ある日、バスルームでシャワーを浴びて外に出て置いてあるマットで足を拭いていると妙な違和感があった。
マットをよけて見てみると、床板の1枚が浮き上がっている。
おそらく、長年バスルームから出て濡れた足を拭いているうちに、水分を含んだせいで取れてしまったのだろう。
板の端の部分がボロボロになっている。
グラグラのまま再びマットを敷いてしまうのも不愉快なので、早速自力で修理してみることにした。
まずは、その床板を完全にはずしてみる。
中に木屑、砂、ゴミ、ホコリが溜まっていたので、ブラシを使ってそれらをきれいに取り除いた。
取り外した床板。
ひっくり返してみると、接着剤などが使われた形跡がなく、直接セメント(?)に床板を貼っていたようだ。
それにしては、まあよくこれだけ広いスペース(バスルーム前のホールは4畳半くらいある)に動かないよう敷き詰めたものだ、と妙に感心してしまった。
さすがに、自分で直す時にはセメントというわけには行かないので、車を運転して市内北東部のスーパーハイウェイ沿いにあるビッグCエクストラ(旧:カールフール)に併設されている「Home Pro」というホームセンターに向かった。
はずれた床板を自宅から持って行き、中にいた店員をつかまえて「これを床に貼りつけるための接着剤のようなものはありますか?」と聞いてみると、他の店員に取り次いでくれ、その店員が接着剤のようなものがずらりと並ぶコーナーに案内してくれ「これとこれがあれば修繕できますよ」とそこから商品を選んで渡してくれた。
まずは、接着剤である
英語の説明もあり、絵を見ると木材だけでなくタイルなども固着できる万能タイプの接着剤のようだ。
この接着剤を貼りつける場所に注入するためのピストルのような金属の道具。
日本では、同じような形をしたスティック状の樹脂を溶かして接着するグルーガンというものがあるが、これは電気は使わずただ力をかけて固い容器に入った接着剤を底から押し出すだけの役割を果たすようだ。
注入器具に接着剤の入った容器をセットする。
さて、いよいよ床板をはめ直す作業に取りかかる(ってそんなにそんなに大げさなものではない)。
まずは、はずれてしまった床板の周囲にある、やはり微妙にゆるんだ床板をすべて取りはずす。
そして、残っている床板の周囲に沿って注入器具を使って接着剤を流していく。
はずれてしまった床板は端がボロボロになってそのままだと隙間が空いてしまうので、はみ出すくらい多めに接着剤を流し込んで、床板を再びはめ直した。
板をはめ直して作業が完了した床。
接着剤が白く見えてしまっているが、固まるとゴムのようになり少なくともすぐに取れてしまうようなことはなさそうだ。
この家を借りてからもう7~8年になるが、このところ色々なところに不具合が生じてきているような気がする。
でも、耐えられないようなトラブルはないので、こんな風に日本でもやったことがないようなDIYとかしながらもう少しこのまま住み続けてみようと思っている。
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