サワディーチャオ(สวั๋สดีเจ้า)は、チェンマイ語の女性の挨拶(標準語はサワディーカ)です

【アルノータイ】緊張感漂う国境ゲートにおいしい雲南麺と餃子 チェンマイから2時間の中国国民党落人村

チェンマイ県北部のミャンマー国境の村アルノータイチェンマイ県北部
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ミャンマー国境にある国民党軍の落人村アルノータイ

チェンマイから車で約2時間ほどのところに、アルノータイという小さな村がある。

ここを目的地として訪れる旅行者はまずおらず、風光明媚な山岳リゾートがあるドーイ(山)アンカーンへに向かう途中で一休みする人の自動車がたまに通過するくらいで、そういう人たちにとっては名前すら記憶に残らないであろう場所だ。

が、第2次世界大戦後に勃発した共産党との内戦に敗れ中国から敗走してきた国民党第3軍の人々によって1960年代に建設され「大谷地村」という漢字名を持っており、おいしい雲南麺などの料理が食べられるだけでなく、村の北側はミャンマーとの国境線となっていて自動車で10分ほど走ると軍隊が基地を構え厳重に警戒しているゲートもあったりする。

ともに観光地となっている国民党の落人村チェンラーイ県ドーイメーサローンやミャンマー国境の街メーサーイとはまったく異なる雰囲気が味わえることから、機会があればぜひ訪れてほしい場所だ。

アルノータイへの行きかた

チェンマイ市内チャーンプアック門から国道107号線をひたすら北に向かう。

メーリム、メーテーンといった街を過ぎると山道となるがそれほど厳しい勾配やカーブが続くわけではなく、チェンマイから1時間ほどでチェンダオの街がある丘陵地帯へと入る。

街に入るすぐ手前で、道は市内へと向かう旧道(国道1359号線)とバイパス(国道107号線)に分かれるが、街に特に用がないのであれば後者を行ったほうが楽だ。

ちなみに、「星の都」という意味のチェンダオの街の西にはタイで3番目に高いチェンダオ山(地元の人はドーイルワンと呼ぶ)があり雄大な眺めが楽しめるので、適当な場所で車を止めてしばし休憩しよう。

チェンマイ県にあるタイで3番目に高いチェンダオ山

アップダウンはあるものの路面状態のよい快適なバイパスを使ってチェンダーオの街を迂回すると、立体交差で旧道(国道1359号線)と再び合流する。

そこからほんの300~400m行ったところに信号があり、そこを左折して国道1178号線へと入って行く。

途中、幅が10mほどになったピン川にかかる橋を渡る。

交差点手前の交通標識には、アルノータイではなくウィアンヘーンというさらに山奥の村の名前が記されている。

国道1178号線はところどころにリゾートやいちご園、カフェなどがあるのどかな田舎道という感じで、多少のアップダウンはあるものの厳しい山道というほどではない。

30分ほど進むと徐々に民家は減り、周囲はトウモロコシなどが植えられた小山が続くようになって来ると同時に、車窓から見える人々の風体が平地のタイ人とは明らかに違って来る(が、今どきの山岳少数民族はもはや民族衣装は身に着けていない)。

チェンダオの国道107号線との分岐から約40kmで、大きなチェックポストに行き当たる。

チェックポストには通常兵士が立っているがチェンマイからアルノータイ方面に向かう時にはチェックはなく、逆にチェンマイに戻る時には「どこから来たのか」とか「どこに行くのか」と検問を受けることが多い。

たぶん英語は通じないが、こちらが外国人とわかれば質問に答えられなくても通してくれるだろう。

チェックポストを抜けたらすぐに右折し、さらに5kmほど行くと大きな中国風デザインのゲートのようなものが道路にかかっており、その左側には「大谷地村歓迎悠」という大きな文字とともに村の成り立ちについて詳細に記した碑が立っている。

ここから先がアルノータイの村だ。

チェンマイ県のミャンマー国境の村アルノータイの看板

アルノータイのおすすめスポット

アルノータイは観光地ではないので、村の中に案内看板などは一切ない。

村の端から端まで自動車で走ったら5分もかからないような広さで、ちょっと道をそれただけで路面はガタガタ、勾配はきつかったりするのでウロウロするにも向いているとは言いがたい。

個人的なおすすめ観光コースは、まずはミャンマー国境を訪れてからピロム雲南麺餃舘で食事、帰り際に村の中心部の商店街をブラブラして雲南菓子などをお土産を買ったりするというものだ。

ミャンマー国境(キウパーウォーク)

村の中心部から4kmほど離れたところにあるのが「キウパーウォーク」という名のミャンマー国境だ。

アルノータイの中心部のT字路を本道である右には行かずまっすぐ細い道に入って行く。

最初のうちは住宅街のような感じ(下で紹介するピロム雲南麺餃舘も途中にある)だが、すぐに人家は途切れはじめそのうちに両脇は荒れ地が広がる殺風景な風景となる。

じきに路面状態も悪くなり「ここまま進んでだいじょうぶなのだろうか?」と不安になってくる頃、右手には不思議な形をした山々の連なりが見えて来る。

チェンマイ県のアルノータイ村から見たミャンマーの山々

もうこの山々はミャンマー領だ。

というか、この道路に沿って右側100mほどのところに国境線がある。

国境線には鉄条網などが張り巡らされているのか一度見てみたいと思っているのだが、まともな道がないので実際のところはわからない。

さらに少し進み道が林の中に入ると、赤白に塗られたゲートが行く手をふさいでいる。

チェンマイ県のアルノータイのミャンマー国境ゲート

ここがミャンマー国境のゲートになる。

実際のゲートはここからさらに奥に500mほど進んだところにあるのだが、普通の人はここまでしか行くことができない。

ゲートの左手には軍の基地があり車両置かれ土嚢が積まれた塹壕が掘られており、大砲や機関銃などの武器が見えることもあって緊迫した空気が伝わって来る。

チェンマイ県のアルノータイのミャンマー国境の軍基地

ゲートの手前で車を止めると、たいていは基地から写真のように肩から銃を下げた兵士が出て来る。

まったく笑顔を見せない兵士に聞くと、ゲートの写真は撮影してもいいが基地はダメだと言われる(まあ当たり前だ)。

周囲は静まり返っており、きっとどこからか監視されていて自動車のナンバーとかも記録されているに違いないと思う。

見るようなものは何もなく、長く滞在できるような雰囲気でもないので、記念撮影でもしたらゲートの手前にあるスペースで車をUターンさせたら村に戻ろう。

ピロム雲南麺餃舘

アルノータイでは、タイ国内のほかの国民党残党の落人村と同じく雲南料理が食べられる。

といってもメーサローンのように観光地化されていないので本格的なレストランというのは見当たらず、地元の人向けの雲南麺と餃子を出す店が村の中にポツポツとあるだけだ。

なので、自分も当地を訪れるといつもそのような店で食事をするのだが、中でも一番のお気に入りが「ピロム雲南麺餃舘」だ。

店は、村の中心部から300mほど上記ミャンマー国境方面に入ったところにある。

通りに向かって、真っ赤で大きな垂れ幕のようなものがさがっているのですぐにわかるだろう。

チェンマイ県のアルノータイのピロム雲南麺餃舘の外観

店内はかなり広く、重厚な感じの木材を使ったテーブルが置かれている。

チェンマイ県のアルノータイのピロム雲南麺餃舘の店内

店にメニューはない。

テーブルの上にメニュー兼注文票が置かれており、これに数を記入してキッチンにいるお店の人に渡すシステムだ。

チェンマイ県のアルノータイのピロム雲南麺餃舘の注文票

タイ語が読めなくても漢字(簡字体)が併記なので困ることはないだろう。

上から

*キヨウサー(餃子)
*バミーナム(汁あり中華麺)
*バミーヘーン(汁なし中華麺)
*キヨウナム(ワンタンスープ)
*キヨウヘーン(汁なしワンタン)
*バミーキヨウナム(汁ありワンタン中華麺)
*バミーキヨウヘーン(汁なしワンタン中華麺)
*カーオソーイガイ(鶏肉入りカーオソーイ)
*クエイティヨウムー(豚肉入り米麺)

この9品ですべてだ。

店内に写真のついた垂れ幕のようなものが出ていることからもわかる通り、お店のおすすめはここで打っている麺と皮を使ったバミー(中華麺)とキヨウサー(餃子)だ。

チェンマイ県のアルノータイのピロム雲南麺餃舘の垂れ幕

自分もここに来ると、この2種類を頼む。

注文票をお店の人に渡すと、シンプルなキッチンで料理を作ってくれる。

チェンマイ県のアルノータイのピロム雲南麺餃舘のキッチン

出て来るのは、素朴な感じの麺と餃子だ。

上からバミーキヨウナム(汁ありワンタン中華麺)、バミーキヨウヘーン(汁なしワンタン中華麺)、キヨウサー(餃子)。

チェンマイ県のアルノータイのピロム雲南麺餃舘の汁ありワンタン中華麺
チェンマイ県のアルノータイのピロム雲南麺餃舘の汁なしワンタン中華麺
チェンマイ県のアルノータイのピロム雲南麺餃舘の餃子

バミーは自家製麺だが日本のラーメンのようなコシは期待できないので、どちらかと言えば汁なしのほうがいいかもしれない。

汁なしといっても写真の通りスープは別に器に入れられて出て来るし、雲南発祥の唐辛子まみれの高菜漬けがついてくるので和えて食べると一層味が引き締まってよい。

だが、この店のスープは非常にニンニクが効いておりそれがまた絶妙な風味を醸し出しているので、自分は汁ありのほうが好みだ。

餃子も日本のもの比べると薄べったくてボリューム感はないが、しっかりと焦げ目をつけて焼いてあり、チェンマイでよくあるような揚げたものや焦げ目がついていないものとは明らかに一線を画している。

そして、何よりも皮が見た目以上にしっかりとしていて一段と出来ばえを高めている。

やはり、毎日店で作っていることの違いが出るのだろう。

中心部の雲南菓子などを売る商店街

村の中心部にあたるT字路の付近には、地元の人たちが日々の買い物をする小さな商店が建ち並んでいる。

チェンマイ県のアルノータイ中心部の商店街

野菜や果物がチェンマイ市内に比べると激安なほか、製造直売(?)の干し肉などもあって自分のように暮らしている人であれば見てみるとおもしろいだろう。

チェンマイ県のアルノータイ中心部の干し肉屋

普通の旅行者とかには雲南式のお菓子などを売っている店がおすすめだ。

チェンマイ県のアルノータイ中心部の雲南菓子店

調味料やインスタント食品はチェンマイ市内中心部で毎週金曜日に開催されるチンホー(馬に乗った中国人=隊商雲南人)朝市でも目にするものも多く値段も特に安いわけではないが、当地で製造しているお菓子系は貼られているシールなどにタイ語で「アルノータイ」とプリントされていたりしていいお土産になるのではないだろうか。

日持ちはしなさそうなので、日本に持ち帰るのは難しいが。

チェンマイから2時間でこんな場所がある

チェンマイ県内、特に北部には観光地になっていない国民党の落人村がたぶん数えきれないほど存在する。

そういった村に住む人々の多くは、雲南(中国)人としての伝統文化を守りつつタイにも同化し、チェンマイなどの都市とはまったく別の世界でつつましやかな生活を送っている。

観光地ではないがゆえに我々のような観光客が彼らの暮らしぶりなどに触れる機会はめったにないが、ここアルノータイはミャンマー国境があることから村までの道路もよく整備されておりチェンマイからわずか2時間ほどでアクセスすることができ、そうした国民党の落人村としての空気感を味わうこともできるある意味貴重な場所でもある。

観光スポット、ということで言えば国境を含めインスタ映えするようなものは何もないが、普通のタイ旅行とはまったく違った体験ができると思う。

チェンマイとの往復の景色もなかなか楽しいので、時間が作れるのであればぜひ日帰り旅行で訪れてほしい場所だ。

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