おそらく古来から、人々はここで最後の買い物を済ませそれぞれの目的地に向かって行ったのだろう。

旧市街をあてもなく彷徨ってみよう

今回はインドラチョークからアッサントールという、おそらくカトマンズを始めて旅する人が最初に訪れる場所を紹介したが、旧市街はせいぜい700~800m四方という大きさなので、路地をウロウロとあてもなく歩いてみてほしい。

メインの道をほんの少し外れるだけで、今も静かな雰囲気の路地に出会えるはずだ。

カトマンズ旧市街の路地裏

また、通りを漫然と歩いているだけではなかなかわからないかもしれないが、家に開いている入口から中に小さな広場があるのが見えるかもしれない。

これは、「バハル」と呼ばれる一族が集まって住むネワール族の住居に取り囲まれた中庭だ。

カトマンズ旧市街のバハル

たいていは中央に石造りの仏塔が安置されていて、静かな空気に包まれているはずだ。

中には一族以外の人でも入ることのできるところもある(入口に英語の小さな看板が出ていたりする)ので、ぜひ訪れてみてほしい。

自分が住んでいるチェンマイも旧市街の街歩きは楽しいが、ここカトマンズのそれとはその楽しさの質がまったく異るものだ。

なかなかうまく口で説明することができないのだが、カトマンズの街のほうが日本人のメンタリティによりしっくりする、とでも言えばいいのだろうか。

チェンマイのように暑くない、というのもあるだろうが、自分はカトマンズに来ると毎日午前中はたいてい旧市街の街歩きを楽しんでいる。

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