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チェンマイから60km、子年生まれの人の護寺&瞑想道場として有名な「ワットプラタートシーチョームトーン」

チェンマイ郊外にある寺院ワットプラタートシーチョムトーン チェンマイ県南部
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どんな寺院?

チェンマイから南西におよそ60km、国道108号線をひたすらまっすぐ行ったチョームトーンという街にある、子年生まれの人の護寺として有名なだけでなく、カオパンサー(入安居)の時にお参りする寺院としてコンムアン(チェンマイ人)の間では盆地ナンバーワンの人気を誇る寺院。

また、欧米人にとっては瞑想道場としても非常に有名で、多くの人が住み込みで修業している。

タイトルでは文字数の関係で寺院の名前を「ワット・プラタート・シーチョームトーン」としたが、寺院にある印刷物などには「ワット・プラタート・シーチョームトーン・ウァラウィハーン」と書かれていることが多いので、以下はそれにしたがっている。

ロケーション

寺院は、チェンマイ市内から距離はあるが行きかたは極めて簡単だ。

国道108号線をひたすらまっすぐ進み、タイ最高峰のドーイ(山)・インタノンに向かう国道1009号線が分岐する信号を越えると、それまでの中央分離帯を備えた片側2車線の道路が狭くなり、チョームトーンの街へと入って行く。

街の中心部の商店が続くエリアをしばらく進んでいくと道がゆるく登り、S字にカーブし左手に白い壁の続く寺院が見えて来る。

その少し先に広い駐車場があり、寺院側は細長い建物があるため中は見えないが、ここが目的地のワット・プラタート・シーチョームトーン・ウァラウィハーンだ。

チェンマイ郊外にある寺院ワットプラタートシーチョムトーンの駐車場

チェンマイ門からチョームトーン行きの黄色いソンテウ(乗り合いピックアップトラック)やメーホーンソーンへの道の分岐点になる街であるホート行きのバスが結構頻繁に出ているので公共交通機関でもアクセスは可能だが、できれば自動車かバイクでドライブがてら訪れてほしい。

その場合は往復とも国道108号線を使ったらつまらないので、復路は寺院を出てチェンマイ方向に向かってすぐの信号を右折、国道3003号線に入ってピン川にかかる橋を渡って突き当たったら左折して、国道1156号線か1209号線を経て国道106号線経由で戻るコースがおすすめだ。

このコースだとラムプーンを経由することになるので、時間があればそちらとセットで観光するのもいいと思う。

住所:157 Moo2 T.Baanluang A.Chom Thong
TEL:053-342186
WEBSITE:https://www.watchomtong.com/(タイ語。一部英語)

まずはネズミ像が守るチェディ(仏塔)をお参りしよう

寺院の入口は、駐車場の北側と南側の2カ所にある。

現在寺院内部での物売りは禁止されており、入口手前にある店でお参り道具を買ってから中に入ろう。

中に入ると、正面にチェディ(仏塔)が見える。

普通の旅行者にとっては、メインの見どころはこのチェディとその奥にあるウィハーン(本堂)になる。

チェンマイ郊外にある寺院ワットプラタートシーチョムトーンの仏塔と本堂

まずは、チェディ(仏塔)に向かおう。

チェンマイ郊外にある寺院ワットプラタートシーチョムトーンの仏塔

仏塔の入口には、手を合わせてちょっとコミカルな姿をした大きなネズミの像があるほか、足元にも陶器などでできた小さなネズミがたくさん置かれているだろう。

これは子年生まれの人がここにお参りに来た時にお供えしたものだ。

お参り道具を売る店にあるので、子年生まれの人は合わせてお供えしよう。

チェンマイ郊外にある寺院ワットプラタートシーチョムトーンの仏塔にお参りする人
チェンマイ郊外にある寺院ワットプラタートシーチョムトーンの仏塔のネズミ

靴を脱いでチェディ(仏塔)の聖域に入ったら、お供え物を顔の前に両手ではさむようにかかげ時計回りに3周する。

これは仏教の三宝(仏法僧)に祈りを捧げるという意味があるのだが、中には省略してチェディ(仏塔)の外でお祈りして済ませてしまう人も多い。

本堂は仏陀の遺骨が納められた木彫の塔が美しい

それが終わったら、ウィハーン(本堂)に向かう。

チェンマイ郊外にある寺院ワットプラタートシーチョムトーンの本堂

寺院の創建は、年代記によればプラ・ボローマタート・チョムという大変崇拝されていた僧侶によるもので西暦749年までさかのぼるというが、ウィハーン(本堂)は少なくとも1466年からこの場所にあり、現在の建物は1817年にできたものだ。

改修が加えられているため、外から見るとそれほど古くは感じられないが……。

本堂の内部でほかの寺院と大きく異なるのは、本尊にあたる大きな仏像がなくその場所には美しい木彫で豪華に装飾が施されているチェディ(仏塔)のような形をしたものがあることだ。

チェンマイ郊外にある寺院ワットプラタートシーチョムトーンの本堂内部

これは「クー」という名前で知られており、仏陀の遺骨(頭蓋骨の一部と言われている)の入った箱が収められているという。

チェンマイ郊外にある寺院ワットプラタートシーチョムトーンの仏舎利塔
チェンマイ郊外にある寺院ワットプラタートシーチョムトーンの仏舎利と言われるもの

ここは平日でも大勢のタイ人が来ており、祈りを捧げたり「クー」の前で記念撮影をしたりしている。

ほかのタイ人にならってお参りを済ませたら、「クー」の脇を通ってその奥に進むもう。

寄進された大小さまざまな仏像の先は小さな部屋になっており、一応博物館ということになっている。

目を見張るような収蔵品はないが、真ん中のガラスで覆われた棚の中には、非常に多くの小さな仏像類が置かれている。

チェンマイ郊外にある寺院ワットプラタートシーチョムトーンの本堂奥の収蔵品

なお、この寺院には1495年から1526年まで当地を治め、この寺院の後援者であったムアンケーオ王が寄進した「仏陀のベッド」と呼ばれるものがあったと言われているが、現在その所在は明らかになっていない。

寺院の収蔵物を展示した博物館が完成

ウィハーン(本堂)の南側(仏塔から見て右手)は数年にわたって工事が行われていたが、大きなイベント用のホールと博物館が建設された。

前者はおそらく団体の参拝客用の休憩所的に使われているのだと思うが、博物館のほうは寺院の収蔵物をまとめて展示しているので、お参りが終わったら見学するといい。

本堂の脇に英語で「Museum→」と書かかれた案内看板が出ているので、すぐにわかるだろう。

建物は何の変哲もない近代的なものだ。

チェンマイ郊外の寺院ワットプラタートシーチョムトーンの博物館入口

2021年3月現在、新型コロナウイルス対策で入口にて検温、手指のアルコール消毒、氏名・電話番号などの記帳を求められる。

博物館は横に細長い形をしており、入口を進んで突きあたり右手にず~っと展示スペースがある。

チェンマイ郊外の寺院ワットプラタートシーチョムトーンの博物館内部概観

展示品は、仏像、仏具類が中心だが、陶器などもある。

チェンマイ郊外の寺院ワットプラタートシーチョムトーンの博物館の仏像
チェンマイ郊外の寺院ワットプラタートシーチョムトーンの博物館の陶器

詳しい説明がほとんどないので展示品の詳細がわからないのだが、19世紀から20世紀にかけての新しいものが中心のようだ。

寺院の歴史からするともっと古いものが色々あってもおかしくないと思うのだが、散逸してしまったのだろうか。

展示の仕方もとりとめがなく雑駁な印象を受けるが、できたばかりなので全体的にきれいにディスプレイされている。

入場は無料だが、受付に喜捨箱が置かれているのでいくばくかのお礼を入れよう。

寺院裏手にある瞑想道場も見てみよう

普通ならこれで観光は終了なのだが、実はこの寺院は裏手に広大な瞑想道場を併設しており、外国人も受け入れていることから欧米人でここに住み込んで瞑想の修行をしている人も多いので、せっかくなのでそちらも散策してみよう。

特にじっくり見学するようなものはないが、広大な道場内にはグティ(僧院=瞑想の修行者が寝泊りする)があるほか、お金持ちが寄進したのだろう、その人の名前のついた看板が掲げられた小学校の体育館の3倍はあると思われる広い瞑想ホールが建っていたりする。

チェンマイ郊外にある寺院ワットプラタートシーチョムトーンの瞑想道場

特に何かあるわけでもないのでわざわざ中に入る必要もないが、広いホールのところどころでは瞑想に励む人が座っていたりして、静謐な空気が流れているのが感じられる。

この瞑想道場に興味がある人は、英語の案内看板にしたがって事務所を訪れてみるといい。

上記URLに英語のコース案内もある。

お土産物屋などもあり、ドライブがてら来るのがおすすめ

このワット・プラタート・シーチョームトーン・ウァラウィハーン、実はチェンマイ盆地にある寺院の中でも自分が最も好きな場所のひとつだ。

本当ならもっと頻繁にお参りしたいのだが、さすがに家から50km以上も離れていると、サクッと立ち寄るというわけにもいかないのが悲しい。

寺院は国道沿いにあり、自前の足がなくてもチェンマイ市内からバスやソンテウ(乗り合いピックアップトラック)が出ていて旅行者でもアクセスは比較的容易なので、もし時間があるのならぜひこういう場所も訪れてほしいと思う。

レンタカーやレンタルバイクがあるなら、タイ最高峰のドーイ(山)・インタノンとセットでドライブするのもよい。

寺院の周り(特に南側の駐車場の脇)には、食堂や土産物店も何軒もあるので、食事などに困ることもない。

チェンマイ郊外にある寺院ワットプラタートシーチョムトーンのみやげもの屋

また、寺院の前にはカフェ兼ホステル、少しチェンマイ方向に戻ったあたりには中級リゾートホテルも何軒かあるので1泊することも可能だ。

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参考:聖なるワット・プラタート・シーチョームトーン・ウァラウィハーン

寺院に置かれているパンフレットより

ワット・プラタート・シーチョームトーン・ウァラウィハーンは、元々の名前はワット・プラタート・チャオ・シーチョームトーンでした。

チェンマイ県チョームトーン郡バーンルアン近く第2村のチェンマイ-ホート通り沿いに位置しており、ねずみ年の仏塔があります。

チェンマイ県の中心からは58km離れたところにあり、第3級王室寺院の中で2番目【注1】にあたるウァラウィハーンに仏暦2506年から分類されています。

寺院が位置する周辺は高さ約10mの塚になっているので、昔からドーイ(山)・チョームトーンと呼ばれていました。

歴史の面から推定すると、このワット・プラタート・シーチョームトーン・ウァラウィハーンは、だいたいタイ暦20世紀ごろに建立されました。

ワット・プラタート・シーチョームトーン・ウァラウィハーンは、プラ・タクシン・モーリータート、すなわち仏陀の右側の頭蓋骨の部分の仏舎利が安置されている場所です。

この仏舎利は、だいたいナツメの種くらいの大きさがあります。

色はヘチマの花のようなクリームがかった白、あるいは乾いたピクン(ミサキノハナ)の花の色に似ています。

チェンマイ郊外にある寺院ワットプラタートシーチョムトーンに祈りをささげる人々

寺院の内部には、それに加えさまざまな建築物の美術品としての特徴があります。

例えば、美しい金箔を貼った半円のタイ様式の特徴を持った本堂、仏典の書庫は経典を保管するために半コンクリート半木造(コンクリート基礎と柱の1階部分の上に木造の2階部分を建てそこに仏典を置く)になっています。

大きなチェディ(仏塔)の周囲にある副チェディ(小さな仏塔)は、バランスが生まれるように大きなチェディとは対を成すために建てられました。

ワット・プラタート・シーチョームトーン・チェディ(仏塔)の内部には、大変神聖なものが詰まっています。

しかし、仏舎利は置いてありません。

そして、四角い建物の本堂の中には仏舎利が安置されている宮殿の形をしたモンドップ(仏堂)があります。

それは、チェンマイが復興【注2】する時代の期間であるタイ暦24世紀の後での美術品の特徴として表れています。

このワット・プラタート・シーチョームトーン・ウァラウィハーンは、それで昔の時代のチェンマイの芸術の様式を勉強することに興味がある人にふさわしいです。

この寺院は、さらにタイ暦2534年にプラデト・プラクン・プラタム・マンクラチャーン・ウィ僧(プラアーチャーン・トーン・シリマンカロー僧)によって建設された修行のための建物【注3】があります。

その建物は、サンカワートのエリア【注4】にあります。

サンカワートのエリアは、寺院全体の2/3を占めています。

修行の建物はたくさんの修行に入った人や興味のある人のグループをまとめて接待することができます。

そして、ワンプラ(仏様の日)以外は、この建物で毎日性格テスト【注5】が行われます。

それに加えて、ここはプラ・ウィパサナーチャーンと呼ばれる教義を広めるために瞑想を教えることのできる僧侶をたくさん育成することのできる建物でもあります。

現在、ワット・プラタート・シーチョームトーンは官報の布告によると、国にとっての遺跡になるという知らせを受けています。

<ガネッシュ注>
【注1】第3級王室寺院はさらに3つのレベルに区分されている
【注2】かつてチェンマイはビルマ(ミャンマー)との戦いで廃墟になった
【注3】寺院内部から出て南側にある4階建てのビルのような建物
【注4】タイの寺院の内部は、僧房など普段僧侶が生活の場としている「俗」のエリア(ケト・サンカワート)と、本堂や布薩堂など仏像があって僧侶が生活に使ってはいけない「聖」なるエリア(ケト・プタワート)に区分されている
【注5】僧侶が修行僧に対して通常1対1で行う、煩悩があるかどうかなどの気持ちを試す問答のようなもの。これに合格しないと僧侶になれないなどの条件になっているわけでない
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